【完結】残念勇者の物語

月影 流詩亜

文字の大きさ
19 / 64

水の都 を 目指して ①

しおりを挟む
   急ぐ旅でもないので 私達は 修行(本当は観光)しながら 進むことにした

   茜が 『たま』に乗って私達の馬車に 追走している

  その姿を 王子が じっくりと 見ていた

  
 「  王子も 欲しくなったんでしょう
昔から 犬や猫が好きだもんね    子供の頃 よく 捨て犬
や 捨て猫を 拾ってはイライザさんに怒られていたもんね 」

   私が からかうように言うと

「 そう言う 葵だって俺様と一緒に拾っては イライザに
怒られていただろう 」       

   うっ  やり返されてしまった

「 アッハハハ    そうそう それで後から皆で 貰い手を
探して あちこちの家に頼みに行ったもんね 」

   茜が 近付いてきて懐かしそうに 目を細めた

「 王子   浮気は良くない   !
『アン』や『ダイアナ』に怒られても知らないよ
あの娘達 匂いに敏感だから 直ぐにバレるよ 」

   薊が すかさず 突っ込みをいれた

   アン や ダイアナは 私と王子が拾った捨て猫だ
茶トラ と 黒猫で 王子が 甘やかして育てたせいか
家に帰ると王子にベッタリでいつもくっついている 

    ちなみに 私も『バジル』『タイム』と
言う 兄妹の猫を飼っていて 王子の所の アンや ダイアナ とは同じ 兄妹猫なんだ

   王子の家に 連れていくと 兄妹猫同士で 仲良く
遊んでいる


「茜も 『ランラン』や『カンカン』が 拗ねても
しらないわよ   !

   その点  私は 『ガンモ』や『ツミレ』一筋だから
問題はない 」

   薊は 茜にも 突っ込みを 忘れない

「 うっ    わかっているんだけど 目の前に モフモフが
いると どうしても我慢出来ないんだよー  !」

   茜が また 言い訳をしていた

   ちなみに  ランラン、カンカン、ガンモ、ツミレ は
元 捨て犬で兄弟だ



   そんな私達を クリスが羨むように見て
「アオイ様達は 本当に中が良いですね

正直 羨ましいです  貴族同士ですと なかなかそんなに
仲良くはなれませんので 」
 


      その時 私達の『探知』に あるものが 引っ掛かった
誰かが 集団に襲われている
   これは 盗賊……モンスター  私の探知能力では
そこまでは解らない

「 モンスターか 盗賊かは 解らないけど 誰かが襲われて いる
クリス  急いで   !   皆は 戦闘準備をして   ! 」

   私は 皆に指示をしていた

「私が 先行するね   ! 」

   茜が たまに乗って 走り出していた

「 頼んだわよ   !  直ぐに追い付くから 無理をしないでね 」
     







[???side]


   私達は 今 オークとゴブリンの群れに襲われている
  
   お忍び ということで 護衛する近衛騎士は 少数だ
なんとしても 姫達を 守らなければ いけない

   最悪 私達が 囮になって 姫達だけでも逃がさないと
そう 覚悟を決めた時  なにかが急速に近付いてきた

   大きなホワイトウルフに乗った少女だ

「 加勢します   !
 ハイドロ プレッシャー   ! 」

   物凄い水流が モンスターの群れの 半分位を 押し流していった

   すっ  スゴイ  !もしかしたら あれが新たな勇者なのか 
   これは 助かるかも知れない
私は 勇者かもしれない少女を見て安心した


[茜side]


   よし   !  とりあえず間に合ったみたいね
怪我をしている騎士はいるけど 軽症みたい

「 皆さん 無事ですか  ?
すぐに 私の仲間が 来ますから 安心してくださいね 」
   私が 声をかけると

「助かる   まだモンスター達は残っているが なんとか
なるだろう
敵を全滅させるまで よろしく頼む 」
と 騎士に 頼まれたので 張り切っちゃおうかなぁ

   私は 剣を二本とも抜いて 残りのモンスターに
向かって 構えた

「さぁ   お前達の 罪 を数えろ   !

ロイヤル·ストレート·フラッシュ  !  」

   残りの モンスターを全て 斬り倒した

   ヤッタネ  ! アカネちゃん
私は 自我自賛したけど 後から追い付いた 葵に 物凄く
怒られた
 
しおりを挟む
感想 40

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

思いを込めてあなたに贈る

あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

処理中です...