139 / 207
囚われの皇
戦勝の後先
しおりを挟む
その前に――何故、ソウタたちが今、このオウクに居るのかを語っておくのが筋であろう。
始まりは、あのオウビ軍の大勝の直後――オウビの皆が敵味方問わず、遺体の片付けと戦死者の弔いを終えた頃、場所は流洲の関に放置された南コクエ軍の陣である。
「よぉ~し、弔ぇは終わった。
野郎どもぉっ!、こっからは戦に勝った、祝い酒と洒落込むぜぇ~っ!」
「――おぉぉぉぉ~っ!!!!!!」
陣を制圧したオウビ軍の皆は、自分たちが兵糧として用意していた酒や食料を持ち込み、陣と同じく南コクエが放置して行った、同じ様に奴らが残した兵糧の類も織り交ぜて、破壊された陣内ではあったが、そこで戦勝の祝宴を開こうとしていた。
「――って、どうした刀聖?、戦支度のままじゃねぇか?」
祝宴の音頭を取ったチョウゴロウは、顔に浴びた返り血を拭っただけで、兵装は解かずにテンの背へと跨ろうとしている、ソウタに向けて訝しげにその意図を問うた。
「ん~……すんませんね。
ゆっくりもしてられねぇ事情もあるんで、俺はこのまま発たせていただきますよ」
――と、ソウタは少し残念そうに、チョウゴロウに会釈をしながら鞍上の人となる。
「"発つ"って、おめぇ……もう、夕刻だぞ?
だから俺らだって、ココで一晩明かしてから、街に戻るコトにしたんだぜ?」
「逃げた南コクの残党よりも、先にオウクへ入っときたいんスよ。
この戦の結果が、七人衆の耳に入るより前にね」
納得が行かないチョウゴロウに、ソウタは含みを持たせた言い方で、その意図を応えた。
「だから、隊長やツツキの暗衆たちを――流洲には参じさせなかったワケですね?」
したり顔でそう言い、ソウタたちの会話に割って入って来たのは――サスケだ。
「貴方たちにとって、この戦は行きがけの駄賃の様なモノのはず――本筋の目的とは、コウオウ自体の奪還やテンラク様の解放……なのでは?」
得々と自分の推測を述べ、サスケは腰に差した二刀の位置を正し――
「私も――お供させて頂きたい。
貴方を援護する事が、オリエさんからのご指示ですし、何よりも、貴方はレンの身を救け、ヤマカキ村の皆の仇を討ってくれた、我らヤマカキの者にとっての恩人ですので」
その場に畏まり、彼は忠誠を意味する武官の作法を見せて、ソウタに同行を願い出る。
この、ある意味では恋敵同士であるソウタとサスケ。
機会を逸し、仔細な描写としては語っていないが、ソウタにとっては、船旅の最中にヨシゾウから仔細を聞かされ、先日の議場での事の後にオリエからも紹介された、ヤマカキ村出身の元スヨウ武士――浅からぬ因縁を持つ存在と言っても過言ではない。
「んな、大層な思惑なワケがじゃあないよ……トンだ買い被りだ。
俺は、ぶっ壊すか、皆殺ししか出来ねぇ、破壊するだけの鬼――感謝されたり、忠を尽くされたりするヤツじゃあねぇよ」
ソウタは、気恥ずかしそうにポリポリとこめかみを掻き、そんな前フリを溢してから――
「確かに――ヨシゾウさんやアオイには、先発してオウクに潜んで貰ってる。
皇様の安否や、元皇軍の皆の動きを確認するためにな」
――と、サスケが推測した、彼の思惑について吐露する。
「この敗戦を受けて、南コクが皇様にナニをやらかすか解らねぇからな……迅速に動ける様にしておかねぇと」
ソウタは次に、早々にこの場を立つ理由の仔細を、チョウゴロウの顔を見据えて伝えた。
「そうか――解った!、おい、リュウジ!」
「へぇ、親分」
ソウタの意思を受け入れたチョウゴロウは、その返事のついでにリュウジを呼び出し――
「俺らが今回、刀聖に受けた義理は、このスヨウの若造どころじゃねぇ。
おめぇも、ウチの若い衆を引き連れて、しばらくは刀聖の手駒として働け――良いな?」
――そう、据わった目付きで、淡々と彼に命令を下した。
「解りやした――というワケだ、よろしくな、ソウタ」
リュウジは、ニィっと不敵な笑みを見せ、ソウタにふてぶてしく会釈をする。
「おいおい――その気持ちは嬉しいっスけど、どちらさんも話、聞いてました?
