婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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ルークの寝坊の訳(ルーク)

俺は学習した!
ノエルとルチルを連れて、サッサと天幕の中早寝を決め込んだ。
遮音魔法でグッスリだった。
だが悲しいかな、夜中にトイレに行きたくなり起きてしまった。

「仕方ない、なるべく静かに行かないとな。」

そっとベッドから抜け出し、出来るだけ物音を立てずに天幕から出てトイレに行った。
そこまでは良かった。後もう少し……天幕の出入り口に手を伸ばした瞬間細い指に止められた。

「殿下、ちょっとお話しを宜しいですか?」

そこに立っていたのはシルヴァニアの女達だった。
コンロの近く、火に当たりながら彼女達と長い話し合いをした。
彼女達が聞きたがったのはエリーゼの事で、どれ程会いたかったか!とかお話ししたい!とか熱意をぶつけられまくった。

「じゃあ、アニスにお願い……」

「それはダメです!そんな事したらエミリ様に叱られます!」

……何か序列があるらしく、その関係でアニスにすら話し掛けれないらしい。

「大変だな。」

俺の不用意な言葉でさめざめと泣かれ、慰めたり何だりと時間が過ぎたがもう一度寝れそつだと判断して寝た。
起きたら朝食を食べ始めてる時間でノエルにタシタシと前足で太股を叩かれた。
いわく俺の寝坊であわや朝ご飯作りに不参加になるところだったと泣かれた。

「どうしておきにゃかったにゃ!もうすこしでボクなんにもやらなくなるところだったにゃ!」

ノエルを抱き上げグリグリと額を合わせる。

「ゴメンな、ノエル。こらからは気をつけるよ。だから機嫌直してくれよ。」

「ぜったいにゃ!」

「分かった。」

せめて朝まで起きて、クワイに乗ってから居眠りすれば良かった。クワイは俺を落とすような事はしないからな。

朝寝坊のおかげてすっかりノエルだけじゃない、エリーゼからも冷たい視線を頂いた。
それにしてもシルヴァニアの女性達とは付き合い方を考えないとな、この先思いやられそうだ。
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