君から逃げる事を赦して下さい 番外編

鳴宮鶉子

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温泉地巡りツアーで、本当の意味で恋人同士になれたわたしと晴翔。

長い事、お互い、男女の本能的な快楽を知らなかったのもあり、貪るようにお互いを求めあった。

温泉を楽しむのでなく、お互いの身体を楽しむ旅行になってしまった。

旅行から帰ってきてからも同じで、でも、そんな毎日求められても困るわたしがいる。

「凛音、風呂からそろそろ上がって来いよ。ドラえも●のしずかちゃん、だって、2時間もお風呂に入らないと思うよ」

一緒にお風呂に入り、お風呂で1回繋がり、出てからもわたしの身体を貪りたい晴翔。

バスタイムを邪魔されるのが嫌で、3日に1度しかお風呂には立ち入らせない。

晴翔の雄の本能という盛りが激しくて、お風呂に立て籠もるわたし。
晴翔はわたしの身体以外には反応しないから、よその女に盛る事はないと言い切れるから容赦なく嫌な時は拒絶する。

「美咲ちゃんと温泉旅館?」

美咲ちゃんと本当の意味で温泉を楽しみたくて、美咲ちゃんが誘ってくれたから2人だけで行きたいと思った。

美咲ちゃんと、晴翔と拓海は邪魔と同感しあってしまい、女2人の自由気ままな旅行をしたいとお互い婚約者と言い合った。

結局は、言いくるめられ、男女別の部屋という条件で年末にも温泉地ツアーに行く。

美咲ちゃんと貸切露天風呂を堪能し、晴翔と拓海は蚊帳の外。

途中で立ち寄る貸切家族風呂はわたしと美咲ちゃんが長く浸かるから、男達は入れなかった。

『うちのしずかちゃんが…』

と、晴翔と拓海がこそこそぼやいてたけど美咲ちゃんと無視した。

晴翔と恋人同士になり、美咲ちゃんという妹みたいな親友ができて、わたしは今、とっても幸せ。

晴翔と拓海と過ごした学生時代、男2人の中に女の私が1人いて、クリエイティブな活動もジャンルが違い、取り残されてる気がして1度は逃げた。

でも、晴翔に連れ戻され、恋人同士になり、そして美咲ちゃんという同性の妹みたいな親友ができ、わたしと晴翔と拓海、そして美咲ちゃんで良い関係を築けた。

これからも4人で、ずっと、仲良く歩んでいきたい。

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