暗衆を忍ばせてるぐれぇなんだから、人数増やしちゃ逆に困るんスよ」
ソウタは片目を瞑り、困った表情でサスケとリュウジの顔を見やる。
「――んじゃあ、ハルやヒカリと一緒に、東砦の士団三番隊と合流してください」
「"火の玉の嬢ちゃん"たちと?、おめぇがオウクに連れてくんじゃねぇのか?」
ソウタのその指示を聞き、リュウジは訝しげに彼の意図を探る。
ちなみに――『火の玉の嬢ちゃん』とは、ヒカリの事。
言わずもがな、戦での驚異的な活躍を観てのリュウジなりの揶揄だ。
「ええ、サスケが言う様に、俺がこれから行くトコも、ある意味じゃあ行き掛けのナンチャラだからね。
更なる次の一手のために、二人にはシオリさんを連れて――士団の三番隊や六番隊との繋ぎを頼んでる」
ソウタの説明を聞くと、リュウジは腕組みをして何度も頷き――
「――なぁるほど、次はテンラクを牛耳った連中ってワケか。
解った……今の俺らは、刀聖の舎弟――大神官たちの事は任しとけ」
「解りました、それが刀聖様の命ならば、私もそのとおりに致します」
――と、リュウジは腰に提げたドスを掲げ、またも不敵に笑い、サスケはその場に跪いて頭を足らした。
「――というワケで、アタシとヒカリは、ココに残って、祝い酒に参加しまぁ~すっ!」
「さっ!、用意出来ましたよぉ~っ!、今夜は戦勝の祝宴でぇ~っす!」
その彼らの後ろでは、ハルが兵糧の中の酒樽を割り、ヒカリは簡単に拵えた肴を用意し始め、早くも祝宴の序章が始まっていた。
「さっ、じゃあ二人も行った行った――宴会嫌いの俺は、早々にズラかるんでね。
よし、行こうぜギン――あっ、ソコの馬から降りて、酒宴に参加しようとしてるタマもな?」
ソウタと同様に、馬へと跨り、並足で近付いて来るギンとタマが乗った一騎に、出立の意思を告げた。
「ああ――解った。
暴れては振り落とされるぞ?、タマ」
「やぁ~だぁ~っ!、みんなと一緒に呑んでからでも良いじゃなぁ~いっ!」
タマは……鞍にしがみ付き、何とか馬から降りようともがいている。
「まったく――ソウタへの使者として発った俺たちが、一緒に行かない道理は無いだろうが……はっ!」
「あぁ~っ!、お酒とお料理が遠くなって行くぅ~!」
三人が去った流洲の関には、祝宴を始めたオウビの面々の嬉々とした声と、タマの慙愧の声が交じり合って響いていた。
始まりは、あのオウビ軍の大勝の直後――オウビの皆が敵味方問わず、遺体の片付けと戦死者の弔いを終えた頃、場所は流洲の関に放置された南コクエ軍の陣である。
「よぉ~し、弔ぇは終わった。
野郎どもぉっ!、こっからは戦に勝った、祝い酒と洒落込むぜぇ~っ!」
「――おぉぉぉぉ~っ!!!!!!」
陣を制圧したオウビ軍の皆は、自分たちが兵糧として用意していた酒や食料を持ち込み、陣と同じく南コクエが放置して行った、同じ様に奴らが残した兵糧の類も織り交ぜて、破壊された陣内ではあったが、そこで戦勝の祝宴を開こうとしていた。
「――って、どうした刀聖?、戦支度のままじゃねぇか?」
祝宴の音頭を取ったチョウゴロウは、顔に浴びた返り血を拭っただけで、兵装は解かずにテンの背へと跨ろうとしている、ソウタに向けて訝しげにその意図を問うた。
「ん~……すんませんね。
ゆっくりもしてられねぇ事情もあるんで、俺はこのまま発たせていただきますよ」
――と、ソウタは少し残念そうに、チョウゴロウに会釈をしながら鞍上の人となる。
「"発つ"って、おめぇ……もう、夕刻だぞ?
