18 / 756
蜜水⑱ BL風味注意
キャスバルは父の執務室から出て、自室に帰った。
レイと蜜水の事で、この先の事を相談しなければならない。
蜜水の良い上物は父が指揮し、アレコレ安価な物で価格を抑えた物を自分が指揮をする事。
2人は様々な事を話し合い、その計画書を纏めるのに1日半掛かってしまった。
この1日半の中には、2人が蜜水の安価品の中身を試験的に製作した時間も含まれている。
余談だが、父ハインリッヒも上物の製作品にトライしている。
材料の関係もあり、3人で厨房に詰めて製作していた。
無事3人共作れた為、これをどのように広めていくか等父とその側近・キャスバルとその側近の4人でハインリッヒの執務室で細かく計画が練られていく。
その翌日の家族全員揃っての晩餐の時だった、母フェリシアから帝国からの返事が来たことを告げた。
「お父様から返事が来ましたわ。是非とも購入したいと。皇帝陛下が大変喜ばれたとの事で定期的に買い入れて下さるって。良かったわ。」
帝国皇帝が購入するなら、高くても構わないということでハインリッヒもキャスバルも喜ばしいと食が進む。
エリーゼも父と兄が喜んでいる事で、嬉しくなったようで機嫌良く上品に食べている。
フェリシアは更に続けた。
「後、お父様からの打診でキャスバルに帝国貴族のディモス辺境侯爵家令嬢を進められましたわ。キャスバルが望む方が居ないようなら、お受けしたいと思いますわ。どうかしら?」
シルヴァニア家当主からの打診とは言っているが、フェリシアの父は帝国宰相である。
現在同盟国であるが、フェリシアのシュヴァルツヴァルト家への輿入れでその繋がりは強くなった。
だが、帝国貴族からすれば宰相の娘を人質よろしく王国に盗られたと思っている者が未だに居るのも現実だった。
最もそんな事を思っているのは下位貴族の者達が殆どだったのだが、高位貴族は逆だった。
帝国の影に属する令嬢が王国に入り込んだと解釈していた為、更なる繋がりを求める公・侯爵が宰相に申し込んでいたのだ。
「確か……ディモス辺境侯爵ゴル谷を挟んだ帝国貴族じゃ、なかったか?だが、あそこの令嬢は既に嫁いで久しいだろう?」
ハインリッヒの疑問は最もだった。
彼の中では、ディモス辺境侯爵は自分より年上の男性だったからだ。
「えぇ、前ディモス辺境侯爵令嬢なら嫁いで久しいですわ。ですが、先日ご病気で突然亡くなられて子息だったドレイク様が継がれたのですって。そのドレイク様のご令嬢との婚約者にとの事よ。」
フェリシアの説明を受け、納得したハインリッヒだった。
が、その令嬢が幾つなのか?シュヴァルツヴァルト家に嫁いで来るのに相応しいか?等である。
「その令嬢は……その、キャスバルとの婚約に相応しいのだろうか?」
その疑問にフェリシアは軽く頷き、笑顔で答えた。
「問題ありませんわ。かのご令嬢はエリーゼの1つ下ですわ。キャスバル、どうかしら?」
キャスバルは驚いていた。
婚約者の打診はいつかどこかから来るだろうと思っていたが、まさか帝国貴族令嬢で妹より年下だとは……
だが恋慕が募る相手も居ない、王国のご令嬢方に期待できるほどの者も居なかった。
だが、帝国貴族なら?まだ年若く自分好みに育てれるなら?
