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激闘の夜
いつもどおりの夜だと思っていた。
惚れた女性と一緒に旅とか、色々期待するけど家族や領民も一緒じゃ無理はある。立場的に一切問題なく婚姻できる相手で、お互い好意がある事は確認済みで家族公認……何もかも問題がなくて、問題なのは時間だけかな?と思う程理想の相手。
前世云々の事より、打てば響くかのような軽い受け答えや明るい笑顔……びっくりするほど美人なのに、驕り高ぶってない。そりゃあ、年頃だから体つきとか見ちゃうし興奮もする。18才って若いね!すぐに滾っちゃって困る。
前世と違ってスマホなんて便利な物は無い、かわりに魔法があるけどそれも良し悪しでさ……
野営地でいつもと同じように、食事をして楽しい一時を過ごして馬車の中で仮眠を取って……そう思ってた。
食事の後、貴重な甘味を楽しもうとした時だった。
聞いたことも無いような、遠吠えのようなものが聞こえた。
慌てて口の中に干し柿を放り込んで、エリーゼの側で警戒態勢を取る。
そこからは怒濤の展開だった。
やつの狙いがこっちじゃなくて、あっちの野営地だと分かった後に移動してからだった。
誰かが噛み殺された後だった、エリーゼはガチギレした。
俺だけじゃない、シュバルツバルト候の言葉もトールの言葉も丸無視して突っ走ったエリーゼ。
とんだじゃじゃ馬だ!前回もそうだったけど、体が軽いのかとにかく動きが早い。
追いかけるのに必死だ!クソッ!走り込みが足りないのか?もう、姿が見えない!
野営地を抜けた先で見たのは、矢鱈とデカい雷狼……ジン◯ウガって言うより巨大な狼に角生えてますって風貌だったけど……そいつと睨み合ってる姿だった。
いや、正確には攻撃した後なのか……エリーゼの近くに行こうと走り出したけど、ノエルの方が早かった。
「にゃーん!」とか鳴いて突撃していった……後は……後は無我夢中だった。
人海戦術の如く、大勢の隊員達に紛れて刺したり斬ったり……デカいだけあって暴れる度に砂や小石が剥き出しの顔とかに当たって邪魔くさいの何のって!それでも、すぐに治癒されたんで有難かった。
そんな中シュバルツバルト候の剣技は流石だった!大剣を振り回し角を折った瞬間とか胸熱だった!ノエル達の体当たりも中々良かったな!
…………終盤、エリーゼが雷狼に乗って踵落としを決めた時はエリーゼとケンカはしない!と心の中で誓った。うん。
最後、エリーゼが「ロックハンマー!」って言ってシャレにならない大きさの石のハンマーで雷狼を打っ叩いた時もヒドかったな……逆らったら死ぬな……
尻尾を切り落として討伐終了して、何とか俺の見せ場を作ってホッとした。
エリーゼがそっとロックハンマーを下ろして、バラバラにした所を見て……大したケガも無く立っている姿を見て体が沸騰したみたいに熱くなった。
「エリーゼ!」
俺はエリーゼの名前を叫んだ。
「エリーゼッ!」
もう一人、エリーゼの名前を叫んだ奴がいた……ジークフリート殿下だった、何で居る?何でお前がエリーゼの名前を呼ぶ!
エリーゼは俺の方に駆けよってくれた!ただの一度も振り返る事無く!俺に抱きついてくれた!俺はエリーゼの華奢な体を抱き締めた。
じんわりと伝わる体温に嬉しくて、あいつにエリーゼの姿を見せたくなくて覆いかぶさるように目一杯抱き締めた。
ノエルが俺の背中に飛びついて、エリーゼにはタマとトラジがくっついて……ひとかたまりになって……もぅ、どうしようも無くて……
熱に浮かされるように会話して……
エリーゼ、ごめん。止まらない。
俺は両手でエリーゼの頬を包んで、熱に浮かされたまま口付けた。
軽く触れた唇の柔らかさと、惚れた女性に口付けているってシチュで頭ん中が沸騰して……
唇が離れる瞬間、エリーゼの唇から僅かに感じた吐息に留まる事無く深い口付けをした。
頬から手を離して小さな頭を包み、華奢な背中から腰に手を回した。
柔らかくて暖かくて……甘い声と流されるように受け止めて絡んできたエリーゼの舌……何もかもが俺の理性を奪って、ソッと惜しむように離れて……
「バカッ!」
真っ赤になって怒ったって、そんな顔で見つめられても反省とか無理……
って思った瞬間、シュバルツバルト候から拳骨貰いました。しかも、かなり痛かったです!本当に星が見えました!
闘争本能に任せるまま戦って、その興奮が収まらない……これは、男同士でやっちゃうのも仕方ないな……俺だって、今スゲェ滾ってる……武装のおかげで分からないだけで。
エリーゼと拳を軽く打ち合わせて、健闘を讃えた。
けど、ごめん!今の俺は脳内でもっと違う形で分かち合いたくなってる。
許せ、エリーゼ!頭ん中だけでも好きにさせてくれ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ルーク視点トライ!
あれ?ルークさんよ……意外と、若いんだね。
我慢強いルークさんに励ましの感想を!
天然でベロチューかまして、ザマァしたルークさんに応援の感想を!
