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エリーゼ様とのお風呂です! 3 GL注意!
浅い浴槽の中、泡だらけでもみくちゃになってどこもかしこも泡を付けた間抜けな姿でエリーゼ様と私は大声で笑った。
ひとしきり笑った所でエリーゼ様が浴槽の端に付いている棒に設置された魔石に魔力を流す。棒は私達が立ち上がった高さよりも高い位置に付けられた金属の先からお湯を出す。エリーゼ様が「シャワー」と命名したお湯が雨のように降ってくる魔道具で、洗った後にこの「シャワー」で汚れを流す。私は浴槽の栓を抜いて溜めたお湯が徐々に減る事を確認する。
「ほら、アニス。しっかり泡流さないと。」
「それは私の言うべき事です!」
ザアザアと降ってくるお湯の雨の中、気持ち良さそうに泡を流すエリーゼ様はとても美しくって切なくなる。白い肌も青銀の髪も……
「アニス、ほら。」
クイと顎が上げられ、顔が「シャワー」に晒される。思わずギュッと瞼を瞑ってしまう。エリーゼ様の手が顔から頭へと動いていく。泡だらけになった頭の泡を落として貰ってる……エリーゼ様の指、気持ち良い……
「ん、濯ぎ終わったわよ。」
エリーゼ様の指が離れていって上を向かされていた頭も直されてしまった。ゆっくりと瞼を開けて見たエリーゼ様の顔はいたずらっ子のように目をキラキラとさせていた。
「さ、泡も全部落としたしお湯にゆっくり浸かりましょう。」
「はい。」
手を引かれ大きな浴槽へと入る。延々と流れ出る湯はずっと前から浴槽から溢れて床へ流れ出しているが、一緒に入った事で沢山の湯が大きな音を立てて床へと流れていく。エリーゼ様と並んで肩まで浸かる。
「ふぅ……やっぱり、お風呂は良いわね。領地に戻って来たって、心の底から思うわ。王都の邸はコレじゃなかったから、ちょっと物足りなかったのよね。」
「そう……ですね。こちらのお邸以外はここまで大きくて深い浴槽ではありませんから。」
浴槽のヘリに頭を乗せて体をゆったりと浸からせているエリーゼ様の隣で私もヘリに頭を乗せてゆっくり体の力を抜く。
「アニス、サテュロスのテイムにはなるべく早く出発するつもりよ。マッサージに張り切ってくれるけど、解しきる前にまた旅に行くわよ。」
そうだった。でも、また旅が出来る。
「それは仕方ありません。でも、また一緒に旅が出来るのは嬉しいです。」
本当の事を告げるとフフフッと笑われた。
「そうね。また一緒に旅に出るわね。良いわよね、旅。」
「はい。」
「今度は空の馬車借りて行かないとね。」
「そうですね。」
「アニスは馬車で行くのよ。」
「えっ!」
嘘!何で!
「私、チョロギーに乗って行くから。」
「ちょっと待って下さい!そんなの嫌です!それなら私も馬に乗って行っても良いですよね!」
思わずザバリと音を立てて浴槽の中、座り込んでエリーゼ様を見る。チラリと私を見たエリーゼ様は仕方ないっていう風で困り顔で微笑む。
「しょうがないわね、じゃあ馬車でいきましょう。でも、馬を連れて行くのは決定よ。自由に動き回れるようにしておきたいの。」
「分かりました。」
再度浴槽のヘリに頭を乗せる。
「楽しみね。でも……すぐには無理ね。」
「はい。」
そんな他愛ない事を話し、エリーゼ様がのぼせる前に……と言って浴槽から立ち上がった。後はいつもの通りに湯上がりの支度を行う。エリーゼ様の体から水気を拭き取り、夜着を着せ髪を梳くようにドライの魔法を使って乾かす。ガウンを羽織って貰い、脱衣所の隅に置いてある小さな椅子を持って来るとエリーゼ様は何も言わず座って待っていてくれる。
浴室に戻り浴槽の栓を抜いて、浴室から洗い場までクリーンの魔法を使った後にドライの魔法を使う。後は明日メイドにお任せすべき事なので、私がやるのはここまで。
浴室から出て、水気を拭いてドライの魔法で髪を乾かし自分の夜着を着込みガウンを羽織る。
跪いてサッと履物を手に取りエリーゼ様の足元におくと履かせる事をしなくても、ご自分で履いて下さる。私も履物を履くとエリーゼ様が立ち上がる。
「さ、そろそろ戻りましょう。」
「はい。」
扉を開けてエリーゼ様と共に居間へと戻る。
