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吸血鬼、ヴァンピール ③
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【嵐side】
蝶子がスーツケースを持ってきた。
こける達を呼ぶように言われたから素直に奴らを呼んだら、驚くようなことを話し始めた。
「猫魈 ? 猫又の上位種だって !
他にも妖怪が居て、テロリストから資金を盗んできただと ! 」
びっくらこいた !
お化けや死人、ゾンビのような存在が居るんだから居てもおかしくは無いんだが……
俺達、神々が居るのに否定するのもおかしな話だしな。
妹たちを 見ても少し驚いたくらいで、疑っている様子がない。
こけるがスーツケースを開けると、大量の札束が入っていた。
「蝶子さん、その猫魈は吸血鬼にお金を届けるように言ったんだね。
そして吸血鬼が居る場所まで案内してくれる約束までしてくるなんて、凄いじゃないか !
嵐には勿体無いくらい優秀な彼女だな ! 」
こけるのアホが盛大に勘違いしているが、
「おい、こける。 金を警察に届けなくても良いのか ?
別に良い子ぶるつもりは無いが、犯罪者の金とは云え、素直に吸血鬼に渡すのも どうかと思うんだが 」
明日菜は微妙な顔をしているな。 いろいろ葛藤しているんだろうか。
他の妹たちは吸血鬼に渡すことを否定するつもりは無いようだった。
「本当なら警察に届けるべきことだが、警察の中にも政府の中にも少数だが奴らの協力者が居るから奴らの資金を渡したら、そのまま奴らに渡ってしまうだろう。
だったら、猫魈の言う通りに吸血鬼に渡した方が良いだろう 」
「テロリストの協力者が日本の警察や政府の中に居るのは本当なんですか、こける ? 」
明日菜が真剣に聞いてきた。
正義感の強い女神としては許せないのだろう。
「正確にはテロリストと云うより吸血鬼や避難民が逃げ出した国に侵略戦争を仕掛けた北の大国の協力者だな。
金を渡したら、協力者が何割かを抜いて北の大国に渡るだろうな。
北の大国とテロリストの居る宗教団体とは協力関係にあるから、迷惑料として吸血鬼や避難民に渡した方が良いだろう 」
「ああ、奴か。 やたらと北の大国を庇っている、宇宙真理党の胸田鯖尾議員。
他にも黒い噂が沢山あるのに、何故か逮捕されないんだよな。
他にも元総理の黒幕田鮫工も似たり寄ったりな奴だよな 」
蝶子が続けて話し始めた。
「それでね、人間側の代表として、陰陽師のこける君に一緒に来てもらいたいの。
既に吸血鬼側には避難先の旅館の看板猫のハチワレ猫の主水が連絡しているハズだから、集合場所のホストクラブの鬼岩城まで嵐くん達には護衛で追いて来て欲しいの 」
ホストクラブと聞いて妹たちは急にソワソワし始めた。
「ホストクラブって、前から興味有ったのよね。
未成年のクセに鬼岩城のホストに入れ込んでいる生徒が居ると噂で聞いたことがあるわ 」
「それなら知っているのじゃ !
ウチの学園の高等部三年生の薄井沙智と貢議満寿代の二人なのじゃ !
二人とも酒呑と云う、オラオラ系ホストに先を争うように貢いでいる噂があるのじゃ! 」
よく知っているよな、由利凛の奴。
「ねえ、ねえ、由利凛。 他には、どういうホストが居るの ? 」
明日菜が興味深々と言った感じで聞いている。
お兄ちゃん、妹たちがホストにハマるんじゃないかと心配なんだがな。
「鬼岩城のナンバーワンホストのオラオラ系ホストの酒呑、ナンバーツーホストの癒し系ホストの茨木、ナンバースリーホストの甘え上手な八瀬が有名じゃ ! 」
由利凛の話しを聞いていた こけるの顔色が悪い。
急に汗を大量に流し始めている。
「おい、こける ! 体調が悪いなら家で薬でも飲んで寝てた方が良いぞ。
単なる受け渡しなら、俺達だけで充分だからな 」
俺が心配して言っているのに、こけるがブツブツ言っている。
ゴッドイヤーで聞いてみると、
「ふっ 不幸だ、何で俺ばかり貧乏くじを引いているんだ !
慢心党の事業仕分けで予算が削られた結果、封印された妖怪や鬼が世の中に解き放たれた話は聞いていたが、よりにもよって此処に集まっているだなんて 」
鬼 ? 節分の鬼のことかな ?
たかだか鬼を恐れているなんて……
あんな奴ら、俺の新必殺技・ファイヤーベイブレードで退治してやるのによ !
