上 下
67 / 87
第 二章 高校生 編

小説を書こう ③

しおりを挟む
[冬香side]

   ムムム  !  最近 、兄さんと栞ちゃんが 怪しいです
と 言っても 私は兄さん達が 小説を書いているのを知ってます
   兄さんは 特に自分の部屋にいる時 “独り言”の声が大きいのです
壁が薄い隣の私の部屋には まるまる聞こえてきます
ええ  盗み見聞きしているのではなく、聞こえてくるのです

『オメガポリス』『ハムエッグ』『ジャンボ小説大賞』   最近、聞こえてくる“ワード”です

   これだけ解れば かつて“課金戦士(自称)”と呼ばれた私には 簡単に解ります

   早速、スマホで『オメガポリス』に“ログイン”登録します
そうしないと感想など送れないからです(これ常識…by冬香)


   オメガポリスに 無事 ログインした後 自分の“ニックネーム”を決めます

   う~ん 私が 冬香 だから “冬将軍”にしました
早速、兄さん達のペンネームであろう『ハムエッグ』を 🔍️で 検索しました

   おぉ  既に 三作品も書いていたのですね  !
これなんか 面白そうですね  『 女神ちゃん  バンザーイ』
読み始めてみると どうやら他の二つの物語と“リンク”しているみたいです

   クッククク 爆笑では ないけど このシュールなギャグが何とも癖に成りそうです

『 和歌山くん と ドキドキラバーズ』
『落第勇者の下克上 』

   時間が 経つのも忘れて 読んでいました
フー   まぁまぁ 面白かったです
私も お気に入り登録🌟をしときました

   兄さん と栞ちゃんは こんな楽しい事をしていたんですね
少しだけ“ズルイ”と思ってしまいました
   でも、私を含め 他の幼馴染み達では 兄さんや栞ちゃんみたいに 小説なんて書けません

『ジャンボ小説大賞』に ついても調べましたが
どうやら 兄さん達は これに挑戦するみたいですね
影ながら応援するとしましょう
しおりを挟む

処理中です...