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第三章:亀千代の危機
ここまでの登場人物の紹介
しおりを挟む主要登場人物
🔷 吉良 左近(きら さこん)
伊達屋敷の料理人として働く男。
普段はどこか頼りなく、おっとりとしたおネエ言葉を使うため「昼行灯」と揶揄され、同僚や武士たちからは敬遠されがち。
しかし、その実は幕府から伊達家の内情を探るべく送り込まれた凄腕の密偵。
料理の腕は確かで、「料理は愛情!」が口癖。
冷静沈着な判断力と、いざという時には卓越した武術の腕前も披露する。
元は取り潰された某藩の浪人で、権力者の陰謀によって父を亡くした過去を持つ。徳松、千代とは幼馴染であり、千代の夫。
🔷 今川 徳松(いまがわ とくまつ)
左近の同僚であり、無二の親友。伊達屋敷の料理人。
無類の猫好きで、屋敷内外の多くの猫と心を通わせ、猫たちから事件解決の思わぬ手がかりを得ることも。
明るく爽やかなイケメンで女性に非常にモテるが、本人は左近や猫たちと過ごす時間を優先しがち。
元は犬好きだったが、幼い頃に左近の「洗脳」によって大の猫好きになったとされる。左近の裏の顔に薄々気づきながらも、彼を信じ、自分にできる形で支えようと行動する。千代の兄。
🔷 千代(ちよ)
左近の妻であり、徳松の妹。
夫である左近に深く惚れ込み、献身的に支える。左近が幕府の密偵として危険な任務に身を投じていることにも薄々感づいているが、不安を胸に秘めながらも気丈に振る舞い、夫の帰りを待つ。実の兄である徳松に対しては、なぜか素っ気なく冷たい態度を取ることが多い(左近と徳松が仲が良すぎることへの嫉妬や、過去の出来事が原因であることが示唆されている)。
伊達屋敷の料理方
🔶 お粂(おくめ)
伊達屋敷の厨房で働く古参の女性料理人。
四十路過ぎの恰幅の良い女丈夫で、口は悪いが左近や徳松の面倒を見ることもある。
左近の「昼行灯」ぶりには呆れつつも、時に鋭い指摘をすることも。
🔶 料理長
伊達屋敷の厨房を取り仕切る責任者。
厳格な性格で、料理人たちを厳しく指導する。
毒殺未遂事件では大きな心労を抱えることになる。
事件に関わる猫たち
❤️ ミー
徳松が特に可愛がっている三毛猫。
賢く、気位が高い。冒険好きで、原田甲斐の屋敷に忍び込み、事件の重要な手がかりとなる溝口主膳の着物の端切れを偶然運んでくる。
❤️ トラ
徳松が世話をする虎毛の猫。
普段は食い意地が張っているが、毒殺未遂事件の当日に、毒が仕込まれた可能性のある鯛のアラを異常に嫌がり、事件解決の重要なヒントを徳松に与える。
事件の犠牲者・関係者
🟩 お勝(おかつ)
伊達屋敷の下働きの女中。
おとなしく目立たない存在だったが、実家の借金という弱みを原田甲斐派の溝口主膳につけこまれ、亀千代毒殺未遂事件に利用される。真相を語ろうとした矢先、口封じのために殺害され、自害として処理される。
幕府関係者
🟪 了然(りょうぜん)
左近が所属する幕府密偵組織の上役。
表向きは江戸市中の薬種問屋の老人として活動している。左近に伊達家の内偵を命じ、陰ながら支援する。冷静沈着で、目的のためには非情な判断も下す。
原田甲斐とその一派
♦️ 原田 甲斐(はらだ かい)
仙台藩伊達家の家老。
藩の実権を掌握しようと様々な陰謀を巡らす野心家。
幼君・亀千代の後見人である伊達兵部宗勝と激しく対立している。
冷酷かつ用心深い策略家で、邪魔者は容赦なく排除しようとする。
左近の動きを危険視し、監視や刺客を送る。
♦️ 溝口 主膳(みぞぐち しゅぜん)
原田甲斐の腹心。
甲斐の威光を笠に着て屋敷内でも傍若無人に振る舞う。
派手な装いを好み、左近の揺さぶりには動揺を見せる。お勝を脅迫し、毒殺未遂事件の実行犯の一人となる。
伊達家の人々
🟦 伊達 亀千代(だて かめちよ)
仙台藩の幼い藩主。後の伊達綱村。
原田甲斐の陰謀の標的となり、毒殺されそうになる。
🟦 伊達 兵部 宗勝(だて ひょうぶ むねかつ)
亀千代の後見人。
清廉な人物と目されているが、病気がち。
藩の実権を握ろうとする原田甲斐と対立しており、甲斐によって毒殺の危機に晒される。
その他
🟨 田所 兵助(たどころ ひょうすけ)
伊達屋敷の若い警備の武士。
勤勉で実直な性格。屋敷の塀際で不審な人影(原田甲斐が放った密偵の可能性)を目撃する。
🟨 小太郎(こたろう)
藩主・伊達亀千代に仕える小姓。
子供らしい無邪気さから、左近に屋敷内の情報(兵部と甲斐の対立など)を漏らしてしまう。
🟨 お花(おはな)
伊達屋敷の女中。
徳松に原田甲斐の屋敷周辺の不穏な噂話をする。
🟨 お絹(おきぬ)
伊達屋敷の女中。
徳松に伊達兵部の病状や、彼が服用している特別な薬についての噂話をする。
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