その後、妹たちはウキウキショッピング気分で、こけるは嫌そうに、蝶子は勝手に俺の腕に纏わり付きながら鬼岩城に向かった。
※作者より
多忙の為に次の更新は、6月1日を予定しています。
申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします 🙇
蝶子がスーツケースを持ってきた。
こける達を呼ぶように言われたから素直に奴らを呼んだら、驚くようなことを話し始めた。
「猫魈 ? 猫又の上位種だって !
他にも妖怪が居て、テロリストから資金を盗んできただと ! 」
びっくらこいた !
お化けや死人、ゾンビのような存在が居るんだから居てもおかしくは無いんだが……
俺達、神々が居るのに否定するのもおかしな話だしな。
妹たちを 見ても少し驚いたくらいで、疑っている様子がない。
こけるがスーツケースを開けると、大量の札束が入っていた。
「蝶子さん、その猫魈は吸血鬼にお金を届けるように言ったんだね。
そして吸血鬼が居る場所まで案内してくれる約束までしてくるなんて、凄いじゃないか !
嵐には勿体無いくらい優秀な彼女だな ! 」
こけるのアホが盛大に勘違いしているが、
「おい、こける。 金を警察に届けなくても良いのか ?
別に良い子ぶるつもりは無いが、犯罪者の金とは云え、素直に吸血鬼に渡すのも どうかと思うんだが 」
明日菜は微妙な顔をしているな。 いろいろ葛藤しているんだろうか。
他の妹たちは吸血鬼に渡すことを否定するつもりは無いようだった。
「本当なら警察に届けるべきことだが、警察の中にも政府の中にも少数だが奴らの協力者が居るから奴らの資金を渡したら、そのまま奴らに渡ってしまうだろう。
だったら、猫魈の言う通りに吸血鬼に渡した方が良いだろう 」
「テロリストの協力者が日本の警察や政府の中に居るのは本当なんですか、こける ? 」
明日菜が真剣に聞いてきた。
正義感の強い女神としては許せないのだろう。
「正確にはテロリストと云うより吸血鬼や避難民が逃げ出した国に侵略戦争を仕掛けた北の大国の協力者だな。
金を渡したら、協力者が何割かを抜いて北の大国に渡るだろうな。
北の大国とテロリストの居る宗教団体とは協力関係にあるから、迷惑料として吸血鬼や避難民に渡した方が良いだろう 」
「ああ、奴か。 やたらと北の大国を庇っている、宇宙真理党の胸田鯖尾議員。
他にも黒い噂が沢山あるのに、何故か逮捕されないんだよな。
他にも元総理の黒幕田鮫工も似たり寄ったりな奴だよな 」
蝶子が続けて話し始めた。
「それでね、人間側の代表として、陰陽師のこける君に一緒に来てもらいたいの。
既に吸血鬼側には避難先の旅館の看板猫のハチワレ猫の主水が連絡しているハズだから、集合場所のホストクラブの鬼岩城まで嵐くん達には護衛で追いて来て欲しいの 」
ホストクラブと聞いて妹たちは急にソワソワし始めた。
「ホストクラブって、前から興味有ったのよね。
未成年のクセに鬼岩城のホストに入れ込んでいる生徒が居ると噂で聞いたことがあるわ 」
「それなら知っているのじゃ !
ウチの学園の高等部三年生の薄井沙智と貢議満寿代の二人なのじゃ !
二人とも酒呑と云う、オラオラ系ホストに先を争うように貢いでいる噂があるのじゃ! 」
よく知っているよな、由利凛の奴。
「ねえ、ねえ、由利凛。 他には、どういうホストが居るの ? 」
明日菜が興味深々と言った感じで聞いている。
お兄ちゃん、妹たちがホストにハマるんじゃないかと心配なんだがな。
「鬼岩城のナンバーワンホストのオラオラ系ホストの酒呑、ナンバーツーホストの癒し系ホストの茨木、ナンバースリーホストの甘え上手な八瀬が有名じゃ ! 」
由利凛の話しを聞いていた こけるの顔色が悪い。
急に汗を大量に流し始めている。
「おい、こける ! 体調が悪いなら家で薬でも飲んで寝てた方が良いぞ。
単なる受け渡しなら、俺達だけで充分だからな 」
俺が心配して言っているのに、こけるがブツブツ言っている。
ゴッドイヤーで聞いてみると、
「ふっ 不幸だ、何で俺ばかり貧乏くじを引いているんだ !
慢心党の事業仕分けで予算が削られた結果、封印された妖怪や鬼が世の中に解き放たれた話は聞いていたが、よりにもよって此処に集まっているだなんて 」
鬼 ? 節分の鬼のことかな ?
たかだか鬼を恐れているなんて……
あんな奴ら、俺の新必殺技・ファイヤーベイブレードで退治してやるのによ !
その後、妹たちはウキウキショッピング気分で、こけるは嫌そうに、蝶子は勝手に俺の腕に纏わり付きながら鬼岩城に向かった。
※作者より
多忙の為に次の更新は、6月1日を予定しています。
申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします 🙇
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