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ある日の帝国皇室 6
ノーマは驚いていた。何に一番驚いたかと言えば、ジョルジオ様が出向かれるという事だった。次期皇帝となる立場上、殆ど皇宮から出る事のないジョルジオが出向くなんて……オーガスタ王国シュバルツバルト侯爵領は帝国に最も近いが、それでも片道一ヶ月は掛かるであろう。都合二ヶ月も共に過ごせる……幼い頃よりお慕いしていた方……お渡りが無くなり久しい自分が二ヶ月の間独占出来る。内心小躍り支度なる程の出来事だった。
それだけでは無い。自分が産んだ息子、しかも除籍されて冒険者になりたい!等と言っていた息子が外遊先のオーガスタ王国の高位貴族の令嬢と婚姻するとなれば大事でもあった。
「はて?シュバルツバルト侯爵家……辺境侯と言うだけでは無く、確かオーガスタ王国の外務大臣であった方と……確かあの方のご令嬢はオーガスタの……」
自分だとて皇室の一員として、皇宮で開かれる夜会等は出てきてそれなりに世間というものを見聞きしてきていたが……
「その通りです。シュバルツバルト侯爵家令嬢はオーガスタ王国第三王子の婚約者でした。ですが、婚姻式を一ヶ月後に控えた辺りに婚約破棄をされたのです。ご令嬢に問題があった訳では無く、第三王子の我が儘で破棄され男爵令嬢と婚姻成されたと……この事が発端でオーガスタ王国は今荒れておりますが、シュバルツバルト侯爵家及びその領地においては荒れること無く寧ろ慶事の如く領民をはじめ寄子貴族共々シュバルツバルト侯爵家一家の帰領を心待ちにしてるとか。」
ノーマは驚きを隠すこと無く、伝えに来た者の顔をまじまじと見つめた。
「でも半年後なんて、早いわ……」
思わずポロリと呟いた本心に慌てて扇子を広げ顔を隠す。
「それは仕方ありません。シュバルツバルト侯爵夫人は元シルヴァニア公爵令嬢フェリシア様なので。おそらく年頃となり、出会われたルーク殿下を見初めたのでしょう。でなければこの婚姻話は出なかったと。」
ガタンッ!と立ち上がり、折角扇子で隠していた顔も勢いで扇子を閉じて晒していた。
「フェリシア様の!」
ノーマは力無くペタリと椅子に座り直した。シルヴァニア公爵家の血を引く令嬢……ならば半年後は早くは無い。此方としてもぎりぎり間に合う期間だ。
「分かりました。一刻の猶予もありません、早急に準備を致しましょう。ジョルジオ様との旅、楽しみですわ。」
「分かって頂けて何よりです。では、私は皇子宮へ行かねばならぬのでこれで失礼致します。」
丁寧に礼をし、足早に去って行く背中を見つめていた。
一気に慌ただしくなった侍女達に、お茶のお代わりは頼みづらいわ……と思ってクスリとノーマは笑った。
それだけでは無い。自分が産んだ息子、しかも除籍されて冒険者になりたい!等と言っていた息子が外遊先のオーガスタ王国の高位貴族の令嬢と婚姻するとなれば大事でもあった。
「はて?シュバルツバルト侯爵家……辺境侯と言うだけでは無く、確かオーガスタ王国の外務大臣であった方と……確かあの方のご令嬢はオーガスタの……」
自分だとて皇室の一員として、皇宮で開かれる夜会等は出てきてそれなりに世間というものを見聞きしてきていたが……
「その通りです。シュバルツバルト侯爵家令嬢はオーガスタ王国第三王子の婚約者でした。ですが、婚姻式を一ヶ月後に控えた辺りに婚約破棄をされたのです。ご令嬢に問題があった訳では無く、第三王子の我が儘で破棄され男爵令嬢と婚姻成されたと……この事が発端でオーガスタ王国は今荒れておりますが、シュバルツバルト侯爵家及びその領地においては荒れること無く寧ろ慶事の如く領民をはじめ寄子貴族共々シュバルツバルト侯爵家一家の帰領を心待ちにしてるとか。」
ノーマは驚きを隠すこと無く、伝えに来た者の顔をまじまじと見つめた。
「でも半年後なんて、早いわ……」
思わずポロリと呟いた本心に慌てて扇子を広げ顔を隠す。
「それは仕方ありません。シュバルツバルト侯爵夫人は元シルヴァニア公爵令嬢フェリシア様なので。おそらく年頃となり、出会われたルーク殿下を見初めたのでしょう。でなければこの婚姻話は出なかったと。」
ガタンッ!と立ち上がり、折角扇子で隠していた顔も勢いで扇子を閉じて晒していた。
「フェリシア様の!」
ノーマは力無くペタリと椅子に座り直した。シルヴァニア公爵家の血を引く令嬢……ならば半年後は早くは無い。此方としてもぎりぎり間に合う期間だ。
「分かりました。一刻の猶予もありません、早急に準備を致しましょう。ジョルジオ様との旅、楽しみですわ。」
「分かって頂けて何よりです。では、私は皇子宮へ行かねばならぬのでこれで失礼致します。」
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