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恋愛偏差値底辺
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「才花、36歳の人と婚約させられたんだ!!」
年の瀬。年末年始休暇が始まり、6年ぶりに桜蘭女子中高一貫校時代の同級生に同窓会で会った。
関東1の最高峰の私立女子中高一貫校は社長令嬢が多く通っていて、政略結婚させられた子や私と同じ境遇の子が何人かいて話が盛り上がった。
「三凛グループのCEOならいいじゃん。しかも36歳でもおっさんぽくないし……てか、仁野雅人ってめちゃくちゃ格好いいじゃん!!」
黒毛和牛のすき焼きをつつきながら、親友の家電メーカーひたちの御令嬢 日高舞子《ひだかまいこ》ちゃんがスマホのSafariでうちの御曹司専務の名前を検索して出てきた記事を見せてきた。
「そういえば1年前ぐらいに私の姉が婚約者候補に選ばれて、コロンビアで行われたパーティに呼ばれて行ったわ。
仁野雅人は才女で仕事ができるタイプが好みみたいで私の姉は全く相手にされなかったみたい。
そういえば、私の兄も結婚するなら容姿や愛嬌で選ばずに自分の片腕となる女性がいいって言ってたわ」
「仕事を真面目に取り組まなかったら結婚相手に選ばれずにすんだのか!!
真面目な性格が仇となり、結婚相手に選ばれてしまった。
婚約者候補を秘書として囲ってたのはそのためだったのか。
婚約者にされて半年が過ぎた。
ビジネスパートナーとしての関わりしかなく、恋愛感情無しで結婚させられそうでかなり嫌だった。
「……才花、才花って中高時代に勉強ばかりしていて鉄紅会に通ってたのに彼氏作らなかったよね。
オックスフォード大学時代は、彼氏いたの?」
中高一貫校時代、東大専門塾といわれてる鉄紅会に6年間通ってた。
名門私立中高一貫男子校の開星や国立付属 つくば大学附属の生徒もいて、何度か告白されたけど付き合う気になれなかった。
英語と中国語と韓国語、ドイツ語、フランス語を通信教育で学び、パソコン関係のスクールにも通っていて忙しかった。
「いないよ。大学時代も多言語をできるだけ多く話せるようになりたくてその勉強に時間を費やしてたから。
後、その国々の文学や文化について勉強してたから、遊んでる暇なんてなかった」
オックスフォード大学は真面目に勉強をしてないと容赦なく単位を落とされるのもあり、死ぬ物狂いで勉強をしないと卒業できない。
恋愛をしようと思う余裕はなかった。
「……もしかして、彼氏いない歴イコール年齢!?」
「……そうだけど……」
「……うわぁっ、この歳で異性と付き合ってないって人生無駄にしてるよ」
舞子ちゃんは早稲田大学政治経済学部に進学し、サークルにコンパと青春を謳歌してたらしい。
「私も親が選んだ相手から結婚相手を決めないといけないけど、その人と恋愛して好きになれなかったら破談にしていいって言われてる。
無理矢理結婚させても不仲で離婚したら戸籍に傷つくし。
仁野雅人と仕事のパートナーとして上手くいってるんだし、プライベートで付き合ってみてそれで生理的に無理だったら破談にして貰うようお願いしたら?」
舞子ちゃんに言われて確かにそうだと思った。
年の瀬。年末年始休暇が始まり、6年ぶりに桜蘭女子中高一貫校時代の同級生に同窓会で会った。
関東1の最高峰の私立女子中高一貫校は社長令嬢が多く通っていて、政略結婚させられた子や私と同じ境遇の子が何人かいて話が盛り上がった。
「三凛グループのCEOならいいじゃん。しかも36歳でもおっさんぽくないし……てか、仁野雅人ってめちゃくちゃ格好いいじゃん!!」
黒毛和牛のすき焼きをつつきながら、親友の家電メーカーひたちの御令嬢 日高舞子《ひだかまいこ》ちゃんがスマホのSafariでうちの御曹司専務の名前を検索して出てきた記事を見せてきた。
「そういえば1年前ぐらいに私の姉が婚約者候補に選ばれて、コロンビアで行われたパーティに呼ばれて行ったわ。
仁野雅人は才女で仕事ができるタイプが好みみたいで私の姉は全く相手にされなかったみたい。
そういえば、私の兄も結婚するなら容姿や愛嬌で選ばずに自分の片腕となる女性がいいって言ってたわ」
「仕事を真面目に取り組まなかったら結婚相手に選ばれずにすんだのか!!
真面目な性格が仇となり、結婚相手に選ばれてしまった。
婚約者候補を秘書として囲ってたのはそのためだったのか。
婚約者にされて半年が過ぎた。
ビジネスパートナーとしての関わりしかなく、恋愛感情無しで結婚させられそうでかなり嫌だった。
「……才花、才花って中高時代に勉強ばかりしていて鉄紅会に通ってたのに彼氏作らなかったよね。
オックスフォード大学時代は、彼氏いたの?」
中高一貫校時代、東大専門塾といわれてる鉄紅会に6年間通ってた。
名門私立中高一貫男子校の開星や国立付属 つくば大学附属の生徒もいて、何度か告白されたけど付き合う気になれなかった。
英語と中国語と韓国語、ドイツ語、フランス語を通信教育で学び、パソコン関係のスクールにも通っていて忙しかった。
「いないよ。大学時代も多言語をできるだけ多く話せるようになりたくてその勉強に時間を費やしてたから。
後、その国々の文学や文化について勉強してたから、遊んでる暇なんてなかった」
オックスフォード大学は真面目に勉強をしてないと容赦なく単位を落とされるのもあり、死ぬ物狂いで勉強をしないと卒業できない。
恋愛をしようと思う余裕はなかった。
「……もしかして、彼氏いない歴イコール年齢!?」
「……そうだけど……」
「……うわぁっ、この歳で異性と付き合ってないって人生無駄にしてるよ」
舞子ちゃんは早稲田大学政治経済学部に進学し、サークルにコンパと青春を謳歌してたらしい。
「私も親が選んだ相手から結婚相手を決めないといけないけど、その人と恋愛して好きになれなかったら破談にしていいって言われてる。
無理矢理結婚させても不仲で離婚したら戸籍に傷つくし。
仁野雅人と仕事のパートナーとして上手くいってるんだし、プライベートで付き合ってみてそれで生理的に無理だったら破談にして貰うようお願いしたら?」
舞子ちゃんに言われて確かにそうだと思った。
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