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イケメン旦那様との歩み寄り
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食事会の時に、
『有志さんへの好きな気持ちがなくなったから、夫婦として和希を育てられない』
と、わたしは有志さんと離婚したい意思を伝えた。
有志さんは、
『乙羽と離婚はしない。乙羽、考え直してくれ』
とわたしに懇願するも、有志さんに対する気持ちが冷め切っていて、無理だと思った。
わたしの父と母が離婚した理由。
2人とも多忙であまり家に居なく、わたしはベビーシッターに育てられた。
父が母と顔を合わせるたびに幼い子供がいるんだから仕事をセーブして子育てを優先にするよう言い口喧嘩になり、仕事が生き甲斐の母は父に嫌気をさして家を出て行った。
母は女優という仕事にプライドを持っていて、父から育児に専念するよう言われた事で女優としての生き方を否定されたと感じ、父に対して好きという感情がなくなり、離婚した。
父は母の仕事を認めて母の事を心から愛してた。
父は大企業の社長でモテるはずなのに、誰とも付き合わず、ずっと独り身でいる。
わたしを関して、母と会い、今は時々会って食事に行ったり、美術館や映画を観に行ったりしてる。
でも、母の性格上復縁はなく、しかも母は父以外にもそういう関係の男性が何人かいるらしい。
そんな父から、
『乙羽、……和希がいるから夫婦を続けなさいとは言わないが、直ぐに離婚を決めず、週末に和希を連れて一緒に遊びに行ったりして過ごして、やり直しがきかないから考えてみなさい』
と言われたから、毎週日曜日に有志さんと、和希を連れて都内の小さい子供向けのテーマパークに行き、1日一緒に過ごす事にした。
離れて暮らしてるから和希に人見知りされ泣かれてた有志さんだけど、日曜日に1日中ずっと和希を抱っこし肩車をして触れ合ってたら父親だと思い出し、会ってすぐに両手を広げて行くようになった。
わたしとの歩み寄りより和希と一緒にいる時間を大切にし楽しんでる有志さん。
離婚はせず、別居で日曜日だけ和希を楽しませるために有志さんと会うこの関係をずっと続けていくのもいいかなとわたしは思い始めた。
毎週日曜日のお出かけ、和希が2歳過ぎてからは土日で有志さんが泊りがけで連れて行き、わたしは週末に請負った仕事をこなすようになった。
クライアントから頼られたら応えたい。
でも、和希との時間を大事にしたい。
有志さんに言われ、保育園には通わせてはいるけど、15時までの保育にし、早い迎えにしてる。
有志さんと別居して2年が経とうとしてた。
週末は和希を有志さんに預けてわたしは家にこもり仕事をしていた。
わたしと有志さんの歩み寄りのための週1デートが、有志さんに和希を預けるだけになってる。
*****
「和希、美味しいか!?」
わたしの誕生日。
プリンセスホテル銀座の一階にある料亭で家族3人でディナーをとった。
3歳になった和希、まだ3歳なのに言葉が達者で、大人と同じご飯も食べれて発達が早く、厚いステーキも飲み込んで「美味しい」と言う。
お子様のコース料理より大人のコース料理の方がよく食べる。
平日の夜で保育園があり疲れてた和希はお腹がいっぱいになり、有志さんの有志さんの膝を枕にして眠った。
和希が寝てしまい、有志さんと2人きりになり会話に困る。
いつもはお互い和希の親として接していて、2人きりになる事がなかった。
「乙羽、帰ってきてくれないか。乙羽と和希と一緒に暮らしたい」
和希が眠ってしまい、無言で料理を口にしてたら、真剣な表情で有志さんがわたしに話かけてきた。
「……無理、和希ともっと居たいなら、有志さんが時間が取れる時は和希を連れて行っていいから、このまま今の生活をさせて」
有志さんから目を逸らす。目を見てたら流されそうになる。
「俺は和希とだけ居たいんじゃない。乙羽とまた昔みたいな関係に戻りたいんだ。
乙羽を愛してる。
乙羽、ツインルームを取ってる。
乙羽が俺に対して拒絶反応を起こしてるなら離婚しても構わない。
今日、一緒に過ごして本当にやり直しが効かないかを知りたい」
両手を掴まれ、有志さんの顔を見る。哀愁漂う表情を浮かべて見つめられ、
少し悩み、「わかった」と応えた。
わたしが有志さんとの性行為に拒絶反応をしたら、有志さんはわたしの事を諦める。
有志さんは地位もあり見た目もハンサム。だから、わたしとさっさと離婚して他の女性と再婚し子供を作り、新しく家庭を築いた方がいい。
食事を終え、有志さんが和希を抱きかかえ、一緒にエグゼクティブスイートルーム ツインへ向かう。
有志さんと別居してから、他の男性と付き合ったりしてないから2年近くご無沙汰で、かなり緊張して部屋に入った。
有志さんが和希を左のベッドに寝かせた。
そして、ベッドルームの入り口で立ち竦んでるわたしの前にきた。
有志さんがわたしの下顎に手をやり、啄ばむようなキスをした。
わたしが拒絶反応を起こさないか有志さんも怖いようで、手が震えてた。
フレンチキスからディープなキスに変わる。
