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相場を知らない経営者に唖然 side 優司
「ツーリストインの売却物件、算定額、出たか?」
「はい」
一般的な中小規模のホテル、旅館の売却価格の相場は、時価純資産に2~5年分の営業利益を足した金額。
赤字を出している物件は時価純資産はかなりひくく、営業利益も全くないため、売却金額はかなり低い。
立地や設備の充実度合いで営業利益にかける年数が決まるが、最低限のリフォームしかされてない築年数が長い古びた物件ため、2年分しかかけられない。
古びたビジネスホテルの売却金額は、時価純資産の金額が7,500万円、営業利益(2年分平均)1000万円だから、相場は7,500万円+1,000万円×2年=9,500万円になる。
古びた旅館の売却金額は、時価純資産の金額が4,500万円、営業利益(2年平均)750万円だから、相場は4,500万+750万円×2年=6.000万円になる。
営業利益が全くない大赤字のホテルと旅館もあり、5000万円切る物件が多数あった。
集客が少なく営業利益が全くない大赤字の超高級ホテルは任意売却物件が問題で、査定した所、ローンの残債よりも売却金額が低くなるため、ツーリストインから20億円以上支払って貰う必要があり、買収拒絶もしくはフライチャイズを募集する事を指示する。
「ビジネスホテルホテルが25軒と旅館が10軒、売却総額は出せて21億だな。38億は払えないな」
****
「ツーリストインが、1000億円で買収するよう言ってきてます」
「マジか……、一般的な相場の計算式を知らないのか!?」
不動産専門M&A仲介会社が間に入って交渉を行うも、商談不成立。
「麗華がまた灯里に接触してきて脅してきそうだから、灯里に単独行動させられないな」
全国各地のホテル視察とリブランドグランドオープンの披露式典の日を俺の出張に合わせて計画するものの、常に一緒にいるわけではない。
「灯里にバレないようにボディーガードつけて、接触してきた異母妹と父親を脅迫罪とかで逮捕する報告に持っていった方がいいかもな」
麗華も父親も頭が悪過ぎる。
ふと、ツーリストインの敵対的買収を思いつく。
借入金返済のために、自社株を市場に投げ、流通株式比率が60%以上あり、倒産間近という噂から紙切れな金額で取引されている。
大手銀行もリスク回避で保有株を手放したいと考えていて、上手くいけば20億円以下で会社の権利を取得できるかもしれない。
負債額が1000億円あるが、所有しているホテルと旅館を上手く回せば、2年で元はとれる。
市場に出回っている紙切れ当然のツーリストインの株式を買い集める。
株式優待で一般株主を獲得してるため、株式消却で株数を減らし株式の価値を挙げようとし、株数はかなり減っている。
敵対的買収は対象会社の同意を得ずに、市場外で株式の取得を始めること。
金商品取引法で1/3以上の株式を取得すると、買い付けの意思を公表すると定められているため、TOB(株式公開買い付け)によって、広く世間に知らせなければならない。
TOBの公表により買収の事実を知られ、麗華と社長は焦っているだろう。
順調に株式を取得し、72%獲得した。
「はい」
一般的な中小規模のホテル、旅館の売却価格の相場は、時価純資産に2~5年分の営業利益を足した金額。
赤字を出している物件は時価純資産はかなりひくく、営業利益も全くないため、売却金額はかなり低い。
立地や設備の充実度合いで営業利益にかける年数が決まるが、最低限のリフォームしかされてない築年数が長い古びた物件ため、2年分しかかけられない。
古びたビジネスホテルの売却金額は、時価純資産の金額が7,500万円、営業利益(2年分平均)1000万円だから、相場は7,500万円+1,000万円×2年=9,500万円になる。
古びた旅館の売却金額は、時価純資産の金額が4,500万円、営業利益(2年平均)750万円だから、相場は4,500万+750万円×2年=6.000万円になる。
営業利益が全くない大赤字のホテルと旅館もあり、5000万円切る物件が多数あった。
集客が少なく営業利益が全くない大赤字の超高級ホテルは任意売却物件が問題で、査定した所、ローンの残債よりも売却金額が低くなるため、ツーリストインから20億円以上支払って貰う必要があり、買収拒絶もしくはフライチャイズを募集する事を指示する。
「ビジネスホテルホテルが25軒と旅館が10軒、売却総額は出せて21億だな。38億は払えないな」
****
「ツーリストインが、1000億円で買収するよう言ってきてます」
「マジか……、一般的な相場の計算式を知らないのか!?」
不動産専門M&A仲介会社が間に入って交渉を行うも、商談不成立。
「麗華がまた灯里に接触してきて脅してきそうだから、灯里に単独行動させられないな」
全国各地のホテル視察とリブランドグランドオープンの披露式典の日を俺の出張に合わせて計画するものの、常に一緒にいるわけではない。
「灯里にバレないようにボディーガードつけて、接触してきた異母妹と父親を脅迫罪とかで逮捕する報告に持っていった方がいいかもな」
麗華も父親も頭が悪過ぎる。
ふと、ツーリストインの敵対的買収を思いつく。
借入金返済のために、自社株を市場に投げ、流通株式比率が60%以上あり、倒産間近という噂から紙切れな金額で取引されている。
大手銀行もリスク回避で保有株を手放したいと考えていて、上手くいけば20億円以下で会社の権利を取得できるかもしれない。
負債額が1000億円あるが、所有しているホテルと旅館を上手く回せば、2年で元はとれる。
市場に出回っている紙切れ当然のツーリストインの株式を買い集める。
株式優待で一般株主を獲得してるため、株式消却で株数を減らし株式の価値を挙げようとし、株数はかなり減っている。
敵対的買収は対象会社の同意を得ずに、市場外で株式の取得を始めること。
金商品取引法で1/3以上の株式を取得すると、買い付けの意思を公表すると定められているため、TOB(株式公開買い付け)によって、広く世間に知らせなければならない。
TOBの公表により買収の事実を知られ、麗華と社長は焦っているだろう。
順調に株式を取得し、72%獲得した。
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