只の令嬢としてではなく、シュヴァルツヴァルト家当主夫人に相応しい令嬢として自分が導けれるなら良い相手だ。
キャスバルの胸の内は決まった、打算的と言われても構わなかった。
キャスバルは悠然と微笑んだ。
「母上、そのお話是非とも受けたいと思います。父上、宜しいですか?」
「ふむ、悪い話では無い。キャスバルが良いなら受けよう。」
「では、そのようにお話を進めますね。」
父も母も即決だった。
こうして、シュヴァルツヴァルト家の跡取り息子キャスバルの婚約者が決まった。
レイと蜜水の事で、この先の事を相談しなければならない。
蜜水の良い上物は父が指揮し、アレコレ安価な物で価格を抑えた物を自分が指揮をする事。
2人は様々な事を話し合い、その計画書を纏めるのに1日半掛かってしまった。
この1日半の中には、2人が蜜水の安価品の中身を試験的に製作した時間も含まれている。
余談だが、父ハインリッヒも上物の製作品にトライしている。
材料の関係もあり、3人で厨房に詰めて製作していた。
無事3人共作れた為、これをどのように広めていくか等父とその側近・キャスバルとその側近の4人でハインリッヒの執務室で細かく計画が練られていく。
その翌日の家族全員揃っての晩餐の時だった、母フェリシアから帝国からの返事が来たことを告げた。
「お父様から返事が来ましたわ。是非とも購入したいと。皇帝陛下が大変喜ばれたとの事で定期的に買い入れて下さるって。良かったわ。」
帝国皇帝が購入するなら、高くても構わないということでハインリッヒもキャスバルも喜ばしいと食が進む。
エリーゼも父と兄が喜んでいる事で、嬉しくなったようで機嫌良く上品に食べている。
フェリシアは更に続けた。
「後、お父様からの打診でキャスバルに帝国貴族のディモス辺境侯爵家令嬢を進められましたわ。キャスバルが望む方が居ないようなら、お受けしたいと思いますわ。どうかしら?」
シルヴァニア家当主からの打診とは言っているが、フェリシアの父は帝国宰相である。
現在同盟国であるが、フェリシアのシュヴァルツヴァルト家への輿入れでその繋がりは強くなった。
だが、帝国貴族からすれば宰相の娘を人質よろしく王国に盗られたと思っている者が未だに居るのも現実だった。
最もそんな事を思っているのは下位貴族の者達が殆どだったのだが、高位貴族は逆だった。
帝国の影に属する令嬢が王国に入り込んだと解釈していた為、更なる繋がりを求める公・侯爵が宰相に申し込んでいたのだ。
「確か……ディモス辺境侯爵ゴル谷を挟んだ帝国貴族じゃ、なかったか?だが、あそこの令嬢は既に嫁いで久しいだろう?」
ハインリッヒの疑問は最もだった。
彼の中では、ディモス辺境侯爵は自分より年上の男性だったからだ。
「えぇ、前ディモス辺境侯爵令嬢なら嫁いで久しいですわ。ですが、先日ご病気で突然亡くなられて子息だったドレイク様が継がれたのですって。そのドレイク様のご令嬢との婚約者にとの事よ。」
フェリシアの説明を受け、納得したハインリッヒだった。
が、その令嬢が幾つなのか?シュヴァルツヴァルト家に嫁いで来るのに相応しいか?等である。
「その令嬢は……その、キャスバルとの婚約に相応しいのだろうか?」
その疑問にフェリシアは軽く頷き、笑顔で答えた。
「問題ありませんわ。かのご令嬢はエリーゼの1つ下ですわ。キャスバル、どうかしら?」
キャスバルは驚いていた。
婚約者の打診はいつかどこかから来るだろうと思っていたが、まさか帝国貴族令嬢で妹より年下だとは……
だが恋慕が募る相手も居ない、王国のご令嬢方に期待できるほどの者も居なかった。
だが、帝国貴族なら?まだ年若く自分好みに育てれるなら?
只の令嬢としてではなく、シュヴァルツヴァルト家当主夫人に相応しい令嬢として自分が導けれるなら良い相手だ。
キャスバルの胸の内は決まった、打算的と言われても構わなかった。
キャスバルは悠然と微笑んだ。
「母上、そのお話是非とも受けたいと思います。父上、宜しいですか?」
「ふむ、悪い話では無い。キャスバルが良いなら受けよう。」
「では、そのようにお話を進めますね。」
父も母も即決だった。
こうして、シュヴァルツヴァルト家の跡取り息子キャスバルの婚約者が決まった。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
「身分が違う」って言ったのはそっちでしょ?今さら泣いても遅いです
ほーみ
恋愛
「お前のような平民と、未来を共にできるわけがない」
その言葉を最後に、彼は私を冷たく突き放した。
──王都の学園で、私は彼と出会った。
彼の名はレオン・ハイゼル。王国の名門貴族家の嫡男であり、次期宰相候補とまで呼ばれる才子。
貧しい出自ながら奨学生として入学した私・リリアは、最初こそ彼に軽んじられていた。けれど成績で彼を追い抜き、共に課題をこなすうちに、いつしか惹かれ合うようになったのだ。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
巻き込まれ召喚のモブの私だけが還れなかった件について
みん
恋愛
【モブ】シリーズ①(本編)
異世界を救うために聖女として、3人の女性が召喚された。しかし、召喚された先に4人の女性が顕れた。そう、私はその召喚に巻き込まれたのだ。巻き込まれなので、特に何かを持っていると言う事は無く…と思っていたが、この世界ではレアな魔法使いらしい。でも、日本に還りたいから秘密にしておく。ただただ、目立ちたくないのでひっそりと過ごす事を心掛けていた。
それなのに、周りはおまけのくせにと悪意を向けてくる。それでも、聖女3人のお姉さん達が私を可愛がって守ってくれるお陰でやり過ごす事ができました。
そして、3年後、聖女の仕事が終わり、皆で日本に還れる事に。いざ、魔法陣展開で日本へ!となったところで…!?
R4.6.5
なろうでの投稿を始めました。