結婚目前で婚約破棄された私を救ってくれたのは、競合会社の御曹司でした

鳴宮鶉子

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彼女とやり直したい side 潤也

人生詰んだと絶望していたが、麗華と離れる事ができ、ツーリストインも退職する事ができ、ほっとする。

麗華と社長のせいで、最愛の彼女、灯里を失ってしまった。
ツーリストインに就職を決めたのは、灯里の同族会社だったからで、彼女と人生を歩むために入社した。

大学の入学式で桜の花のように可憐な彼女に、俺は一目惚れした。
同じ学部の生徒でラッキーとガッツポーズをしたのを覚えてる。
同じ講義を受講し、彼女との距離を少しずつ近づけ、告白をしたのは前期最終日。
断られると思ったけど、OKを貰えた。

だけど、同族経営のツーリストインでヘルプ要員としてバイトをしていた灯里は多忙で、なかなかデートもできず、関係を深めるのに時間がかかった。
長期休みは旅館で仲居のバイト、普段も大学の講義がない時間帯は都内のビジネスホテルを掛け持ちでフロントスタッフをしていた。

クリスマスももちろん一緒に過ごす事はできない。

灯里の祖父が亡くなり、父親が長年不倫関係だった美香さんと再婚し、麗華を連れて引っ越しきて、居場所がなくなった灯里が実家を飛び出し、マンションを借りて、俺と同棲を始めてから、やっとキス以上の関係がもてた。

6年間、俺はよく耐えたと思う。
性的な事に興味が薄い灯里は処女で、俺も童貞だった。

仕事中心な灯里。
大学時代、灯里に頼まれ、ホテルのフロントやアテンダント、宴会スタッフなどのバイトを引き受けていたが、一緒に働いた事はなかった。
大学卒業後、本社勤務するようになり、祖父である会長の手ほどきで経営について学び、灯里とツーリストインを継ぐ事を決めた。


灯里は現場管理と広報、俺は資金運用と新規建設と修繕工事の仕事を会長から任されていた。

超高級ホテルとゴルフ場などのレジャー施設ばかり建設する社長のせいで、会社の負債は増えていく。

灯里が宣伝広告塔としてメディアに露出し、話題性から集客人数が増えた事でなんとか返済期限の借金を返す事ができても、すぐに新たな借金が増えてしまう。

資金調達のため建設会社に出資して貰い第三者割当増資で新株発行しようにも断られ、灯里と会長に相談し、社長から経営権を剥奪し、会社の業績回復に成功した。

それが、会長が脳梗塞で急死し、状況が一転する。
社長が経営に口出しをしてくるようになり、経営がまた傾き始めた。

派手好きの後妻のために超高級ホテルを建設した事で負債が増え、宣伝広告塔を麗華に任せたため品位を損ねてしまい集客人数が減ってしまった。

ツーリストインを倒産させないために灯里と奮闘するも、かなり厳しい状態に陥ってしまった。

そんな状況下に、俺は麗華に精力剤を飲まされ、理性が暴走し、あいつを抱いてしまい、子供を作ってしまった。

灯里と別れさせられ、子供ができた責任から麗華と結婚させられそうになり、人生が終わったと思った。

麗華が俺の子供を堕胎してくれて良かった。
結婚する理由がなくなり、逃げ出す事ができた。

だが、灯里はホテル業界NO.2のルポグループの社長と結婚してしまった。
人妻になってしまったけど、俺は灯里とやり直したい。

そのために、俺はルポグループで働く事にした。

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