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側近選び (BLです!耐性無い方は飛ばして下さい。)
剣技を見るか……ふぅん……アレクが相手すんのかな?
あの父上の側近だからなぁ、そこそこな訳無いだろうな……
俺の側近はフレイに決まりだけど、ある程度は剣が使えないと不味いかな?
いや、他の得意な武具がずば抜けてれば大丈夫か。
魔法も結構使えると言うこと無いな。
…………まぁ、結構な人数から選ばれて候補に上がったんだから強い筈だけどな。
そう、思いながらゆっくり練武場へと向かう。
だだっ広い練武場に入ると、アレク達だけが居た。
木剣で打ち合う音だけが、聞こえて来る。
特に気配を消すでもなく、足音に気遣う訳でもなく近付いてけばアレクが早々に気付いて打ち合うのを止めて待っていてくれる。
「気になりますか?」
息一つ乱す事無く穏やかに微笑みながら、俺に聞いてくるアレクはさすが父上の側近だと思う。
「あぁ、俺の側近になるんだどの程度なのか気になって当たり前だろう?」
本当の事だ。
「当然ですね。武具は全て扱えて当たり前です、剣は基本ですからどの程度か見ていかれた方が良いでしょう。……が、先程ロッドと打ち合いましたが少々弱腰でした。私から見たら型は良いものの、あれではいざという時にものになりません。」
弱腰は不味い。
討伐中に不意に襲われた時、逃げる可能性がある。
アレクはそう、はっきりと俺に告げた。
「そうか、分かった。他の2人は?」
「今からです。ご覧になって行かれますよう。」
……思ったよりアレクは厳しい質かも知れない。
残りの2人に気合を入れさせる為なのか、見ていけと言ってくるとは……
「分かった。俺の側近になるなら、どの程度か見ておきたい。」
ニッコリと笑ったアレクは、年はいってるものの男の色気が滲み出していて少しドキリとする。
「次はフレイ、貴方が掛かってらっしゃい。」
言葉は丁寧なのに、漏れてくる気配は獰猛だ。
俺は距離を取り2人を見つめる。
フレイは掛け声をかけるでもなく、無言でアレクの懐に入らんと距離を詰め打ちかかる。
だが、アレクは反射的に木剣でフレイの動きを止め弾く。
これだけでアレクの強さが見てとれる。
獰猛だった気配は膨れあがり、殺気へと変わる。
フレイはたじろぎもせず、体を低くしソロソロと横に移動し攻撃のタイミングを伺う。
あれ程の殺気を向けられて、食らい付こうとするとは見所がある。
ますます気に入った。
横目でジョージを見れば青い顔で、カタカタ震えていた。
アレクの殺気にあてられたんだろう、これでは話にならない。
アレクとフレイに視線を戻せば、2人は視線を外す事無く睨み合いながら息を詰めてジリジリと動いている。
やがてフレイが低い体制から仕掛けて行った。
バギィン!と木剣が打ち合わさる。
フレイが力押ししようとしても、アレクはビクともしないどころかフレイを押し返している。
ブワッとアレクから殺気が溢れ、フレイを力任せにはじき返した。
地面へと転がされたフレイに、アレクが木剣を打ち下ろす。
目を瞑る事無く、木剣を受け止めようと動くフレイ……
間に合う事無く木剣は打ち下ろされた、フレイの頭の横へと。
打ち下ろされる、その瞬間も木剣を見て避けようとしていた。
アレクはチラリとジョージを見て、殺気を消した。
「素晴らしい。最後まで諦めず足掻く、それは側近に相応しいと私は思います。」
アレクはフレイを褒め、木剣を持ってない方の手を差し出しフレイの体を起こす。
パンパンと何処からか手を叩く音がした。
振り返ると、いつの間にか父上が居た。
音も気配もしなかった。
父上の恐ろしさに心の底で震え上がったが、表に出さないように頑張った。
父上はチラと新参者を見て、首を軽く振り残念そうな顔を一瞬したがそれだけだった。
和やかにアレクを見つめる父上の顔は、いつも俺が見ている顔だった。
「どうだ?」
「私はフレイを押します。」
「なら、決まりだ。」
短いやり取りだが、これで俺の側近はフレイだと決まった。
