婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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トラジの目指す場所。

トラジは立ち歩きネコと呼ばれる魔物だと思われていた、本当は土属性の精霊です。
そんなトラジはオスの里で、何か体に良さそうな草と草の根と虫を煮たりして皆に食べさせてました。
トラジは煮たり焼いたりして食べる事を好む、少し変わったネコでした。
そんな毎日を過ごしていたある日、ヒトが現れてテイムの契約をしました。
トラジと名付けられた立ち歩きネコの彼は、ご主人であるエリーゼに許されオスの里でやっていた事をヒトと一緒に行うようになりました。
彼はそれが『料理』と言う事を知り、またご主人の不思議な能力で沢山の食べ物を知りました。
彼は歓喜し、それはそれは沢山の食材を知り・扱い沢山の料理を覚えました。
味見や試食で『美味』を知り、彼は沢山の美味をもっと知りたいと考えるようになりました。
ご主人の側に居る事は楽しいし幸せであるが、八丈島はそれよりももっと彼の行動を大胆に自由にさせました。
与えられる沢山の野菜に穀物、果物に魚介の数々。調味料も望めば出して貰えます。
最初はどうしようかと思っていたけれど、広くて立派な厨房を見たとき彼は嬉しくて尻尾がピン!と立った程でした。
今まで誰も使わなかった厨房を好きに使って良いと伝えられた時、嬉しくて嬉しくて喉が鳴った程でした。
八丈島で料理をするトラジにタマも一緒に料理をします。
結構沢山食べる彼等は、魚料理を好んで沢山作ります。雷ネズミは特に好き嫌いは無いようで大人しく食べます。もっとも雷ネズミの彼は、甘い果物が一番好きらしいのですが……

最初の頃はそんなに大した料理は出来ませんでしたが、今ではそこそこ作れるようになって来てます。八丈島でちょこちょこ作っているうちに、レパートリーも増えたようです。なぜかって?ナビさんがエリーゼの記憶からレシピをちょろまかして教えているからです。

彼は将来、料理長のような料理人になりたいようです。その証拠に今作ってる料理は、大きな肉の塊を使った料理です。
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