婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

文字の大きさ
413 / 756

新メンバーが入ったぞ!(見守り隊)

それはいつもの夜明け前。煌々と照らされた野営の中心地、コンロの前の広く開けられた場所。ゾロゾロとやって来たのはルークとエリーゼのテイムしたモノ達。ただし、この場にチョロギーとクワイは居ない。

「来た……」

「やっと来た……」

「待ってたんだ……」

あちらこちらで囁かれる言葉はこのどれかばかりだった。ジリジリと自分達の推しが良く見えるベストポジションへと移動する。

「まずはれんしゅうにゃ!」

タマの合図でトラジとノエルの三匹は笛をどこからか取り出す。ユキとリコはキョトンとしてるが、ヒナとピカ太郎とルチルはヒナを挟んで両脇に黄色のネズミが陣取っている。やがて吹かれる軽快なリズム。そのリズム。に合わせて踊るヒナとネズミ達。ニャンコ達。も笛を吹きながらステップを踏んで楽しそうだ。

「たのしそうコン!やってみるコン!」

リコの声でユキも一緒に踊り出す。ユキはピカ太郎にじゃれつくようにリコはルチルとじゃれつくように。

「可愛すぎるだろ……」

「ヤベぇ……リコちゃん可愛い……」

「ユキさんと踊るあいつが可愛く感じる……」

「今日のタマきゅん素敵……」

「トラさん……この時ばかりは可愛さマシマシだよ……」

「暗転のノエルきゅん♡メチャ可愛い♡」

色々おかしくなりつつあるようです。

「さすがにゃ!」

笛を吹き終わったタマはユキとリコを見て尻尾をブンブン振り回して興奮している。

「もういっかいやるにゃ!」

「「やるにゃー!」」

トラジとノエルも賛成し、再び軽快なリズム。が流れ出しました。
でも楽し亜時間はあっという間です。三匹は最後に吹くのは癒しの笛です。見守り隊も三匹の仲間もリズムに合わせて体を揺らして聞き入ってるとフワフワと緑の光が纏わり付いて疲れを取っていく。野営の天幕のあちこちにも緑の光が入り込んでいく。
三匹は満足そうに笛をしまい、仲間達と頷き合い歩き出す。それぞれの主のいる天幕を目指す。

今日の見守り隊の至福の時間はこれで終わりとなった。やはり一番心置きなく眺めれるのは夜明け前の集会であると強く心に思った隊員達であった。
感想 3,411

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私に姉など居ませんが?

山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」 「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」 「ありがとう」 私は婚約者スティーブと結婚破棄した。 書類にサインをし、慰謝料も請求した。 「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

いや、あんたらアホでしょ

青太郎
恋愛
約束は3年。 3年経ったら離縁する手筈だったのに… 彼らはそれを忘れてしまったのだろうか。 全7話程の短編です。

「身分が違う」って言ったのはそっちでしょ?今さら泣いても遅いです

ほーみ
恋愛
 「お前のような平民と、未来を共にできるわけがない」  その言葉を最後に、彼は私を冷たく突き放した。  ──王都の学園で、私は彼と出会った。  彼の名はレオン・ハイゼル。王国の名門貴族家の嫡男であり、次期宰相候補とまで呼ばれる才子。  貧しい出自ながら奨学生として入学した私・リリアは、最初こそ彼に軽んじられていた。けれど成績で彼を追い抜き、共に課題をこなすうちに、いつしか惹かれ合うようになったのだ。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

シリアス
恋愛
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

巻き込まれ召喚のモブの私だけが還れなかった件について

みん
恋愛
【モブ】シリーズ①(本編) 異世界を救うために聖女として、3人の女性が召喚された。しかし、召喚された先に4人の女性が顕れた。そう、私はその召喚に巻き込まれたのだ。巻き込まれなので、特に何かを持っていると言う事は無く…と思っていたが、この世界ではレアな魔法使いらしい。でも、日本に還りたいから秘密にしておく。ただただ、目立ちたくないのでひっそりと過ごす事を心掛けていた。 それなのに、周りはおまけのくせにと悪意を向けてくる。それでも、聖女3人のお姉さん達が私を可愛がって守ってくれるお陰でやり過ごす事ができました。 そして、3年後、聖女の仕事が終わり、皆で日本に還れる事に。いざ、魔法陣展開で日本へ!となったところで…!? R4.6.5 なろうでの投稿を始めました。