「トール、お前の側近はフレイだ異議はあるか?」
「ありません。」
俺はフレイに近寄り、まじまじと顔を見る。
柔和そうと言うか、人懐っこそうと言うか……整った顔は美しく見えるが、雰囲気が何分軽く感じる。
うん、これだけ整った顔なら抱ける。
「トール様、俺を抱ける……ますか?」
涼やかな声が率直に聞いてくる。
驚いて顔を凝視してしまう。
「抱ける。フレイ、様付けしなくて良い。俺の事は呼び捨てで構わない。言葉遣いも気にしなくて良い。」
何となく、こいつとは呼び捨ての方が良いと思った。
「分かった、トール。これから宜しく。」
「あぁ。」
短いやり取りなのに、息が合うのか意思の疎通が出来てる気がする。
「気が合うようで何よりだ。フレイは今からアレクに側近としての教えを請え。そちらの2人は領地に帰って貰う、が候補にまで上がったのだ誇りに思えど恥ずべき事では無い。更なる精進を望む。」
「はいっ」
「は…はい。」
「はい、ありがとうございました。」
3人はそれぞれ返事をすると、二手に分かれた。
フレイはアレクの側に寄って行くと、深々と頭を下げた。
「側近として必要な事を、ご教授下さい。」
「勿論です。付いていらっしゃい。」
アレクはフレイを連れて、練武場を出て行った。
入れ替わるように執事がやって来て、新参者2人を連れて出て行った。
「トール、フレイは気に入ったか?」
父上と2人きりになった練武場で、そう聞かれた。
「気に入った。あの諦めない所とか、良い。」
俺は素直に父上に告げた。
ワシワシと頭を撫でられ、驚いて父上を見上げた。
「契約か専属かはトール、お前が決めろ。アレクはきっと、今晩の為に身ぎれいにする為のアレコレを教えるだろう。最初なんだ、優しくしてやれ。」
コクリと頷き、今晩フレイを抱くのだと思った。
抱いた上で契約にするか専属にするか、俺に決めろと言われた。
フレイはあいつはどんな風になるのか?
閨で俺を呼び捨てるフレイを想像し、少しだけ興奮した。
同い年の……賢く強い男を抱く。
力と立場で、そんな男をねじ伏せ犯す……俺は、その事を自覚し興奮する自分に驚き……そして喜んだ。
あの父上の側近だからなぁ、そこそこな訳無いだろうな……
俺の側近はフレイに決まりだけど、ある程度は剣が使えないと不味いかな?
いや、他の得意な武具がずば抜けてれば大丈夫か。
魔法も結構使えると言うこと無いな。
…………まぁ、結構な人数から選ばれて候補に上がったんだから強い筈だけどな。
そう、思いながらゆっくり練武場へと向かう。
だだっ広い練武場に入ると、アレク達だけが居た。
木剣で打ち合う音だけが、聞こえて来る。
特に気配を消すでもなく、足音に気遣う訳でもなく近付いてけばアレクが早々に気付いて打ち合うのを止めて待っていてくれる。
「気になりますか?」
息一つ乱す事無く穏やかに微笑みながら、俺に聞いてくるアレクはさすが父上の側近だと思う。
「あぁ、俺の側近になるんだどの程度なのか気になって当たり前だろう?」
本当の事だ。
「当然ですね。武具は全て扱えて当たり前です、剣は基本ですからどの程度か見ていかれた方が良いでしょう。……が、先程ロッドと打ち合いましたが少々弱腰でした。私から見たら型は良いものの、あれではいざという時にものになりません。」
弱腰は不味い。
討伐中に不意に襲われた時、逃げる可能性がある。
アレクはそう、はっきりと俺に告げた。
「そうか、分かった。他の2人は?」
「今からです。ご覧になって行かれますよう。」
……思ったよりアレクは厳しい質かも知れない。
残りの2人に気合を入れさせる為なのか、見ていけと言ってくるとは……
「分かった。俺の側近になるなら、どの程度か見ておきたい。」
ニッコリと笑ったアレクは、年はいってるものの男の色気が滲み出していて少しドキリとする。
「次はフレイ、貴方が掛かってらっしゃい。」
言葉は丁寧なのに、漏れてくる気配は獰猛だ。
俺は距離を取り2人を見つめる。
フレイは掛け声をかけるでもなく、無言でアレクの懐に入らんと距離を詰め打ちかかる。
