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討伐の旅 22
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まちには問題なく入れた。
ただ、恨めしそうな目が幾つかあったのは俺でも分かった。
町の中央の広場に集まり、誰も彼もがシュタインを見ていた。
「今日は町の宿を使う。食事も各隊で決めてくれ。各々明日の事を考えて行動してくれれば良い。以上、解散とする。」
そう声高に言うと、シュタインは俺の側に来た。
「殿下、この町一番の宿の一番良い部屋を頼んでおきました。さ、参りましょうか。あちらで宿の者が待っております。」
シュタインが指し示した方向に、中年男性が立っていた……おそらく、あの男が宿屋の者だろう。シュタインと共に男の側へと馬を進め、案内されるまま宿屋に入り部屋へと通された。
一人で広い部屋に居ると、様々な感情に囚われた。
広い部屋の中に備え付けられてるソファに体を預け目を閉じる。
思い浮かぶ事の一番はエリーゼの事だった……なぜだろう、愛しているマリアンヌよりも今はエリーゼの事ばかりだ。
あんなにきつい事ばかり、つまらない事ばかりと思っていたのに今は俺の事を考えて様々な事を言ってくれてたのだと分かる。
エリーゼの細い腰を帝国の皇子が抱き寄せて歩いて行く姿を見て、腹立たしかった……マリアンヌとは全く違う体つき……馬に一緒に乗って、エリーゼの姿がすっぽりとあの皇子の腕の中に収まった姿を見て愕然とした。
ダンス一つまともに踊った事なんて無かった……あんな風に見えるなんて思いもよらなかった。
…………肌を露出してた訳でも無いのに、エリーゼの姿を思い出すだけで俺の男の部分が熱くなってくる……
エリーゼ……今も、あの皇子と一緒に居るのか?あの皇子の腕の中に居るのか?なんで俺は手放したんだ……エリーゼ…………
俺は、夕食に呼ばれる前の一時……エリーゼの姿を……ドレスを着て微笑んだ姿を思い出し、自分自身を慰めた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
コンコン
「殿下、そろそろ夕食の頃合です。」
扉の外からシュタインに声を掛けられた。
「分かった、支度を整えたらすぐに行くから先に行ってくれ。」
返事だけをし、先に行って貰う。
一番良い部屋だけあって、湯浴みが出来るよう小部屋が付いていた。
俺はその小部屋でベタついた体を、湯で流し清めた。
濡れた髪のまま、武装を解いた軽装を着付けた……
夕食を取る時に少しワインが飲みたい、飲めば少しは寝つきが良くなるだろう……
俺は夕食を楽しみに、部屋を出てしっかりと鍵を掛けた。
ただ、恨めしそうな目が幾つかあったのは俺でも分かった。
町の中央の広場に集まり、誰も彼もがシュタインを見ていた。
「今日は町の宿を使う。食事も各隊で決めてくれ。各々明日の事を考えて行動してくれれば良い。以上、解散とする。」
そう声高に言うと、シュタインは俺の側に来た。
「殿下、この町一番の宿の一番良い部屋を頼んでおきました。さ、参りましょうか。あちらで宿の者が待っております。」
シュタインが指し示した方向に、中年男性が立っていた……おそらく、あの男が宿屋の者だろう。シュタインと共に男の側へと馬を進め、案内されるまま宿屋に入り部屋へと通された。
一人で広い部屋に居ると、様々な感情に囚われた。
広い部屋の中に備え付けられてるソファに体を預け目を閉じる。
思い浮かぶ事の一番はエリーゼの事だった……なぜだろう、愛しているマリアンヌよりも今はエリーゼの事ばかりだ。
あんなにきつい事ばかり、つまらない事ばかりと思っていたのに今は俺の事を考えて様々な事を言ってくれてたのだと分かる。
エリーゼの細い腰を帝国の皇子が抱き寄せて歩いて行く姿を見て、腹立たしかった……マリアンヌとは全く違う体つき……馬に一緒に乗って、エリーゼの姿がすっぽりとあの皇子の腕の中に収まった姿を見て愕然とした。
ダンス一つまともに踊った事なんて無かった……あんな風に見えるなんて思いもよらなかった。
…………肌を露出してた訳でも無いのに、エリーゼの姿を思い出すだけで俺の男の部分が熱くなってくる……
エリーゼ……今も、あの皇子と一緒に居るのか?あの皇子の腕の中に居るのか?なんで俺は手放したんだ……エリーゼ…………
俺は、夕食に呼ばれる前の一時……エリーゼの姿を……ドレスを着て微笑んだ姿を思い出し、自分自身を慰めた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
コンコン
「殿下、そろそろ夕食の頃合です。」
扉の外からシュタインに声を掛けられた。
「分かった、支度を整えたらすぐに行くから先に行ってくれ。」
返事だけをし、先に行って貰う。
一番良い部屋だけあって、湯浴みが出来るよう小部屋が付いていた。
俺はその小部屋でベタついた体を、湯で流し清めた。
濡れた髪のまま、武装を解いた軽装を着付けた……
夕食を取る時に少しワインが飲みたい、飲めば少しは寝つきが良くなるだろう……
俺は夕食を楽しみに、部屋を出てしっかりと鍵を掛けた。
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