127 / 756
討伐の旅 27
多くのシュバルツバルトの兵士達が立ち並ぶ中に、討伐隊の兵士達が混じっていた。
魔法の詠唱をする者と弓で狙う者など、それぞれが自分の出来る事を必死にやっていた。
四方八方を距離を取って囲んでいる人垣の開けた中央にいるのは、あの青黒い巨大な狼と立ち向かっている者達……シュバルツバルト候達……そこにエリーゼもいた。
片手で剣を構え、片手で何か魔法を放っているのか時折指先から光が迸る。
あの皇子もいた……斬りつけてはすぐさま距離を取る……皇子だけではない、殆どの者が攻撃してはすぐさま離れる。
「なんで連続で攻撃しないんだ……」
先日の牙猪の時は誰も彼も、連続で攻撃して討ち取ったのに……ハァ……と大きなため息が隣から聞こえた。
「ジークフリート殿下、魔物によって攻撃方法は変わります。あの雷狼は稲妻を走らせます、当たれば只では済みませ。だから、ああやって攻撃を当てたらすぐに離れるんです。」
なる程……魔物によって色々あるんだな……
「そうか……教えてくれて、ありがとう。」
「稲妻が来るぞ!離れろっ!」
シュバルツバルト候の退避を即す叫び声が轟、一斉に距離を取る兵士達。
青白く光る稲妻がバリバリバリと大きな音を立てて魔物の傍を走る……あんなのに当たれば死んでしまうだろう……
「エリーゼッ!」
エリーゼはどこに…………ッ!また、あの皇子か!なんでコソコソと話し合ってる……!どうして俺を見ない!なんでっ!なんで俺に気付かない!
「さすがエリーゼ様は警戒を怠らない。」
「シュタイン……?何を言ってる……」
あの皇子と話してるエリーゼの何が、警戒を怠らないんだ……
「ずっとお顔があの雷狼から逸らされてない、剣も空いた片手も一切ぶれずにいる……大型とあれしか離れてないのに、一切引かずに立っていられる……どれ程の胆力なのか……さすがシュバルツバルトの血筋なのか……ん?なんだ……立ち歩きネコ……か?」
立ち歩きネコ?なんだ?あの魔物に纏わり付く小さなネコのような生き物は?
「お前等、頭から離れろぉっ!」
シュバルツバルト候の雄叫びで頭の近くにいた者達が一斉に離れた……
シュバルツバルト候が見たこともないような、大きな剣を振り回してその場から動けないあの魔物の頭に斬り掛かった。
あのシュバルツバルト候の剣技でもっても、倒れないのか!これが大型なのか……
魔法の詠唱をする者と弓で狙う者など、それぞれが自分の出来る事を必死にやっていた。
四方八方を距離を取って囲んでいる人垣の開けた中央にいるのは、あの青黒い巨大な狼と立ち向かっている者達……シュバルツバルト候達……そこにエリーゼもいた。
片手で剣を構え、片手で何か魔法を放っているのか時折指先から光が迸る。
あの皇子もいた……斬りつけてはすぐさま距離を取る……皇子だけではない、殆どの者が攻撃してはすぐさま離れる。
「なんで連続で攻撃しないんだ……」
先日の牙猪の時は誰も彼も、連続で攻撃して討ち取ったのに……ハァ……と大きなため息が隣から聞こえた。
「ジークフリート殿下、魔物によって攻撃方法は変わります。あの雷狼は稲妻を走らせます、当たれば只では済みませ。だから、ああやって攻撃を当てたらすぐに離れるんです。」
なる程……魔物によって色々あるんだな……
「そうか……教えてくれて、ありがとう。」
「稲妻が来るぞ!離れろっ!」
シュバルツバルト候の退避を即す叫び声が轟、一斉に距離を取る兵士達。
青白く光る稲妻がバリバリバリと大きな音を立てて魔物の傍を走る……あんなのに当たれば死んでしまうだろう……
「エリーゼッ!」
エリーゼはどこに…………ッ!また、あの皇子か!なんでコソコソと話し合ってる……!どうして俺を見ない!なんでっ!なんで俺に気付かない!
「さすがエリーゼ様は警戒を怠らない。」
「シュタイン……?何を言ってる……」
あの皇子と話してるエリーゼの何が、警戒を怠らないんだ……
「ずっとお顔があの雷狼から逸らされてない、剣も空いた片手も一切ぶれずにいる……大型とあれしか離れてないのに、一切引かずに立っていられる……どれ程の胆力なのか……さすがシュバルツバルトの血筋なのか……ん?なんだ……立ち歩きネコ……か?」
立ち歩きネコ?なんだ?あの魔物に纏わり付く小さなネコのような生き物は?
「お前等、頭から離れろぉっ!」
シュバルツバルト候の雄叫びで頭の近くにいた者達が一斉に離れた……
シュバルツバルト候が見たこともないような、大きな剣を振り回してその場から動けないあの魔物の頭に斬り掛かった。
あのシュバルツバルト候の剣技でもっても、倒れないのか!これが大型なのか……
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
「身分が違う」って言ったのはそっちでしょ?今さら泣いても遅いです
ほーみ
恋愛
「お前のような平民と、未来を共にできるわけがない」
その言葉を最後に、彼は私を冷たく突き放した。
──王都の学園で、私は彼と出会った。
彼の名はレオン・ハイゼル。王国の名門貴族家の嫡男であり、次期宰相候補とまで呼ばれる才子。
貧しい出自ながら奨学生として入学した私・リリアは、最初こそ彼に軽んじられていた。けれど成績で彼を追い抜き、共に課題をこなすうちに、いつしか惹かれ合うようになったのだ。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
巻き込まれ召喚のモブの私だけが還れなかった件について
みん
恋愛
【モブ】シリーズ①(本編)
異世界を救うために聖女として、3人の女性が召喚された。しかし、召喚された先に4人の女性が顕れた。そう、私はその召喚に巻き込まれたのだ。巻き込まれなので、特に何かを持っていると言う事は無く…と思っていたが、この世界ではレアな魔法使いらしい。でも、日本に還りたいから秘密にしておく。ただただ、目立ちたくないのでひっそりと過ごす事を心掛けていた。
それなのに、周りはおまけのくせにと悪意を向けてくる。それでも、聖女3人のお姉さん達が私を可愛がって守ってくれるお陰でやり過ごす事ができました。
そして、3年後、聖女の仕事が終わり、皆で日本に還れる事に。いざ、魔法陣展開で日本へ!となったところで…!?
R4.6.5
なろうでの投稿を始めました。