だが、アレクは反射的に木剣でフレイの動きを止め弾く。
これだけでアレクの強さが見てとれる。
獰猛だった気配は膨れあがり、殺気へと変わる。
フレイはたじろぎもせず、体を低くしソロソロと横に移動し攻撃のタイミングを伺う。
あれ程の殺気を向けられて、食らい付こうとするとは見所がある。
ますます気に入った。
横目でジョージを見れば青い顔で、カタカタ震えていた。
アレクの殺気にあてられたんだろう、これでは話にならない。
アレクとフレイに視線を戻せば、2人は視線を外す事無く睨み合いながら息を詰めてジリジリと動いている。
やがてフレイが低い体制から仕掛けて行った。
バギィン!と木剣が打ち合わさる。
フレイが力押ししようとしても、アレクはビクともしないどころかフレイを押し返している。
ブワッとアレクから殺気が溢れ、フレイを力任せにはじき返した。
地面へと転がされたフレイに、アレクが木剣を打ち下ろす。
目を瞑る事無く、木剣を受け止めようと動くフレイ……
間に合う事無く木剣は打ち下ろされた、フレイの頭の横へと。
打ち下ろされる、その瞬間も木剣を見て避けようとしていた。
アレクはチラリとジョージを見て、殺気を消した。
「素晴らしい。最後まで諦めず足掻く、それは側近に相応しいと私は思います。」
アレクはフレイを褒め、木剣を持ってない方の手を差し出しフレイの体を起こす。
パンパンと何処からか手を叩く音がした。
振り返ると、いつの間にか父上が居た。
音も気配もしなかった。
父上の恐ろしさに心の底で震え上がったが、表に出さないように頑張った。
父上はチラと新参者を見て、首を軽く振り残念そうな顔を一瞬したがそれだけだった。
和やかにアレクを見つめる父上の顔は、いつも俺が見ている顔だった。
「どうだ?」
「私はフレイを押します。」
「なら、決まりだ。」
短いやり取りだが、これで俺の側近はフレイだと決まった。
「トール、お前の側近はフレイだ異議はあるか?」
「ありません。」
俺はフレイに近寄り、まじまじと顔を見る。
柔和そうと言うか、人懐っこそうと言うか……整った顔は美しく見えるが、雰囲気が何分軽く感じる。
うん、これだけ整った顔なら抱ける。
「トール様、俺を抱ける……ますか?」
涼やかな声が率直に聞いてくる。
驚いて顔を凝視してしまう。
「抱ける。フレイ、様付けしなくて良い。俺の事は呼び捨てで構わない。言葉遣いも気にしなくて良い。」
何となく、こいつとは呼び捨ての方が良いと思った。
「分かった、トール。これから宜しく。」
「あぁ。」
短いやり取りなのに、息が合うのか意思の疎通が出来てる気がする。
「気が合うようで何よりだ。フレイは今からアレクに側近としての教えを請え。そちらの2人は領地に帰って貰う、が候補にまで上がったのだ誇りに思えど恥ずべき事では無い。更なる精進を望む。」
「はいっ」
「は…はい。」
「はい、ありがとうございました。」
3人はそれぞれ返事をすると、二手に分かれた。
フレイはアレクの側に寄って行くと、深々と頭を下げた。
「側近として必要な事を、ご教授下さい。」
「勿論です。付いていらっしゃい。」
アレクはフレイを連れて、練武場を出て行った。
入れ替わるように執事がやって来て、新参者2人を連れて出て行った。
「トール、フレイは気に入ったか?」
父上と2人きりになった練武場で、そう聞かれた。
「気に入った。あの諦めない所とか、良い。」
俺は素直に父上に告げた。
ワシワシと頭を撫でられ、驚いて父上を見上げた。
「契約か専属かはトール、お前が決めろ。アレクはきっと、今晩の為に身ぎれいにする為のアレコレを教えるだろう。最初なんだ、優しくしてやれ。」
コクリと頷き、今晩フレイを抱くのだと思った。
抱いた上で契約にするか専属にするか、俺に決めろと言われた。
フレイはあいつはどんな風になるのか?
閨で俺を呼び捨てるフレイを想像し、少しだけ興奮した。
同い年の……賢く強い男を抱く。
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