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父(アーネスト)
音も無くやって来て、目の前をツイと横切ってから私の前に降りて来る。小型のハーピー。
いつでも私が執務室で一人仕事をしてる時に来る。しかも机が片付いている時にだ。
目の前でフルフルと翼軽く開いて体を震わせると、ポトポトと小さく丸まれ紐で縛られた手紙が落ちて来る。娘フェリシアからの手紙だ。フェリシアが王国に留学してから定期的に来る手紙だ、私はそれらを受け取り机の引き出しから魔石を取り出しフェリシアのハーピーの前に小皿を置いて、その中に魔石を落とし込む。私が手紙を読んでいる間にハーピーはその魔石を啄む。
様々な事が報告されるが、どれも帝国にとって必要な情報ばかりだ。フェリシアの手紙は私の所と里の大婆様の所と別々の情報が行く。大婆様から必要だと思われれば私の所にも連絡が来るが、それは余程の時だけだ。
ルーク殿下の婿入りで皇室は大わらわだが、それも致し方ない事だ。陛下は自分が行けない事を悔やんでおられたが、ジョルジオ殿下が行くのならば留守番宜しく待っていようと少々むくれていたが、そんな所も陛下の可愛い所なので仕方ない。
ただ、ルーク殿下の婚姻式が済みジョルジオ殿下が帰ってきたら退位なさると仰有られた。最早、公務から離れゆっくりと過ごしたいと漏らしていたのだから良い頃合だろう。
今まで書き溜めていた手紙と今書いたばかりの手紙をポンポンとフェリシアのハーピーの前に置くと、器用に翼の付け根にヒョイヒョイとしまい込む。かなりの量でも難なくしまい込み飛んで行くのだから驚きだ。
男の私では、このハーピーがどれ程有用でも契約が結べない。魔力が足りないのだと説明された。里の女達の殆どが私を含め男の倍以上の魔力を保有し更に呪力をも有している。
「いつもありがとう、お父様。いつまでもお元気でお過ごしくださいませ。」
フェリシアのハーピーはフェリシアの声でフェリシアからの伝言を伝えてくれる。
いつからだろう、フェリシアが私に感謝しお元気で……と伝えてくれるようになったのは。
「ありがとう愛しき我が娘フェリシアよ。いつまでも心健やかに過ごせるよう祈ってるよ。」
心からそう思い口にする。静かに窓を開けるとフェリシアのハーピーが音も無く羽ばたいて行く。
あっという間に姿は小さくなり見えなくなる。
この皇宮から二日もすればフェリシアの元に着くと言う。
ノックの音が響き、気持ちを切り替える。私は帝国宰相なのだ。
いつでも私が執務室で一人仕事をしてる時に来る。しかも机が片付いている時にだ。
目の前でフルフルと翼軽く開いて体を震わせると、ポトポトと小さく丸まれ紐で縛られた手紙が落ちて来る。娘フェリシアからの手紙だ。フェリシアが王国に留学してから定期的に来る手紙だ、私はそれらを受け取り机の引き出しから魔石を取り出しフェリシアのハーピーの前に小皿を置いて、その中に魔石を落とし込む。私が手紙を読んでいる間にハーピーはその魔石を啄む。
様々な事が報告されるが、どれも帝国にとって必要な情報ばかりだ。フェリシアの手紙は私の所と里の大婆様の所と別々の情報が行く。大婆様から必要だと思われれば私の所にも連絡が来るが、それは余程の時だけだ。
ルーク殿下の婿入りで皇室は大わらわだが、それも致し方ない事だ。陛下は自分が行けない事を悔やんでおられたが、ジョルジオ殿下が行くのならば留守番宜しく待っていようと少々むくれていたが、そんな所も陛下の可愛い所なので仕方ない。
ただ、ルーク殿下の婚姻式が済みジョルジオ殿下が帰ってきたら退位なさると仰有られた。最早、公務から離れゆっくりと過ごしたいと漏らしていたのだから良い頃合だろう。
今まで書き溜めていた手紙と今書いたばかりの手紙をポンポンとフェリシアのハーピーの前に置くと、器用に翼の付け根にヒョイヒョイとしまい込む。かなりの量でも難なくしまい込み飛んで行くのだから驚きだ。
男の私では、このハーピーがどれ程有用でも契約が結べない。魔力が足りないのだと説明された。里の女達の殆どが私を含め男の倍以上の魔力を保有し更に呪力をも有している。
「いつもありがとう、お父様。いつまでもお元気でお過ごしくださいませ。」
フェリシアのハーピーはフェリシアの声でフェリシアからの伝言を伝えてくれる。
いつからだろう、フェリシアが私に感謝しお元気で……と伝えてくれるようになったのは。
「ありがとう愛しき我が娘フェリシアよ。いつまでも心健やかに過ごせるよう祈ってるよ。」
心からそう思い口にする。静かに窓を開けるとフェリシアのハーピーが音も無く羽ばたいて行く。
あっという間に姿は小さくなり見えなくなる。
この皇宮から二日もすればフェリシアの元に着くと言う。
ノックの音が響き、気持ちを切り替える。私は帝国宰相なのだ。
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