だから俺らだって、ココで一晩明かしてから、街に戻るコトにしたんだぜ?」
「逃げた南コクの残党よりも、先にオウクへ入っときたいんスよ。
この戦の結果が、七人衆の耳に入るより前にね」
納得が行かないチョウゴロウに、ソウタは含みを持たせた言い方で、その意図を応えた。
「だから、隊長やツツキの暗衆たちを――流洲には参じさせなかったワケですね?」
したり顔でそう言い、ソウタたちの会話に割って入って来たのは――サスケだ。
「貴方たちにとって、この戦は行きがけの駄賃の様なモノのはず――本筋の目的とは、コウオウ自体の奪還やテンラク様の解放……なのでは?」
得々と自分の推測を述べ、サスケは腰に差した二刀の位置を正し――
「私も――お供させて頂きたい。
貴方を援護する事が、オリエさんからのご指示ですし、何よりも、貴方はレンの身を救け、ヤマカキ村の皆の仇を討ってくれた、我らヤマカキの者にとっての恩人ですので」
その場に畏まり、彼は忠誠を意味する武官の作法を見せて、ソウタに同行を願い出る。
この、ある意味では恋敵同士であるソウタとサスケ。
機会を逸し、仔細な描写としては語っていないが、ソウタにとっては、船旅の最中にヨシゾウから仔細を聞かされ、先日の議場での事の後にオリエからも紹介された、ヤマカキ村出身の元スヨウ武士――浅からぬ因縁を持つ存在と言っても過言ではない。
「んな、大層な思惑なワケがじゃあないよ……トンだ買い被りだ。
俺は、ぶっ壊すか、皆殺ししか出来ねぇ、破壊するだけの鬼――感謝されたり、忠を尽くされたりするヤツじゃあねぇよ」
ソウタは、気恥ずかしそうにポリポリとこめかみを掻き、そんな前フリを溢してから――
「確かに――ヨシゾウさんやアオイには、先発してオウクに潜んで貰ってる。
皇様の安否や、元皇軍の皆の動きを確認するためにな」
――と、サスケが推測した、彼の思惑について吐露する。
「この敗戦を受けて、南コクが皇様にナニをやらかすか解らねぇからな……迅速に動ける様にしておかねぇと」
ソウタは次に、早々にこの場を立つ理由の仔細を、チョウゴロウの顔を見据えて伝えた。
「そうか――解った!、おい、リュウジ!」
「へぇ、親分」
ソウタの意思を受け入れたチョウゴロウは、その返事のついでにリュウジを呼び出し――
「俺らが今回、刀聖に受けた義理は、このスヨウの若造どころじゃねぇ。
おめぇも、ウチの若い衆を引き連れて、しばらくは刀聖の手駒として働け――良いな?」
――そう、据わった目付きで、淡々と彼に命令を下した。
「解りやした――というワケだ、よろしくな、ソウタ」
リュウジは、ニィっと不敵な笑みを見せ、ソウタにふてぶてしく会釈をする。
「おいおい――その気持ちは嬉しいっスけど、どちらさんも話、聞いてました?
暗衆を忍ばせてるぐれぇなんだから、人数増やしちゃ逆に困るんスよ」
ソウタは片目を瞑り、困った表情でサスケとリュウジの顔を見やる。
「――んじゃあ、ハルやヒカリと一緒に、東砦の士団三番隊と合流してください」
「"火の玉の嬢ちゃん"たちと?、おめぇがオウクに連れてくんじゃねぇのか?」
ソウタのその指示を聞き、リュウジは訝しげに彼の意図を探る。
ちなみに――『火の玉の嬢ちゃん』とは、ヒカリの事。
言わずもがな、戦での驚異的な活躍を観てのリュウジなりの揶揄だ。
「ええ、サスケが言う様に、俺がこれから行くトコも、ある意味じゃあ行き掛けのナンチャラだからね。
更なる次の一手のために、二人にはシオリさんを連れて――士団の三番隊や六番隊との繋ぎを頼んでる」
ソウタの説明を聞くと、リュウジは腕組みをして何度も頷き――
「――なぁるほど、次はテンラクを牛耳った連中ってワケか。
解った……今の俺らは、刀聖の舎弟――大神官たちの事は任しとけ」
「解りました、それが刀聖様の命ならば、私もそのとおりに致します」
――と、リュウジは腰に提げたドスを掲げ、またも不敵に笑い、サスケはその場に跪いて頭を足らした。
「――というワケで、アタシとヒカリは、ココに残って、祝い酒に参加しまぁ~すっ!」
「さっ!、用意出来ましたよぉ~っ!、今夜は戦勝の祝宴でぇ~っす!」
その彼らの後ろでは、ハルが兵糧の中の酒樽を割り、ヒカリは簡単に拵えた肴を用意し始め、早くも祝宴の序章が始まっていた。
「さっ、じゃあ二人も行った行った――宴会嫌いの俺は、早々にズラかるんでね。
よし、行こうぜギン――あっ、ソコの馬から降りて、酒宴に参加しようとしてるタマもな?」
ソウタと同様に、馬へと跨り、並足で近付いて来るギンとタマが乗った一騎に、出立の意思を告げた。
「ああ――解った。
暴れては振り落とされるぞ?、タマ」
「やぁ~だぁ~っ!、みんなと一緒に呑んでからでも良いじゃなぁ~いっ!」
タマは……鞍にしがみ付き、何とか馬から降りようともがいている。
「まったく――ソウタへの使者として発った俺たちが、一緒に行かない道理は無いだろうが……はっ!」
「あぁ~っ!、お酒とお料理が遠くなって行くぅ~!」
三人が去った流洲の関には、祝宴を始めたオウビの面々の嬉々とした声と、タマの慙愧の声が交じり合って響いていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる