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イクメン旦那様に気持ちが冷め
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1歳半の息子を家に閉じ込めての生活はやはりやくないから、でも、公園デビューとかできなくて、英才教育系の幼稚園の平日午前中だけのプレに親子で通う事にした。
政治家や大企業のご婦人とママ友になり、毎日行われるランチ会と育児方針の違いにギャップを受け、かなり神経をすり減らしながら通った。
ランチ会で子供をベビーシッターに預けて母親は真昼間からワインを飲み、お稽古事にいかにお金をかけてるかで競っていて、価値観の違いに耐えきれず、その幼稚園は3ヶ月後に辞めた。
子供の教育は小学校入るまでにいかに手をかけるかで決まると言われていて、だからと習い事漬けにして、自発的な好奇心を阻害している知育に違和感しか感じなかった。
幼稚園のプレを辞め、家で和希と2人で暮らす生活。
社交性をつけコミュニケーション能力を育てたいけれど、わたしと2人きりの日常で、焦りを感じた。
公園に連れて行っても、和希と同じ年頃の子はもうママ友の輪というものができ、新規参入は受け入れない感じがし、和希はわたしと2人で砂場遊びをしてた。
有志さんが和希を英才教育系の保育園に通わせ、送り迎えをベビーシッターにさせていた理由がわかった。
子供が小さい時はママ友同士のやりとりで子供の付き合いが始まり、他者との関わりが苦手なわたしにはかなり難しかった。
保育園内では子供同士はママの力関係なく仲良くできる。
だから、ベビーシッターさんに送り迎えをお願いしママ友との関わらない事は理にかなってた。
前に通っていた保育園とは別の保育園に通わせる事を検討するにも、都内の教育に力を入れた保育園はどこも定員がいっぱいで入れなかった。
「……乙羽、私も同席するから、有志くんと離婚するかやり直すかについて話し合わないか」
忙しい父はオフィスビルに泊まり込みで仕事をしていて、たまにしか帰って来ない。
そんな父が有志さんと話し合いをするために和希のお昼寝時間を考慮し、週末の早めのランチタイムに時間を作ってくれた。
気は重いけれど、父が同席してくれるから3ヶ月ぶりに有志さんに会う事にした。
父が迎えにきてくれて父の秘書が運転する黒のポルシェに乗って、銀座のグランドプリンセスホテルの1階にある料亭 蒼月へ向かう。
料亭 蒼月に着くと有志さんはもう先に個室で待っていた。
3ヶ月ぶりに父親にあって、わたしと引きこもり生活をしてるのもあり人見知りをするようになった和希が泣き出した。
和希を溺愛し、かなり教育パパ化していた有志さんは、愛息子に泣かれて悲しそうだった。
抱っこ紐で抱っこし、背中をトントン叩いてたらいつもは寝ない時間だけど泣き疲れたのもあり和希は眠った。
豪華な懐石料理が運ばれたのに、なかなか和希が泣き止まず、個室に入ってから15分後にやっと食事をしながらの話し合いが始まった。
「乙羽はもう有志くんとは育児方針が違うから離婚したいと言ってる。
それに対して有志くんは離婚はせずに育児について話し合いをし、夫婦としやっていきたいと言ってる。
乙羽が有志くんに対して不満に感じてた事伝え、有志くんは乙羽に仕事に関しては辞めて専業主婦になっていいと言ってる。ただ、子育てに関しては以前通っていた保育園と習い事を再開させたいと言ってる。
乙羽も和希くんと親子同伴の幼稚園プレでママ友付き合いで疲れて3ヶ月で辞め、公園にも数回行って居心地が悪いと行かなくなった。
保育園や幼児教室の授業中は先生主導で子供同士で交流する。
送り迎えをベビーシッターにお願いして、和希くんに外の世界を経験させる事に関しては私は賛成してる」
わたしと有志さんが無言でいるから、父が間を取り持ち、話しだす。
「乙羽が仕事をしたくないならもう無理強いはしない。家にずっと居てくれても構わない。ただ、和希と2人きりでの生活は良くない。和希が人見知りを始めていて、ショックを受けた」
有志さんから和希がわたしと引きこもり生活をしてるから人見知りを始めたと言われ、それに関してわたしも悩んでいて、言葉が出なかった。
「和希がいるのにクライアントからの要望だからと会食を夜に入れた営業には指導した。
俺も新規事業で手一杯で、毎日深夜帰りで乙羽の勤務時間に関して把握してなかった。
17時に帰宅できるよう仕事の配分をするよう伝えていたのに、クライアントからの要望を最優先に、乙羽に無理難題をさせていた事を乙羽が出て行ってから知った。
乙羽を慕って仕事を依頼してくるクライアントはたくさんいる。
乙羽に和希との子育てを最優先にして、仕事は気晴らし程度にさせたいと思ってた。
乙羽が俺に愛想尽きた原因について深く反省してる。
乙羽は、もう仕事に関しては無理させないから俺の元に帰ってきてくれ。
和希に対する教育に関しても、和希のためと色々やりすぎた。
乙羽が母親として和希に愛情を注ぐのが1番だ。
和希の育て方について話し合いを重ねて一緒に育てていきたい」
和希の子育てについて1人で悩んでた。
有志さんが和希のために保育園と幼児教室通わせていた事に関しては、良い選択だったと思う。