(・ω・)結構、脳内で色々してるルークさんにびっくりしたよ。
惚れた女性と一緒に旅とか、色々期待するけど家族や領民も一緒じゃ無理はある。立場的に一切問題なく婚姻できる相手で、お互い好意がある事は確認済みで家族公認……何もかも問題がなくて、問題なのは時間だけかな?と思う程理想の相手。
前世云々の事より、打てば響くかのような軽い受け答えや明るい笑顔……びっくりするほど美人なのに、驕り高ぶってない。そりゃあ、年頃だから体つきとか見ちゃうし興奮もする。18才って若いね!すぐに滾っちゃって困る。
前世と違ってスマホなんて便利な物は無い、かわりに魔法があるけどそれも良し悪しでさ……
野営地でいつもと同じように、食事をして楽しい一時を過ごして馬車の中で仮眠を取って……そう思ってた。
食事の後、貴重な甘味を楽しもうとした時だった。
聞いたことも無いような、遠吠えのようなものが聞こえた。
慌てて口の中に干し柿を放り込んで、エリーゼの側で警戒態勢を取る。
そこからは怒濤の展開だった。
やつの狙いがこっちじゃなくて、あっちの野営地だと分かった後に移動してからだった。
誰かが噛み殺された後だった、エリーゼはガチギレした。
俺だけじゃない、シュバルツバルト候の言葉もトールの言葉も丸無視して突っ走ったエリーゼ。
とんだじゃじゃ馬だ!前回もそうだったけど、体が軽いのかとにかく動きが早い。
追いかけるのに必死だ!クソッ!走り込みが足りないのか?もう、姿が見えない!
野営地を抜けた先で見たのは、矢鱈とデカい雷狼……ジン◯ウガって言うより巨大な狼に角生えてますって風貌だったけど……そいつと睨み合ってる姿だった。
いや、正確には攻撃した後なのか……エリーゼの近くに行こうと走り出したけど、ノエルの方が早かった。
「にゃーん!」とか鳴いて突撃していった……後は……後は無我夢中だった。
人海戦術の如く、大勢の隊員達に紛れて刺したり斬ったり……デカいだけあって暴れる度に砂や小石が剥き出しの顔とかに当たって邪魔くさいの何のって!それでも、すぐに治癒されたんで有難かった。
そんな中シュバルツバルト候の剣技は流石だった!大剣を振り回し角を折った瞬間とか胸熱だった!ノエル達の体当たりも中々良かったな!
…………終盤、エリーゼが雷狼に乗って踵落としを決めた時はエリーゼとケンカはしない!と心の中で誓った。うん。
最後、エリーゼが「ロックハンマー!」って言ってシャレにならない大きさの石のハンマーで雷狼を打っ叩いた時もヒドかったな……逆らったら死ぬな……
尻尾を切り落として討伐終了して、何とか俺の見せ場を作ってホッとした。
エリーゼがそっとロックハンマーを下ろして、バラバラにした所を見て……大したケガも無く立っている姿を見て体が沸騰したみたいに熱くなった。
「エリーゼ!」
俺はエリーゼの名前を叫んだ。
「エリーゼッ!」
もう一人、エリーゼの名前を叫んだ奴がいた……ジークフリート殿下だった、何で居る?何でお前がエリーゼの名前を呼ぶ!
エリーゼは俺の方に駆けよってくれた!ただの一度も振り返る事無く!俺に抱きついてくれた!俺はエリーゼの華奢な体を抱き締めた。
じんわりと伝わる体温に嬉しくて、あいつにエリーゼの姿を見せたくなくて覆いかぶさるように目一杯抱き締めた。
ノエルが俺の背中に飛びついて、エリーゼにはタマとトラジがくっついて……ひとかたまりになって……もぅ、どうしようも無くて……
熱に浮かされるように会話して……
エリーゼ、ごめん。止まらない。
俺は両手でエリーゼの頬を包んで、熱に浮かされたまま口付けた。
軽く触れた唇の柔らかさと、惚れた女性に口付けているってシチュで頭ん中が沸騰して……
唇が離れる瞬間、エリーゼの唇から僅かに感じた吐息に留まる事無く深い口付けをした。
頬から手を離して小さな頭を包み、華奢な背中から腰に手を回した。
柔らかくて暖かくて……甘い声と流されるように受け止めて絡んできたエリーゼの舌……何もかもが俺の理性を奪って、ソッと惜しむように離れて……
「バカッ!」
真っ赤になって怒ったって、そんな顔で見つめられても反省とか無理……
って思った瞬間、シュバルツバルト候から拳骨貰いました。しかも、かなり痛かったです!本当に星が見えました!
闘争本能に任せるまま戦って、その興奮が収まらない……これは、男同士でやっちゃうのも仕方ないな……俺だって、今スゲェ滾ってる……武装のおかげで分からないだけで。
エリーゼと拳を軽く打ち合わせて、健闘を讃えた。
けど、ごめん!今の俺は脳内でもっと違う形で分かち合いたくなってる。
許せ、エリーゼ!頭ん中だけでも好きにさせてくれ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ルーク視点トライ!
あれ?ルークさんよ……意外と、若いんだね。
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(・ω・)結構、脳内で色々してるルークさんにびっくりしたよ。
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