416 / 756
ある帝国行商人
私は帝国から王国のシュバルツバルト領を旅しながら商売をしている。
以前は王都まで行っていたが、王都まで行くのにお金が掛かり過ぎる事から王国での商売はシュバルツバルト領だけに留める事になった。それは私だけじゃなく多くの仲間達も同じように王国の他領に行かなくなった。
このシュバルツバルト領の旅のコツは無理はしない事、休める場所で休む事だ。この休む事とは点在する街や町それに村などの集落で宿をとったり街道沿いにある魔物除けに囲まれた休憩所で休む事だ。安全な旅とは街道を進む事が大事だ。近道を!などと思って街道を外れ大草原を突っ切ろうとすれば世にも恐ろしい大型と呼ばれる途轍もなく大きい魔物に襲われる可能性がある。私は襲われた事は無いが、大草原の近くの街道沿いで休憩中草食の大きいが大人しい魔物を狩りに来た大型を見た事があった。不幸な事に私達が見渡す場所に領主隊と呼ばれる大型討伐を得意とする領兵はいなかった。彼等領主隊の戦いを見た仲間は大層自慢気に語り私も羨ましく思ったものだ。そんな私達が領都へと続く大街道を休み休み進んでる時だった。今まで見た事無い程立派な馬……噂に聞くシルヴァニア産の馬が先頭の大きな隊列が現れたんだ!
いやぁ驚いたね!シルヴァニア産の馬が先頭の領主隊は次期侯爵の二番隊とその弟君の三番隊のどちらかだからね!私達は慌てて一番近い休憩所に入り込み彼等の隊列を見送る事となったんだ。
全員で良く見ようと休憩所の中ギリギリの場所で通り過ぎるまでずっと見ていたんだ。
青い垂れ幕にシュバルツバルト家の紋章と飾り文字の三番。弟君の三番隊の領主隊だった!まるで帝国の精鋭部隊のように雄々しく立派な領兵達!多くの騎兵に馬車!馬車も大きく頑丈そうだ!だが三番隊の後、やはりシルヴァニア産の馬に跨がる若者が二人いたんだ……一人は奇妙な丸くなった包みを胸元に抱え蔓で出来たような籠を腰に付けていた。もう一人は雪原や雪山で良く見た雪狼が並んで走っていたんだ。あの賢く警戒心の強い雪狼を手懐けたのだろうか?その不思議な二人のすぐ後ろの馬車の屋根に丸鳥の雛だろうか?黄色い鳥が蹲っていた。幾つかの馬車が過ぎて黄色の垂れ幕に四番の飾り文字の隊列が通り過ぎる。この四番から十番までの垂れ幕は番号が違うだけだ。
「行っちまいましたね。」
護衛の一人に声を掛けられてホゥ……と溜息を漏らす。
「素晴らしい隊列だったな……」
「ええ!何か大型討伐ですかね?」
「さあ?でも出合えたというのは僥倖だったな!」
そう行って私は自慢の大きな荷馬車の御者台へと上る。護衛の者達も準備をして休憩所から出て大街道を領都目指して進む。
今頃の領都は新年の準備で賑わう頃合だ。帝国から持って来た物も良く売れるに違いない。
私達は意気揚々と大街道進む。
以前は王都まで行っていたが、王都まで行くのにお金が掛かり過ぎる事から王国での商売はシュバルツバルト領だけに留める事になった。それは私だけじゃなく多くの仲間達も同じように王国の他領に行かなくなった。
このシュバルツバルト領の旅のコツは無理はしない事、休める場所で休む事だ。この休む事とは点在する街や町それに村などの集落で宿をとったり街道沿いにある魔物除けに囲まれた休憩所で休む事だ。安全な旅とは街道を進む事が大事だ。近道を!などと思って街道を外れ大草原を突っ切ろうとすれば世にも恐ろしい大型と呼ばれる途轍もなく大きい魔物に襲われる可能性がある。私は襲われた事は無いが、大草原の近くの街道沿いで休憩中草食の大きいが大人しい魔物を狩りに来た大型を見た事があった。不幸な事に私達が見渡す場所に領主隊と呼ばれる大型討伐を得意とする領兵はいなかった。彼等領主隊の戦いを見た仲間は大層自慢気に語り私も羨ましく思ったものだ。そんな私達が領都へと続く大街道を休み休み進んでる時だった。今まで見た事無い程立派な馬……噂に聞くシルヴァニア産の馬が先頭の大きな隊列が現れたんだ!
