婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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島の晩ごはん!

「にゃんにゃんにゃーん♪」

トラジは上機嫌で魚の鱗を取りまくってます。

「にゃっにゃっにゃにゃーん♪」

タマは沢山の貝の貝殻に付いたゴミやら何やらをタワシで取ってます。

「きょうはたべほうだいにゃ!」

「うれしいにゃ!」

タマとトラジの手もとい、前足は止まりません。トラジは魚の鱗を取り終わると塩をポンポンと魚に塗していきます。
タマは全部の貝殻を洗い終わると、籠一杯の野菜を持って来て洗ったり切ったりしていきます。

「タマにゃ、にくはどうするにゃ?」

「ユキにゃとリコにゃとピカにゃはにくがいるにゃ。」

「そうにゃ……にゃ、いるにゃ!きっておくにゃ!」

トラジはそう言うと何処からともなく黒×黒のチビナビちゃんが現れ、肉の塊をポンポンと盛りつけ台に置いて行きました。

「「ありがとにゃー!」」

タマとトラジで肉を次々と切っていきお皿に乗せていきます。
こうして魚も貝も野菜も肉も下ごしらえがすみました。

「どうしようにゃ。もってくのたいへんにゃ……」

「こまったにゃ……」

「準備できましたか?出来ましたね!じゃあ、向こうに持って行きますね!」

再び現れた黒×黒のチビナビちゃん達がワラワラと下ごしらえの済んだ食材をワァワァ言いながら運び出しました。

「「たすかったにゃ!」」

そしてタマとトラジが表に行くと、既にコンロには火が入れられユキもピカ太郎もリコも待っていました。ヒナは大きな籠一杯に盛られた果物を前に座ってました。
空は既に薄暗くなって星が瞬き始めた頃合です。

「ごはんだコーン!まってたコン!」

リコが待ちきれなさそうにしてます。

「焼いちゃって良いですか?」

「まかせるにゃ!」

チビナビちゃん達は基本食事を取らないので、焼く係を名乗り出てくれました。トラジはチビナビちゃん達の事を信頼してるので、素直に任せる事にしました。

こうして様々な食材が焼かれてくると、チビナビちゃん達以外の皆はそれぞれのお腹が鳴りました。

「ヒナはたべてていいにゃ!」

「そうにゃ!タマにゃはさすがにゃ!きがつかなかったにゃ!」

タマの発言をトラジが同意したことでヒナはムクリと起き出しシャクシャクとリンゴを齧り出しました。

次々と焼けた魚や肉に皆大喜びで食べ出し、時折焼き野菜を食べたりしてお腹いっぱいになるまで楽しく食べました。
チビナビちゃん達は楽しそうな皆を見て、嬉しくて幸せな気分でした。
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