約束の数

ryu

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トキメキ

ありえない

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もう、あれから、6年か...。
そんなことを想いながら、リビングでくつろいでいた。

あの頃は、夢を叶えるぞ!と意気込んでいて、バイトの掛け持ちをしていた。
朝は、仕込みの仕事を10:00~15:00位まで。夜は、17:30~2:00が定時だけど、長くいた気がするなぁ。帰って、寝てから、また、すぐに仕事だった。

それでも、飲食店の秘密を自分の物にするまでは、頑張ると意気込んで、仕事に向き合っていた。

夜の仕事が、先に決まり、朝からの仕事は、探しながら過ごしていたあの日。

『面接に来て下さい。』

そう言われ、日程を決めて、面接に向かった。

結果は...その場で、即採用。
何度も、『採用ですか?』と聞き返したのを、覚えている。

それから、オリエンテーションがあるとかで、決められた日に、店に向かった。


店には、すでに人が、ごったがえしていた。来た人から、点呼して椅子に座るらしい。右も左もわからないし、人見知りの俺は、帰りたくてしかたなかった。

ハァ、内心は、雨模様を通り越して、台風並みに嫌だった。
こんなんなら、こなきゃよかった。
まさかの、50人はいる?くらいな、オリエンテーション。
学生や主婦が中心で、フリーターは、ごくわずか。

全員が、席につき、オリエンテーションが始まったけど...社員のテンションが高すぎる。ただでさえ、テンションが低い俺には、ハードルが高すぎた。
しかも。なんか。自己紹介タイムみたいなの、始まったし。

徐々に回ってくる順番。つまらんなぁ、嫌だなぁと思っていたら、順番次だし。この人は、なにを話すのかなと、見上げた瞬間、心臓が、バクバクしはじめた。
えっ!えー!!まじか!

こんな可愛い子見たことない。
そう、俺は、恋に落ちた。なにを話してるか聞き耳をたて、ガン見出来ないから、チラチラみるけど、可愛い。

でも、俺の恋は、数秒で終わった。
『結婚してて、子供もいます。』

だよね、そうだよね。
結婚してるよね、そりゃ、男はほっとかないよ。

自分の自己紹介も、グダグダになるくらい、心は、天国から、地獄へ落っこちていった。

自分の自己紹介なんて、ペラペラで、なんにも考えられない状態で、話していた気がする。覚えてないくらい、ショックがでかかった。

それから、研修が1ヶ月あったが、なぜかいつも、ペアだった。これは、運命か?というくらい。ただの、偶然だっただけなのだが...神様のいたずらみたいなもんだろう。

シフトが出る頃に、店長がみんなに、シフトでてるとこで、休みになるなら、代わりの人を探すように、全員に言ってきた。
研修が終わり、帰ろうとすると

「はい。」

と手渡された紙には、連絡先が書いてあった。俺は、誰からも声をかけられないと思っていたから、驚いた。いや、心臓が飛び出た気分だった。
他のひとも、俺に話しかけづらかったようで、

「愛ちゃんに、メールしたら、そのあと聞いといていい?」

と言われた。

「はい。」

内心、嫌です!何て言えないだろと、思いながら返事した。
店を出て、次の仕事まで時間があるから、メールを送ってみた。

さっき、連絡先もらったから、送ります。

そのあと、ラインがあることに気付き、友達登録した。


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