婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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何か沢山来た!(チビナビちゃん達)

島に大きなイモムシが沢山来た!

(ここどこー?)
(あったかい!)
(いい匂いするー!)
(なんかちっちゃいのいるよー)

「大きいですー!」

「ここはダメですー!」

「そうですー!こっちに来るですー!」

チビナビちゃん達は大慌てです。だって自分達よりもずっと大きい天蚕達が十数匹広場にひしめき合ってるからです。

(どこ行くの?)
(ついて行けば良いの?)
(美味しい葉っぱあるかな?)
(気持ち良いねー!)

天蚕達は小っちゃなチビナビちゃん達の後をモゾモゾとついて行く。チビナビちゃん達は伐採可能の森に案内するとクルリと振り返る。

「この辺りの葉っぱなら食べて良いですー!」

「マスターの島だから危ないのは来ないから安心するですー!」

「何かあったら言うですー!」

「好きに過ごすと良いですー!」

(わぁい!美味しそうだー!)
(広ーい!)
(好きに過ごして良いんだ!)
(嬉しいなぁ!)

モゾモゾと天蚕達は思い思いの場所へと移動していく。
それはそれは楽しそうに糸を吐き出して寝床を作って行く。その糸を見たチビナビちゃん達はオヤ?と気付く。
クルクルと天蚕の周りを彷徨き、その吐き出される糸を良く見る。

「この糸凄いですー!」

「ホントですー!キラキラしてるですー!」

「これで織物織ったら凄そうですー!」

チビナビちゃん達のそんな声を聞いた天蚕達はピタリと動きを止めた。

(糸、褒められた!)
(欲しいかな?)
(要るかな?)
(どうする?)

「欲しいですー!」

「要るですー!」

「下さいですー!」

どうやら会話出来るようです。

(今日は、ダメだけど明日ならあげれるよー!)
(そうそう!今日は寝床作らないとダメだから!)
(寝床作っちゃえばあげれるよー!)
(明日あげるからねー!)

「やったですー!」

「楽しみですー!」

「それじゃあ、また明日ですー!」

こんな風に会話をしてチビナビちゃん達は天蚕達と分かれました。
天蚕達はせっせと糸を吐き出し、せっせと寝床を作っていく。

いつしか空が暗くなる頃、やっと全ての天蚕の寝床が完成しました。
天蚕達は沢山の星を見ながら久しぶりの自分だけの寝床で寝ました。
魔物に怯える事無い夜を初めて迎えたのでした。

翌日、好きなだけ食事をし糸を吐き出しチビナビちゃん達にあげました。
勿論チビナビちゃん達は大喜びでした。
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