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ファースト・シーズン

舞台裏 ①

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   無事  獣人族を 送り出した ゴオニンジャー

   潜伏スキルを 使っていた エルフの青年団が あらわれた。

アカインジャー
「 どうだった 、  上手く撮れたかな ? 」

   メイド イン ジパング のロゴが 刻印されたビデオカメラを持った ハイエルフの青年 デカルチャが

「 最高でしたよ !  皆さん。  これで魔王国の子供達の人気は ますます上がりますね。 」


キンナンジャー
「 俺は   俺は、かっこ良く映っているかなぁ  ? 」

デカルチャ
「 キンナンジャー さん の活躍も バッチリですよ ! 」

ギンナンジャー
「 やめなさい、 みっともない ! 私達の仕事は 亜人種の保護と娯楽の少ないこの世界で 魔王国の子供達に『夢』を提供するのが 大魔王 恭華きょうか 様の 御命令よ  !」

キンナンジャー
「 へい  へい   わっかりましたよ  ! 姉御あねご

ギンナンジャー
「 姉御 じゃなくて 『姉さん』か『お姉さま』と呼べ と言ったでしょう  !  あっ 、公の場では『ギンナンジャー』と言うのよ」


デカルチャ
「 ギンナンジャー さんの美貌びぼうも バッチリですよぉ !  また、男性ファンが 増えるんじゃ ないですか ! 」

ギンナンジャー
「 あら、やだぁ   本当の事を言っても 何も出ないわよ 」


───大魔王 恭華は タダ働きが 大嫌い───

   なので、亜人種の保護に合わせて 撮影、編集して 定期的に上映会を開催かいさいしているのだ。

   別に、本人恭華が 働いているわけでは ないのだけど………        ────────


   

   
クロインジャー
「 ビージーエムBGMは もう少し 大きな方が 良いんじゃないかな  ?   多分、はしの方の敵には 聞こえていないんじゃないかな  ? 」

   そうすると デカルチャと同じ ハイエルフのヤルッチャが

「 この『 シーデェーラジカセCDラジカセ』では、これが 限界です。
   でも、 今度 ジパングに 『邪神 ユリリン様』が 『ムセンスピカ無線スピーカー』と言うのを 買いに行って下さるそうです。
   大魔王 恭華さま の話だと それで解決するそうです。 」

アカインジャー
「 オォー  邪神 ユリリン様が みずから 買いに行って下さるとは ……… 大魔王 恭華さま が お頼みに成ったのかな  ?
   お二人様は 大変仲が良いと聞いてますが  ? 」


デカルチャ
「 大魔王 恭華さま の願いを お優しい邪神 ユリリン様が聞いて下さるのだろう 」


────知らない とは幸せな事である───
   実際は 大魔王 恭華のワガママで 邪神 ユリリンが 買いに行かされているパシられているだけなのだが …………─────


   やがて 撮影の後片付けが 終わり撤収することに………

デカルチャ
「 よし、後片付けは 終わったな ………撤収ー!、撤収するぞぉ!    ……………後は、工作班の皆さん  お願いします。 」

   工作班のリザードマントカゲ系の亜人 ビビルが 出てきた。
 「 後は 我らの仕事、  皆さんは 先にお帰りください。 」


   撮影班の エルフ ルルーシェは 不思議に 思いデカルチャに聞いてみた

「 デカルチャ様、  彼らは 一体何をするのですか ? 」

デカルチャ
「 あぁ  今回は、王国の冒険者が 相手だったろう。
だから、以前 捕らえた『帝国騎士』の防具や備品を 散らして置くのさ 」

ルルーシェ
「 また、どうして そんなことを ? 」

デカルチャ
「 戻って来ない冒険者達の事で 王国の冒険者協会が 調べに来るだろう、  その時に 落ちている帝国騎士の防具や備品を見て 彼らは 何を思うかな ? 」

ルルーシェ
「 そうか !  帝国の仕業だと思うはずだ…………
一体、誰が この『策』を考えたのですか ? 」

デカルチャ
「 大魔王 恭華さま だ 。   これで 王国 と 帝国は ますます仲が悪くなるはずだ。 二国を争わせる、これを『二虎競食の計』と言っていたよ。 」

ルルーシェ
「 流石、大魔王 恭華さま だ ‼️」

デカルチャ
「 『戦わずして、勝つ』これが 大魔王 恭華さま の考えだ 。
やはり、我らの『盟主』は ヒト族とは 違う ! 」


────大魔王 恭華は タダ働きが嫌い────
   なので 単なる『人助け』は しないのだ  ‼️



   頑張れ  ‼️     ゴオニンジャー  !

   魔王国の平和は 君達に かかっている  !

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