【完結】残念勇者の物語

月影 流詩亜

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嫁取り騒動 ④

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[葵side]


   小心者が 狼狽えている
おそらく 部下を囮にして 逃げる算段でもしているのだろう

「 天知る  地知る  人ぞ知る   悪を倒せと私を呼ぶ !
『ジパング』のアイドル  茜ちゃんが 星に 変わって
お仕置きよ  !」(きまったぁ  !)

   また 茜が 調子にのっている姿をみて 私は 頭痛が 痛くなった …………いや 頭が 痛くなった


「 ハイパー ·スパイラル ·サンダー ·キック  ! 」
   茜が 騎士達の 何人かを 一気に倒した

   ただの 飛び蹴りに 御大層な名前まで つけて ノリノリで 他の騎士達も 二刀流の剣で 倒していく

   何人かの騎士達は 入り口に 逃げだすが 王子がいる

「邪魔だぁ  ! 」「其処を どけぇいー ! 」
「 死ね  平民 ! 」
 
   などと 剣や 槍で 王子を襲うが 武器が 当たるたびに
砕けていく
   呆けている 騎士達を あざみが 確実に 気絶させていた

 「 私も 派手に 暴れたかっだ……」
   薊の言葉に

「 お前は 昼間 散々暴れただろう
それに ジャンケンで 負けたんだから 文句をいうな 」
   王子の言葉に 薊がフクレテイタ


   逃げようとしていた クラークの前に クリスが立ち塞がった

「私は 上級騎士だぞ  !   そこをどけぇー!  」
怒鳴る クラークを クリスの気迫が 黙らせた

「 ヒイィィィ   !  俺を 見逃せば 後から 礼をするぞ
約束するから 見逃せ ! 」

「 それは 出来ない………賊らしく 大人しく捕まれ !
貴方意外は 全員 倒れた     もう逃げられはしない 」

   クラークが 連れて来た 四十七人の騎士達は
皆 倒されていた

 「 俺達は 騎士だぞ  !    騎士と しての扱いをしろ !」
   クラークが 逆ギレすると

「 いいえ    貴方達は 強盗団よ  犯罪者として裁かれなさい 」
   葵が 静かに答えた

「 知らないだろうが 俺達の バックには 第五王子
ロープグット様が いるんだぞ
   裁かれるのは お前達だぁー  ! 」

「 無理ね   其処にいる クリスは 王国騎士団の
朱雀隊 第二小隊 の隊長だそうよ

   彼女が 証人に成るから 隠蔽いんぺい改竄かいざんは 出来ないわよ 」


「 そんなぁ~  ………」
   クラークは 今度こそ 観念したようだ









   朝 が 来ると 示し会わせたように 王国騎士団が なだれ込んできた

   あっ  !  あの『パスタ 三騎士』がいる

   私達に 気が付いたのか こちらを睨んでいる


   一人の 豪華な服を着た 男が出てきた

   パスタ三騎士の 一人……あれ ? 名前、なんだっけ?

「 控えろ!  この 御方は 第五王子 ロープグット様だぞ
頭が高い 控えろぉー  ! 」

   皆が 頭を下げる中 私達( 王子、葵、茜、薊)は
平然としていた

「貴様ら 不敬だぞ   ! 」
   掴みかかった手を 王子が 捕まえた

「離せ   離せぇー …………痛い  痛い イタイ  !
お願いします  離してください  」
   王子は パスタ三騎士の 一人の手を 乱暴に離した

   「 私達は 貴方の国の民では ないわ
まして 勝手に召還された立場よ  あんた達に 下げる頭
は ないわ  ! 」
   私が 言うと 別のパスタ騎士(名前は 忘れた)が
剣を 抜いて 襲いかかってきたが

「 おんなぁ~   舐めやがって……
   薊に 殴り飛ばされ 壁に叩き付けられ 気絶した

「 領主同士の 争いは 王国法違反だぁー
領地は 没収する  !  」
    ロープグットが 叫ぶが

「 この者達は 夜中に忍び込んだ 強盗団です
まさか 騎士が 夜中に不意討ちなどと 卑怯な事は
しないはずです 
  私  クリスティーナ = マルゲリータ が 証人です 」

   ロープグットも 有力貴族の娘が 証人になると
無視できないらしい

   仕方なく クラーク達を連れて 引き揚げていった








    それから 数日後

   
   クラーク達は 強盗団を 組織した騎士の恥 として
全員 処刑されたと 伝えられた

   犯罪者として 斬首されたようだ

   『ブルー リバー家』は 監督不行き届け という事で
領地が 没収された
   領主だった マーベラスは 貴族籍を 剥奪され 平民に
なったが 酔っ払った誰かに 殺されたそうだ

   間違いなく 口封じだろう
念の為 私達は もう数日 滞在することになった

 
 
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