こんなお付き合い、やだ!!

鳴宮鶉子

文字の大きさ
8 / 8

天才建築士、起業家社長になる

しおりを挟む
「……須藤、頬っぺたどうした?」

   頬っぺたに茶色いモーラステープ。
 中出しされたから、思いっきり左頬に平手打ちを喰らわせたら見事な紅葉が咲いてしまい、隠すために湿布を貼った。

「……猫に引っ掻かれた」

   チャチャはそんな事しない。
 大島くんも久我くんも痴話喧嘩で私に平手打ちされたんだなと悟った。

「そういえば、須藤と辻井、同棲始めたんだっけ?結婚するのか?」

   私がチャチャを理由に同棲を渋ってたのを知ってる2人。
 リモート通話してる時にチャチャを紹介したから、私が拓海くんのマンションで暮らし始めた事には気づいてる。

「俺はしたい……」

「ーーまだ、無理」

 社会人2年目の冬。まだ、結婚は早い。

「あっ、1級建築士の資格取得おめでとう!!」

「ありがとうございます」

 2度目の挑戦でなんとか合格する事ができた。


「須藤、独立するのか?」

「あぁ、……自由に建築設計の仕事だけしたい」

「今も自由奔放に仕事してるだろっ!!うちとしては大島の社員でいて欲しいんだが……」

    大島建設を辞めて設計事務所を起業すると大島湊くんに伝えてたらしい。
 面倒な構造設計や設備設計をしてくれる社員がいて、工事監査もリモート対応できるよう営業が動いてくれるこの環境は恵まれてると思う。

「大島だけでなく、他のゼネコンや海外からも高層ビルの建設デザインの仕事の依頼を受けたい」

 リモート対応で海外の仕事の依頼を受けてる。
 ニューヨークやワシントン、ロンドンで100階以上ある超高層オフィスビルの仕事も受けてたりする。

「うちの仕事を優先しろよ。大学の時から建築設計事務所を起業するっていってたから引き止めない。3月末で退職か。起業準備は進んでるのか?」

「それなりに。フランスのフィグとアメリカのベクテンから仕事の依頼がきてる」

 海外からの仕事は個人的に受けていたらしい。規模が規模なだけに構造設計や設備設計も大まかにしていて、直で依頼を受けてたからおかしいなとは思ってた。


 土地がない日本。拓海くんが手掛ける高層ビルの多くは海上に建設されてる。
 斬新かつ美しいデザインなだけでなく、耐震耐久性が優れていて、世界的に注目されてる。

「須藤の活躍、応援してる。辻井、大変だと思うが須藤をしっかり支えろよ」

 拓海くんが海外で受けてる仕事を話題にお酒を愉しむ。

「高さ1286mの180階建か。日本では無理だな。さすがアメリカ!!」
  
 クウォーターで英語とフランス語はネイティブ並に話せる拓海くん。中国語と韓国語もロシア語も日常会話レベル話せる。
 多言語が苦手な私は、海外の物件は全くタッチしてない。

 ピルトンホテルグループとマリオッツホテルグループ、バリアットホテルからも、仕事を受けてた。

「ーー私、拓海くんの仕事をサポートするの無理!!」

「大丈夫。蓮華ならできる」

ーー私は、とんでもない人と付き合ってた。





しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜

瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。 まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。 息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。 あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。 夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで…… 夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。

冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない

彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。 酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。 「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」 そんなことを、言い出した。

【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。 働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。 早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。 そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。 大丈夫なのかなぁ?

身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~

椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」 私を脅して、別れを決断させた彼の両親。 彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。 私とは住む世界が違った…… 別れを命じられ、私の恋が終わった。 叶わない身分差の恋だったはずが―― ※R-15くらいなので※マークはありません。 ※視点切り替えあり。 ※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

和菓子屋「桔平」と恋するインフルエンサー

しらかわからし
恋愛
(登場人物) 主人公    三代目主人  雲母坂 心平(きららざか しんぺい)25歳 ヒロイン   中山様の孫娘 中山 麗奈(なかやま れいな)21歳 二代目主人  雲母坂 鉄平(きららざ てっぺい・父)61歳 初代主人   雲母坂 桔平(きららざか きっぺい・祖父)89歳 同級生    水島 美紀子 (ミキティ)25歳 同級生    石田 25歳 獅子屋の社長  水島 寅之助 58歳 従業員 多数 (あらすじ) 三代続きの和菓子屋である「桔平」の売上が低迷していて、三代目店主の雲母坂 心平(きららざか しんぺい)は店が倒産するのではないかと心配で眠れない毎日を過ごしていた。 今までは「贅沢はいかん」との祖父の家訓を守り行かなかったが、両親が自分の足で歩ける内にと、組合の旅行に初めて行った先で、美味しい饅頭に出会った心平だった。 それからというもの寝ても覚めてもその饅頭の店の前で並ぶ行列と味が脳裏から離れず、一品で勝負できることに憧れを持ち、その味を追求し完成させ、二〇二二年八月六日の原爆の日が祖母の祥月命日のこの日に念願だった「心平饅頭」が完成した。 「旨うなれ!旨うなれ!と心を込めた、続く三代の手仕事の和菓子の味をご賞味あれ!」と店内に掲示していたが一向に売れることはなかった。 心平は根っからの職人ゆえ、販売方法がわからず、前途多難となっていた。そこに女子大生の麗奈が現われ、心平と出会い、徐々に関係を深めてゆく。 彼女は心平に恋心を抱くようになり、「私が貴方を幸せにする」と決意し奮闘し、人を集め饅頭が売れるようにしてゆく。 「爺ちゃんが拵えた『つぶあん』と、ワシがあみだした『生地』で、『旨うなれ!』『旨うなれ!』と願いながら心を込めて饅頭を作り続ける若き三代目店主と有名なインフルエンサーの女子学生が心平饅頭を売り、幸せになる物語です。

ハイスペックでヤバい同期

衣更月
恋愛
イケメン御曹司が子会社に入社してきた。

財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す

花里 美佐
恋愛
榊原財閥に勤める香月菜々は日傘専務の秘書をしていた。 専務は御曹司の元上司。 その専務が社内政争に巻き込まれ退任。 菜々は同じ秘書の彼氏にもフラれてしまう。 居場所がなくなった彼女は退職を希望したが 支社への転勤(左遷)を命じられてしまう。 ところが、ようやく落ち着いた彼女の元に 海外にいたはずの御曹司が現れて?!

処理中です...