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討伐の旅 ロズウェル伯爵令嬢
私の名前はミネルバ・フォン・ロズウェル。
ロズウェル伯爵家の娘です。
後一月もしたら、あの気持ち悪い第三王子の側妃として輿入れします。
どんなに気持ち悪くても、輿入れして子供を一人産まないといけません。
それは私の大好きなエリーゼ様と親友のアンナ……アンネローゼ様との約束の為です。
「はぁ………」
ため息が出ます。
我が家は伯爵家なのですが、高位貴族の邸が建ち並ぶ一画に邸があるのですがそこそこお金持ちの王都民が住む区画に近いのです。
今朝から何軒かの家から、大きな箱馬車と荷馬車が出て行きました。
おそらく貴族の伝手を頼って、王都から出て行ったのでしょう。
後数時間もすれば、エリーゼ様達が旅立つ。
シュバルツバルト侯爵一家だけじゃない、きっと寄子貴族の子爵家や男爵家も一緒に行くだろう。
後、ウナス伯爵家……あそこのヒルダはエリーゼ様のすぐ上の兄君の婚約者だし……
大勢の人が一気に王都から消える。
この一月は複雑な気持ちでもあったけど、大勢の貴族達と交流をしたりして成果も上げれた。
「ミネルバ様、お茶を用意致しました。」
コトリと紅茶がソファの前のテーブルに置かれる。
座れと暗に言っているのね。
分かってるわよ、外を眺めっぱなしで!とか思ってるのでしょう。
「ありがとう、少し冷えて来たから温かいお茶は嬉しいわ。」
そう、歩きながら声を掛ける。
静かにソファに座り、紅茶をゆっくりと口に含む。
ほんのりと桃の香りがする。
「シュバルツバルト領の紅茶ね………」
シュバルツバルト領の特産品は桃に関係した物が多い。
蜜水に干した桃、桃の果実の皮を乾燥させた物を混ぜた紅茶。
そしてほのかに花の香りがする蜂蜜。
エリーゼ様が笑って「お気に入りなのよ」そう仰って、私達にくださった紅茶。
エリーゼ様から頂いたあの日から、私のお気に入りになった紅茶。
ねぇ、エリーゼ様……私ね……ずっと言えなかったし、言うつもりも無いのですけど………
私ね、エリーゼ様が殿方だったらってずっと思ってました。
そこらの子息よりも凛々しく、お強いエリーゼ様……
ダンスが苦手な私の手を取って、教えて下さったあの日々は大切な思い出です。
エリーゼ様、私エリーゼ様の為に側妃として勤め上げてみせます。
いつか……いつの日か、私を褒めに来て下さいね。
「美味しいわ………本当に、温まるわ。」
心も体も…………
ロズウェル伯爵家の娘です。
後一月もしたら、あの気持ち悪い第三王子の側妃として輿入れします。
どんなに気持ち悪くても、輿入れして子供を一人産まないといけません。
それは私の大好きなエリーゼ様と親友のアンナ……アンネローゼ様との約束の為です。
「はぁ………」
ため息が出ます。
我が家は伯爵家なのですが、高位貴族の邸が建ち並ぶ一画に邸があるのですがそこそこお金持ちの王都民が住む区画に近いのです。
今朝から何軒かの家から、大きな箱馬車と荷馬車が出て行きました。
おそらく貴族の伝手を頼って、王都から出て行ったのでしょう。
後数時間もすれば、エリーゼ様達が旅立つ。
シュバルツバルト侯爵一家だけじゃない、きっと寄子貴族の子爵家や男爵家も一緒に行くだろう。
後、ウナス伯爵家……あそこのヒルダはエリーゼ様のすぐ上の兄君の婚約者だし……
大勢の人が一気に王都から消える。
この一月は複雑な気持ちでもあったけど、大勢の貴族達と交流をしたりして成果も上げれた。
「ミネルバ様、お茶を用意致しました。」
コトリと紅茶がソファの前のテーブルに置かれる。
座れと暗に言っているのね。
分かってるわよ、外を眺めっぱなしで!とか思ってるのでしょう。
「ありがとう、少し冷えて来たから温かいお茶は嬉しいわ。」
そう、歩きながら声を掛ける。
静かにソファに座り、紅茶をゆっくりと口に含む。
ほんのりと桃の香りがする。
「シュバルツバルト領の紅茶ね………」
シュバルツバルト領の特産品は桃に関係した物が多い。
蜜水に干した桃、桃の果実の皮を乾燥させた物を混ぜた紅茶。
そしてほのかに花の香りがする蜂蜜。
エリーゼ様が笑って「お気に入りなのよ」そう仰って、私達にくださった紅茶。
エリーゼ様から頂いたあの日から、私のお気に入りになった紅茶。
ねぇ、エリーゼ様……私ね……ずっと言えなかったし、言うつもりも無いのですけど………
私ね、エリーゼ様が殿方だったらってずっと思ってました。
そこらの子息よりも凛々しく、お強いエリーゼ様……
ダンスが苦手な私の手を取って、教えて下さったあの日々は大切な思い出です。
エリーゼ様、私エリーゼ様の為に側妃として勤め上げてみせます。
いつか……いつの日か、私を褒めに来て下さいね。
「美味しいわ………本当に、温まるわ。」
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