わたしへの仕事の配分は有志さんは知らなかった。
有志さんの言い分を聞き、今後についてどうするか悩んだ。
行き違いで有志さんに対する気持ちは離れてた。
だから、今さら夫婦としてやり直せる自信がなかった。
政治家や大企業のご婦人とママ友になり、毎日行われるランチ会と育児方針の違いにギャップを受け、かなり神経をすり減らしながら通った。
ランチ会で子供をベビーシッターに預けて母親は真昼間からワインを飲み、お稽古事にいかにお金をかけてるかで競っていて、価値観の違いに耐えきれず、その幼稚園は3ヶ月後に辞めた。
子供の教育は小学校入るまでにいかに手をかけるかで決まると言われていて、だからと習い事漬けにして、自発的な好奇心を阻害している知育に違和感しか感じなかった。
幼稚園のプレを辞め、家で和希と2人で暮らす生活。
社交性をつけコミュニケーション能力を育てたいけれど、わたしと2人きりの日常で、焦りを感じた。
公園に連れて行っても、和希と同じ年頃の子はもうママ友の輪というものができ、新規参入は受け入れない感じがし、和希はわたしと2人で砂場遊びをしてた。
有志さんが和希を英才教育系の保育園に通わせ、送り迎えをベビーシッターにさせていた理由がわかった。
子供が小さい時はママ友同士のやりとりで子供の付き合いが始まり、他者との関わりが苦手なわたしにはかなり難しかった。
保育園内では子供同士はママの力関係なく仲良くできる。
だから、ベビーシッターさんに送り迎えをお願いしママ友との関わらない事は理にかなってた。
前に通っていた保育園とは別の保育園に通わせる事を検討するにも、都内の教育に力を入れた保育園はどこも定員がいっぱいで入れなかった。
「……乙羽、私も同席するから、有志くんと離婚するかやり直すかについて話し合わないか」
忙しい父はオフィスビルに泊まり込みで仕事をしていて、たまにしか帰って来ない。
そんな父が有志さんと話し合いをするために和希のお昼寝時間を考慮し、週末の早めのランチタイムに時間を作ってくれた。
気は重いけれど、父が同席してくれるから3ヶ月ぶりに有志さんに会う事にした。
父が迎えにきてくれて父の秘書が運転する黒のポルシェに乗って、銀座のグランドプリンセスホテルの1階にある料亭 蒼月へ向かう。
料亭 蒼月に着くと有志さんはもう先に個室で待っていた。
3ヶ月ぶりに父親にあって、わたしと引きこもり生活をしてるのもあり人見知りをするようになった和希が泣き出した。
和希を溺愛し、かなり教育パパ化していた有志さんは、愛息子に泣かれて悲しそうだった。
抱っこ紐で抱っこし、背中をトントン叩いてたらいつもは寝ない時間だけど泣き疲れたのもあり和希は眠った。
豪華な懐石料理が運ばれたのに、なかなか和希が泣き止まず、個室に入ってから15分後にやっと食事をしながらの話し合いが始まった。
「乙羽はもう有志くんとは育児方針が違うから離婚したいと言ってる。
それに対して有志くんは離婚はせずに育児について話し合いをし、夫婦としやっていきたいと言ってる。
乙羽が有志くんに対して不満に感じてた事伝え、有志くんは乙羽に仕事に関しては辞めて専業主婦になっていいと言ってる。ただ、子育てに関しては以前通っていた保育園と習い事を再開させたいと言ってる。
乙羽も和希くんと親子同伴の幼稚園プレでママ友付き合いで疲れて3ヶ月で辞め、公園にも数回行って居心地が悪いと行かなくなった。
保育園や幼児教室の授業中は先生主導で子供同士で交流する。
送り迎えをベビーシッターにお願いして、和希くんに外の世界を経験させる事に関しては私は賛成してる」
わたしと有志さんが無言でいるから、父が間を取り持ち、話しだす。
「乙羽が仕事をしたくないならもう無理強いはしない。家にずっと居てくれても構わない。ただ、和希と2人きりでの生活は良くない。和希が人見知りを始めていて、ショックを受けた」
有志さんから和希がわたしと引きこもり生活をしてるから人見知りを始めたと言われ、それに関してわたしも悩んでいて、言葉が出なかった。
「和希がいるのにクライアントからの要望だからと会食を夜に入れた営業には指導した。
俺も新規事業で手一杯で、毎日深夜帰りで乙羽の勤務時間に関して把握してなかった。
17時に帰宅できるよう仕事の配分をするよう伝えていたのに、クライアントからの要望を最優先に、乙羽に無理難題をさせていた事を乙羽が出て行ってから知った。
乙羽を慕って仕事を依頼してくるクライアントはたくさんいる。
乙羽に和希との子育てを最優先にして、仕事は気晴らし程度にさせたいと思ってた。
乙羽が俺に愛想尽きた原因について深く反省してる。
乙羽は、もう仕事に関しては無理させないから俺の元に帰ってきてくれ。
和希に対する教育に関しても、和希のためと色々やりすぎた。
乙羽が母親として和希に愛情を注ぐのが1番だ。
和希の育て方について話し合いを重ねて一緒に育てていきたい」
和希の子育てについて1人で悩んでた。
有志さんが和希のために保育園と幼児教室通わせていた事に関しては、良い選択だったと思う。
わたしへの仕事の配分は有志さんは知らなかった。
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