いやぁ驚いたね!シルヴァニア産の馬が先頭の領主隊は次期侯爵の二番隊とその弟君の三番隊のどちらかだからね!私達は慌てて一番近い休憩所に入り込み彼等の隊列を見送る事となったんだ。
全員で良く見ようと休憩所の中ギリギリの場所で通り過ぎるまでずっと見ていたんだ。
青い垂れ幕にシュバルツバルト家の紋章と飾り文字の三番。弟君の三番隊の領主隊だった!まるで帝国の精鋭部隊のように雄々しく立派な領兵達!多くの騎兵に馬車!馬車も大きく頑丈そうだ!だが三番隊の後、やはりシルヴァニア産の馬に跨がる若者が二人いたんだ……一人は奇妙な丸くなった包みを胸元に抱え蔓で出来たような籠を腰に付けていた。もう一人は雪原や雪山で良く見た雪狼が並んで走っていたんだ。あの賢く警戒心の強い雪狼を手懐けたのだろうか?その不思議な二人のすぐ後ろの馬車の屋根に丸鳥の雛だろうか?黄色い鳥が蹲っていた。幾つかの馬車が過ぎて黄色の垂れ幕に四番の飾り文字の隊列が通り過ぎる。この四番から十番までの垂れ幕は番号が違うだけだ。
「行っちまいましたね。」
護衛の一人に声を掛けられてホゥ……と溜息を漏らす。
「素晴らしい隊列だったな……」
「ええ!何か大型討伐ですかね?」
「さあ?でも出合えたというのは僥倖だったな!」
そう行って私は自慢の大きな荷馬車の御者台へと上る。護衛の者達も準備をして休憩所から出て大街道を領都目指して進む。
今頃の領都は新年の準備で賑わう頃合だ。帝国から持って来た物も良く売れるに違いない。
私達は意気揚々と大街道進む。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
「身分が違う」って言ったのはそっちでしょ?今さら泣いても遅いです
ほーみ
恋愛
「お前のような平民と、未来を共にできるわけがない」
その言葉を最後に、彼は私を冷たく突き放した。
──王都の学園で、私は彼と出会った。
彼の名はレオン・ハイゼル。王国の名門貴族家の嫡男であり、次期宰相候補とまで呼ばれる才子。
貧しい出自ながら奨学生として入学した私・リリアは、最初こそ彼に軽んじられていた。けれど成績で彼を追い抜き、共に課題をこなすうちに、いつしか惹かれ合うようになったのだ。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
巻き込まれ召喚のモブの私だけが還れなかった件について
みん
恋愛
【モブ】シリーズ①(本編)
異世界を救うために聖女として、3人の女性が召喚された。しかし、召喚された先に4人の女性が顕れた。そう、私はその召喚に巻き込まれたのだ。巻き込まれなので、特に何かを持っていると言う事は無く…と思っていたが、この世界ではレアな魔法使いらしい。でも、日本に還りたいから秘密にしておく。ただただ、目立ちたくないのでひっそりと過ごす事を心掛けていた。
それなのに、周りはおまけのくせにと悪意を向けてくる。それでも、聖女3人のお姉さん達が私を可愛がって守ってくれるお陰でやり過ごす事ができました。
そして、3年後、聖女の仕事が終わり、皆で日本に還れる事に。いざ、魔法陣展開で日本へ!となったところで…!?
R4.6.5
なろうでの投稿を始めました。