美しいエリーゼ様。私の大切なご主人様。ずっとお側に居ります。ずっとずっとですよ。
ひとしきり笑った所でエリーゼ様が浴槽の端に付いている棒に設置された魔石に魔力を流す。棒は私達が立ち上がった高さよりも高い位置に付けられた金属の先からお湯を出す。エリーゼ様が「シャワー」と命名したお湯が雨のように降ってくる魔道具で、洗った後にこの「シャワー」で汚れを流す。私は浴槽の栓を抜いて溜めたお湯が徐々に減る事を確認する。
「ほら、アニス。しっかり泡流さないと。」
「それは私の言うべき事です!」
ザアザアと降ってくるお湯の雨の中、気持ち良さそうに泡を流すエリーゼ様はとても美しくって切なくなる。白い肌も青銀の髪も……
「アニス、ほら。」
クイと顎が上げられ、顔が「シャワー」に晒される。思わずギュッと瞼を瞑ってしまう。エリーゼ様の手が顔から頭へと動いていく。泡だらけになった頭の泡を落として貰ってる……エリーゼ様の指、気持ち良い……
「ん、濯ぎ終わったわよ。」
エリーゼ様の指が離れていって上を向かされていた頭も直されてしまった。ゆっくりと瞼を開けて見たエリーゼ様の顔はいたずらっ子のように目をキラキラとさせていた。
「さ、泡も全部落としたしお湯にゆっくり浸かりましょう。」
「はい。」
手を引かれ大きな浴槽へと入る。延々と流れ出る湯はずっと前から浴槽から溢れて床へ流れ出しているが、一緒に入った事で沢山の湯が大きな音を立てて床へと流れていく。エリーゼ様と並んで肩まで浸かる。
「ふぅ……やっぱり、お風呂は良いわね。領地に戻って来たって、心の底から思うわ。王都の邸はコレじゃなかったから、ちょっと物足りなかったのよね。」
「そう……ですね。こちらのお邸以外はここまで大きくて深い浴槽ではありませんから。」
浴槽のヘリに頭を乗せて体をゆったりと浸からせているエリーゼ様の隣で私もヘリに頭を乗せてゆっくり体の力を抜く。
「アニス、サテュロスのテイムにはなるべく早く出発するつもりよ。マッサージに張り切ってくれるけど、解しきる前にまた旅に行くわよ。」
そうだった。でも、また旅が出来る。
「それは仕方ありません。でも、また一緒に旅が出来るのは嬉しいです。」
本当の事を告げるとフフフッと笑われた。
「そうね。また一緒に旅に出るわね。良いわよね、旅。」
「はい。」
「今度は空の馬車借りて行かないとね。」
「そうですね。」
「アニスは馬車で行くのよ。」
「えっ!」
嘘!何で!
「私、チョロギーに乗って行くから。」
「ちょっと待って下さい!そんなの嫌です!それなら私も馬に乗って行っても良いですよね!」
思わずザバリと音を立てて浴槽の中、座り込んでエリーゼ様を見る。チラリと私を見たエリーゼ様は仕方ないっていう風で困り顔で微笑む。
「しょうがないわね、じゃあ馬車でいきましょう。でも、馬を連れて行くのは決定よ。自由に動き回れるようにしておきたいの。」
「分かりました。」
再度浴槽のヘリに頭を乗せる。
「楽しみね。でも……すぐには無理ね。」
「はい。」
そんな他愛ない事を話し、エリーゼ様がのぼせる前に……と言って浴槽から立ち上がった。後はいつもの通りに湯上がりの支度を行う。エリーゼ様の体から水気を拭き取り、夜着を着せ髪を梳くようにドライの魔法を使って乾かす。ガウンを羽織って貰い、脱衣所の隅に置いてある小さな椅子を持って来るとエリーゼ様は何も言わず座って待っていてくれる。
浴室に戻り浴槽の栓を抜いて、浴室から洗い場までクリーンの魔法を使った後にドライの魔法を使う。後は明日メイドにお任せすべき事なので、私がやるのはここまで。
浴室から出て、水気を拭いてドライの魔法で髪を乾かし自分の夜着を着込みガウンを羽織る。
跪いてサッと履物を手に取りエリーゼ様の足元におくと履かせる事をしなくても、ご自分で履いて下さる。私も履物を履くとエリーゼ様が立ち上がる。
「さ、そろそろ戻りましょう。」
「はい。」
扉を開けてエリーゼ様と共に居間へと戻る。
美しいエリーゼ様。私の大切なご主人様。ずっとお側に居ります。ずっとずっとですよ。
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