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帝国皇室悲話 後宮サイド 2 要注意!残酷表現あり!
「や……止めよ!妾は正妃じゃ!この子等は次期皇帝じゃ!」
最も立派で豪華な一室で正妃は子供達を庇い、震える体で叫んだ。私兵達は第一側妃の所から派遣された者達だった。
「わーかってるさぁ、だがな……そのチビが居なきゃ話は丸く収まるんだよ。」
その言葉で男達がいったい何処の誰の私兵なのか分かってしまった。
「母上をいじめるな!」
幼い皇子が母親の正妃の前に小さな体で男の前に立ちはだかった。それはあっという間の事だった。母が止める間もなく、その小さな体は大きな男の手で引き摺られ捕まえられた。男の手は皇子の髪を鷲掴みにし、正妃の目の前まで持ち上げると薄く嗤い剣をピタリと小さく細い首に当てた。
「止め……妾の事は好きにして良い、じゃから……」
「は……母上……助け……
剣が首こら離れたと思った瞬間だった。
ブゥン……ザシュッ!ゴトッ……
その小さな体の首から下だけが床へと落ちた。
「ああああああっ!皇子っ!おの……おのれぇっ!妾の子をっ!」
「おっと、今から追い掛ければ間に合うだろ?」
ポンとまだ温かい頭を投げられ、止まらぬ涙を拭う事もせず愛しい我が子の頭を受け止め見上げた。
その顔は近く、胸は焼ける程熱かった。
「ははうえー!」
「かあーさまー!」
小さな小さな皇子と皇女は叫び声を上げると同時に頭と胴が分かれていた。血溜まりの中、小さな体が横たわっている。さっきまで甘えていたのに……あんなに元気だったのに……
「親子仲良くってな……」
男の声が遠くに聞こえる。ドシャリと皇子の頭を掻き抱いたままその血溜まりの中正妃も倒れた。胸に大きな穴を開けたままで。
正妃が亡くなる頃には、後宮中の女達と子供達は漏れなく死に絶えていた。第一側妃に恨まれていた正妃、正妃だけではなく他の側妃からも恨まれていた第一側妃。
後宮中、ただ殺す為だけに奔走した私兵達は主の娘と子供達の元に戻り気が付いた。己の主の娘と子供達も凶刃に散った事を。凶手を始末せねば言い訳すら出来ぬと、私兵同士の闘いが後宮中あちらこちらで始まった。
死闘を極めた彼等は誰一人、無事な者はいなかった。
誰も彼も……早々に死んだ者はまだ良かった。深く傷付き、水を一口と飲んだ者は毒に苦しんだ末息絶えた者。傷を塞ぐ事も出来ず、ダラダラと血を流し続け這いずり回り息絶えた者。
夜が明ける前、後宮の様子を見に来た宰相は血と死臭漂う屍ばかりの有様を見て絶句したと言う。
正妃一名
側妃十四名
皇子十一名
皇女十六名
私兵百二十六名
侍女三十八名
以上、後宮内で出た死者数である。
これにより後宮を新たに建て、後宮の法が作られる事となる。
そこにはシルヴァニアの女達が深く関わり、以後このような悲劇を起こさぬようになされた。
そしてシルヴァニアの里長の提案により、様々な法が皇室にも課せられた。
この皇室悲話は皇帝となる者とシルヴァニアの里の者に伝えられる事となる。
この悲劇を二度と起こさない為に……
最も立派で豪華な一室で正妃は子供達を庇い、震える体で叫んだ。私兵達は第一側妃の所から派遣された者達だった。
「わーかってるさぁ、だがな……そのチビが居なきゃ話は丸く収まるんだよ。」
その言葉で男達がいったい何処の誰の私兵なのか分かってしまった。
「母上をいじめるな!」
幼い皇子が母親の正妃の前に小さな体で男の前に立ちはだかった。それはあっという間の事だった。母が止める間もなく、その小さな体は大きな男の手で引き摺られ捕まえられた。男の手は皇子の髪を鷲掴みにし、正妃の目の前まで持ち上げると薄く嗤い剣をピタリと小さく細い首に当てた。
「止め……妾の事は好きにして良い、じゃから……」
「は……母上……助け……
剣が首こら離れたと思った瞬間だった。
ブゥン……ザシュッ!ゴトッ……
その小さな体の首から下だけが床へと落ちた。
「ああああああっ!皇子っ!おの……おのれぇっ!妾の子をっ!」
「おっと、今から追い掛ければ間に合うだろ?」
ポンとまだ温かい頭を投げられ、止まらぬ涙を拭う事もせず愛しい我が子の頭を受け止め見上げた。
その顔は近く、胸は焼ける程熱かった。
「ははうえー!」
「かあーさまー!」
小さな小さな皇子と皇女は叫び声を上げると同時に頭と胴が分かれていた。血溜まりの中、小さな体が横たわっている。さっきまで甘えていたのに……あんなに元気だったのに……
「親子仲良くってな……」
男の声が遠くに聞こえる。ドシャリと皇子の頭を掻き抱いたままその血溜まりの中正妃も倒れた。胸に大きな穴を開けたままで。
正妃が亡くなる頃には、後宮中の女達と子供達は漏れなく死に絶えていた。第一側妃に恨まれていた正妃、正妃だけではなく他の側妃からも恨まれていた第一側妃。
後宮中、ただ殺す為だけに奔走した私兵達は主の娘と子供達の元に戻り気が付いた。己の主の娘と子供達も凶刃に散った事を。凶手を始末せねば言い訳すら出来ぬと、私兵同士の闘いが後宮中あちらこちらで始まった。
死闘を極めた彼等は誰一人、無事な者はいなかった。
誰も彼も……早々に死んだ者はまだ良かった。深く傷付き、水を一口と飲んだ者は毒に苦しんだ末息絶えた者。傷を塞ぐ事も出来ず、ダラダラと血を流し続け這いずり回り息絶えた者。
夜が明ける前、後宮の様子を見に来た宰相は血と死臭漂う屍ばかりの有様を見て絶句したと言う。
正妃一名
側妃十四名
皇子十一名
皇女十六名
私兵百二十六名
侍女三十八名
以上、後宮内で出た死者数である。
これにより後宮を新たに建て、後宮の法が作られる事となる。
そこにはシルヴァニアの女達が深く関わり、以後このような悲劇を起こさぬようになされた。
そしてシルヴァニアの里長の提案により、様々な法が皇室にも課せられた。
この皇室悲話は皇帝となる者とシルヴァニアの里の者に伝えられる事となる。
この悲劇を二度と起こさない為に……
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