有志さんを拒絶すると思ってたのに、あまりにも気持ちよくて、わたしは受け入れてしまった。
『有志さんへの好きな気持ちがなくなったから、夫婦として和希を育てられない』
と、わたしは有志さんと離婚したい意思を伝えた。
有志さんは、
『乙羽と離婚はしない。乙羽、考え直してくれ』
とわたしに懇願するも、有志さんに対する気持ちが冷め切っていて、無理だと思った。
わたしの父と母が離婚した理由。
2人とも多忙であまり家に居なく、わたしはベビーシッターに育てられた。
父が母と顔を合わせるたびに幼い子供がいるんだから仕事をセーブして子育てを優先にするよう言い口喧嘩になり、仕事が生き甲斐の母は父に嫌気をさして家を出て行った。
母は女優という仕事にプライドを持っていて、父から育児に専念するよう言われた事で女優としての生き方を否定されたと感じ、父に対して好きという感情がなくなり、離婚した。
父は母の仕事を認めて母の事を心から愛してた。
父は大企業の社長でモテるはずなのに、誰とも付き合わず、ずっと独り身でいる。
わたしを関して、母と会い、今は時々会って食事に行ったり、美術館や映画を観に行ったりしてる。
でも、母の性格上復縁はなく、しかも母は父以外にもそういう関係の男性が何人かいるらしい。
そんな父から、
『乙羽、……和希がいるから夫婦を続けなさいとは言わないが、直ぐに離婚を決めず、週末に和希を連れて一緒に遊びに行ったりして過ごして、やり直しがきかないから考えてみなさい』
と言われたから、毎週日曜日に有志さんと、和希を連れて都内の小さい子供向けのテーマパークに行き、1日一緒に過ごす事にした。
離れて暮らしてるから和希に人見知りされ泣かれてた有志さんだけど、日曜日に1日中ずっと和希を抱っこし肩車をして触れ合ってたら父親だと思い出し、会ってすぐに両手を広げて行くようになった。
わたしとの歩み寄りより和希と一緒にいる時間を大切にし楽しんでる有志さん。
離婚はせず、別居で日曜日だけ和希を楽しませるために有志さんと会うこの関係をずっと続けていくのもいいかなとわたしは思い始めた。
毎週日曜日のお出かけ、和希が2歳過ぎてからは土日で有志さんが泊りがけで連れて行き、わたしは週末に請負った仕事をこなすようになった。
クライアントから頼られたら応えたい。
でも、和希との時間を大事にしたい。
有志さんに言われ、保育園には通わせてはいるけど、15時までの保育にし、早い迎えにしてる。
有志さんと別居して2年が経とうとしてた。
週末は和希を有志さんに預けてわたしは家にこもり仕事をしていた。
わたしと有志さんの歩み寄りのための週1デートが、有志さんに和希を預けるだけになってる。
*****
「和希、美味しいか!?」
わたしの誕生日。
プリンセスホテル銀座の一階にある料亭で家族3人でディナーをとった。
3歳になった和希、まだ3歳なのに言葉が達者で、大人と同じご飯も食べれて発達が早く、厚いステーキも飲み込んで「美味しい」と言う。
お子様のコース料理より大人のコース料理の方がよく食べる。
平日の夜で保育園があり疲れてた和希はお腹がいっぱいになり、有志さんの有志さんの膝を枕にして眠った。
和希が寝てしまい、有志さんと2人きりになり会話に困る。
いつもはお互い和希の親として接していて、2人きりになる事がなかった。
「乙羽、帰ってきてくれないか。乙羽と和希と一緒に暮らしたい」
和希が眠ってしまい、無言で料理を口にしてたら、真剣な表情で有志さんがわたしに話かけてきた。
「……無理、和希ともっと居たいなら、有志さんが時間が取れる時は和希を連れて行っていいから、このまま今の生活をさせて」
有志さんから目を逸らす。目を見てたら流されそうになる。
「俺は和希とだけ居たいんじゃない。乙羽とまた昔みたいな関係に戻りたいんだ。
乙羽を愛してる。
乙羽、ツインルームを取ってる。
乙羽が俺に対して拒絶反応を起こしてるなら離婚しても構わない。
今日、一緒に過ごして本当にやり直しが効かないかを知りたい」
両手を掴まれ、有志さんの顔を見る。哀愁漂う表情を浮かべて見つめられ、
少し悩み、「わかった」と応えた。
わたしが有志さんとの性行為に拒絶反応をしたら、有志さんはわたしの事を諦める。
有志さんは地位もあり見た目もハンサム。だから、わたしとさっさと離婚して他の女性と再婚し子供を作り、新しく家庭を築いた方がいい。
食事を終え、有志さんが和希を抱きかかえ、一緒にエグゼクティブスイートルーム ツインへ向かう。
有志さんと別居してから、他の男性と付き合ったりしてないから2年近くご無沙汰で、かなり緊張して部屋に入った。
有志さんが和希を左のベッドに寝かせた。
そして、ベッドルームの入り口で立ち竦んでるわたしの前にきた。
有志さんがわたしの下顎に手をやり、啄ばむようなキスをした。
わたしが拒絶反応を起こさないか有志さんも怖いようで、手が震えてた。
フレンチキスからディープなキスに変わる。
有志さんを拒絶すると思ってたのに、あまりにも気持ちよくて、わたしは受け入れてしまった。
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