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逃亡 2 注意!このお話は少し未来のお話です!
村は活気に満ちていて、とても豊かだと分かった。
早朝だと言うのに女の人達が窓や扉を開けて掃除をしていたり、お爺さんが羊やヤギの面倒を見てる。
「おや!姐さん達は見回りに出てたのかい?そっちの若いのはどうしたんだい?」
「あぁ、こっちの若いのはドゥルテから逃げて来たんだよ。朝飯を食べたら村から出る。もし、連中が来たら追い返してくれるかい?」
声を掛けてきた女の人は怒った顔で僕達を見た。領地を抜けてきた不義理な者はただでは済まないって聞いた……どんな目に合うのか……
「そんな痩せっぽっちななるまで扱き使っていたのかい!まだ子供だろう?酷い酷いとは聞いていたけど、とんでもないよ!ドゥルテ領ってのはさ!おーい!ちょいと皆!ドゥルテ領からの足抜けだってさ!あいつらが来たらとっちめて追い出すよ!」
あっちこっちから色んな声が聞こえる……でも、その声は全部僕達を守ろうとする声ばかりだった。
「さあ、うちらが使ってる宿屋に行こう。それで朝飯を食べる。良いね!」
「はい。」
「そっちのミリ……もだよ。」
「……はい。」
僕達はどんどん村の中を歩いて大通りから外れた所にある宿屋についた。
小綺麗な建物、可愛らしい看板。ポンポンと肩を叩かれ中に入ると姉さんより少し年上っぽいキレイな女性がいた。宿屋の人かな?
「あら、お帰りなさい。と、いらっしゃい。」
「ただいま。悪いが朝飯食べたら、ちょいと出るから。」
このキレイの女性は宿屋の人で、女の人達と親しそうだった。
「そうなのね、じゃあ早速用意しなくちゃね。」
女の人はバタバタと台所へと駆け込んで行った。
食堂に案内されてキレイに拭かれた大きなテーブルに次々と女の人が座った。
「落ち着かないから、座りなよ。」
「「はい。」」
僕と姉さんは大人しく椅子に座った。
女の人達の一人が立ち上がって、台所に向かい大きな笑い声が聞こえたと思ったらパッと出てきて「紅茶で構わないかい?」って聞いてきて僕も姉さんも驚いてコクコクと頷く事しかできなかった。
「細いねぇ……そんなんじゃあ、病にでもなったら死んじまうだろうに。」
「そんなに……細いでしょうか?」
「細いね。ガリガリとまでは言わないけど、心配になっちまうね。」
「そうだね、馬に引き上げる時軽くて驚いたよ。」
それぞれの前に温かそうな紅茶のカップが置かれ、僕と姉さんは本当に久しぶりの紅茶を飲んだ。
その温かさに香りに、僕と姉さんは「母さん……」と呟いた……遠い昔……母さんが内緒だよって言って笑って飲ませてくれた事を僕も姉さんも思い出して泣いた。
早朝だと言うのに女の人達が窓や扉を開けて掃除をしていたり、お爺さんが羊やヤギの面倒を見てる。
「おや!姐さん達は見回りに出てたのかい?そっちの若いのはどうしたんだい?」
「あぁ、こっちの若いのはドゥルテから逃げて来たんだよ。朝飯を食べたら村から出る。もし、連中が来たら追い返してくれるかい?」
声を掛けてきた女の人は怒った顔で僕達を見た。領地を抜けてきた不義理な者はただでは済まないって聞いた……どんな目に合うのか……
「そんな痩せっぽっちななるまで扱き使っていたのかい!まだ子供だろう?酷い酷いとは聞いていたけど、とんでもないよ!ドゥルテ領ってのはさ!おーい!ちょいと皆!ドゥルテ領からの足抜けだってさ!あいつらが来たらとっちめて追い出すよ!」
あっちこっちから色んな声が聞こえる……でも、その声は全部僕達を守ろうとする声ばかりだった。
「さあ、うちらが使ってる宿屋に行こう。それで朝飯を食べる。良いね!」
「はい。」
「そっちのミリ……もだよ。」
「……はい。」
僕達はどんどん村の中を歩いて大通りから外れた所にある宿屋についた。
小綺麗な建物、可愛らしい看板。ポンポンと肩を叩かれ中に入ると姉さんより少し年上っぽいキレイな女性がいた。宿屋の人かな?
「あら、お帰りなさい。と、いらっしゃい。」
「ただいま。悪いが朝飯食べたら、ちょいと出るから。」
このキレイの女性は宿屋の人で、女の人達と親しそうだった。
「そうなのね、じゃあ早速用意しなくちゃね。」
女の人はバタバタと台所へと駆け込んで行った。
食堂に案内されてキレイに拭かれた大きなテーブルに次々と女の人が座った。
「落ち着かないから、座りなよ。」
「「はい。」」
僕と姉さんは大人しく椅子に座った。
女の人達の一人が立ち上がって、台所に向かい大きな笑い声が聞こえたと思ったらパッと出てきて「紅茶で構わないかい?」って聞いてきて僕も姉さんも驚いてコクコクと頷く事しかできなかった。
「細いねぇ……そんなんじゃあ、病にでもなったら死んじまうだろうに。」
「そんなに……細いでしょうか?」
「細いね。ガリガリとまでは言わないけど、心配になっちまうね。」
「そうだね、馬に引き上げる時軽くて驚いたよ。」
それぞれの前に温かそうな紅茶のカップが置かれ、僕と姉さんは本当に久しぶりの紅茶を飲んだ。
その温かさに香りに、僕と姉さんは「母さん……」と呟いた……遠い昔……母さんが内緒だよって言って笑って飲ませてくれた事を僕も姉さんも思い出して泣いた。
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