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側近選び(ハインリッヒ) BL注意!
推薦者達が部屋から出て、入れ替わりに全側近と侍女が入って来た。
候補者達の横、側近達と侍女達と別れて全員が整列して立っている。
候補者の青年いや少年と言っても良い年か……
真っ直ぐに伸びた背筋、正しい姿勢に下がらない視線。
多少の威圧も耐えれる。
だが仕えるべき者は皇子と言う立場だった。
帝国との付き合いってものが生まれる以上、今回の候補者達には必要以上にマナーや礼儀作法がひつよになる。
王国式のマナーや礼儀作法は覚えていても帝国式は今から覚えなければならない。
その点においては侍女達に主導権を任せるしかない。
レイやフレイもフェリシアの侍女から学んだ。
特にレイはキャスバルの婚約が決まってから徹底して学んだと聞く。
「全員揃った所で紹介しよう。ルークの側近候補者達だ。ルークがいまだ帝国皇子という立場である以上、帝国の事もある程度知識として入れて貰う事となる」
ジロリと候補者達を見るが誰も狼狽えてはいない。
「エミリ、礼儀作法等の教育を任せる。後、簡単な礼儀作法等も見てくれ」
「畏まりました」
エミリとは長い付き合いになるが、余り説明しなくても伝わるのが助かる。
「今回の側近選びに関してはアレク主導では無く、レイ、お前が主導しろ。やり方で分からない事はアレクに聞け」
「承知致しました」
アレクの年を考えれば致し方ない。
各々が得意な武器でもって模擬試合をさせる事になるが、そろそろ交代するには良い頃合いだ。
いつかは来る事だ。寂しいと感じるが、それはいつか来る事だ。
「では自己紹介をしてから後ほど食堂で食事をして貰おうか。エミリ。丁度良い人数だ、一人ずつ付いて見てくれ」
「はい」
こうして候補者達の自己紹介を聞き、それぞれが側近に選ばれたいのだと良く分かる程だった。
ふむ……悩ましいか……
誰を選んでもルークは上手くやれるだろう。
自己紹介が終わり全員が食堂へと移動した。
アレクただ一人の残して。
「ではアルバートを連れて来てくれ」
「はい」
アレクは滑るように部屋から出て行くのを見て溜息を吐く。
アレクに連れて来られたアルバートはすっかり酔っていた。
「アルバート……」
「親方様……」
何も言わずに床に平伏したアルバートを見て片手で顔を覆う。
「アルバート、そんな事はしなくて良い。二人を絞れなかったのは仕方ない、あの二人では選べん。ただ俺の予感だ、あの二人の内どっちかが選ばれる気がする」
ヨロヨロと立ち上がったアルバートは真剣な顔でポツリポツリと報告してくる。
そして判明したキースは出戻りだと言う事。
「出戻りか……前はどこの誰にだ?」
「現五番隊所属フィリップ・フォン・フープロです」
「……フープロ……前に噂になった小僧か?」
「そうです。側近任せで隊を上がったと噂された、あのフープロです」
大した実力も無いのに繰り上がったと……側近の方が余程戦える等と聞いたが……そうか、であれば俺の威圧なぞ気にもしないか。
「まぁ、良い。噂通りなら隊落ちするだろう。武功に長けているならば安心だ。まぁ、力を抜け。候補者達は全員うちで預かるし、誰が選ばれてもおかしくない。それにルークの仕事振りは中々だ、行く行くは領地を少し割譲し任せたい。むぁ、仕事が増えすぎてキャスバルの負担が酷くなりそうだからな。トールがいても大変だと思うがな」
エリーゼの発案が凄すぎて領の発展が止まらない。
このまま数を増やさないと対応出来なくなるからな。
「さて、随分と長い事留守にしていた。向こうに戻って楽しもうじゃないか」
そう言ってアルバートと別れ大広間に戻ったがフェリシアの刺すような視線の笑顔に背筋が凍った。
これは後で何を聞かれるか……
フェリシアはエリーゼと共に退がって行ったが、今日はもう朝まで飲みたい……
候補者達の横、側近達と侍女達と別れて全員が整列して立っている。
候補者の青年いや少年と言っても良い年か……
真っ直ぐに伸びた背筋、正しい姿勢に下がらない視線。
多少の威圧も耐えれる。
だが仕えるべき者は皇子と言う立場だった。
帝国との付き合いってものが生まれる以上、今回の候補者達には必要以上にマナーや礼儀作法がひつよになる。
王国式のマナーや礼儀作法は覚えていても帝国式は今から覚えなければならない。
その点においては侍女達に主導権を任せるしかない。
レイやフレイもフェリシアの侍女から学んだ。
特にレイはキャスバルの婚約が決まってから徹底して学んだと聞く。
「全員揃った所で紹介しよう。ルークの側近候補者達だ。ルークがいまだ帝国皇子という立場である以上、帝国の事もある程度知識として入れて貰う事となる」
ジロリと候補者達を見るが誰も狼狽えてはいない。
「エミリ、礼儀作法等の教育を任せる。後、簡単な礼儀作法等も見てくれ」
「畏まりました」
エミリとは長い付き合いになるが、余り説明しなくても伝わるのが助かる。
「今回の側近選びに関してはアレク主導では無く、レイ、お前が主導しろ。やり方で分からない事はアレクに聞け」
「承知致しました」
アレクの年を考えれば致し方ない。
各々が得意な武器でもって模擬試合をさせる事になるが、そろそろ交代するには良い頃合いだ。
いつかは来る事だ。寂しいと感じるが、それはいつか来る事だ。
「では自己紹介をしてから後ほど食堂で食事をして貰おうか。エミリ。丁度良い人数だ、一人ずつ付いて見てくれ」
「はい」
こうして候補者達の自己紹介を聞き、それぞれが側近に選ばれたいのだと良く分かる程だった。
ふむ……悩ましいか……
誰を選んでもルークは上手くやれるだろう。
自己紹介が終わり全員が食堂へと移動した。
アレクただ一人の残して。
「ではアルバートを連れて来てくれ」
「はい」
アレクは滑るように部屋から出て行くのを見て溜息を吐く。
アレクに連れて来られたアルバートはすっかり酔っていた。
「アルバート……」
「親方様……」
何も言わずに床に平伏したアルバートを見て片手で顔を覆う。
「アルバート、そんな事はしなくて良い。二人を絞れなかったのは仕方ない、あの二人では選べん。ただ俺の予感だ、あの二人の内どっちかが選ばれる気がする」
ヨロヨロと立ち上がったアルバートは真剣な顔でポツリポツリと報告してくる。
そして判明したキースは出戻りだと言う事。
「出戻りか……前はどこの誰にだ?」
「現五番隊所属フィリップ・フォン・フープロです」
「……フープロ……前に噂になった小僧か?」
「そうです。側近任せで隊を上がったと噂された、あのフープロです」
大した実力も無いのに繰り上がったと……側近の方が余程戦える等と聞いたが……そうか、であれば俺の威圧なぞ気にもしないか。
「まぁ、良い。噂通りなら隊落ちするだろう。武功に長けているならば安心だ。まぁ、力を抜け。候補者達は全員うちで預かるし、誰が選ばれてもおかしくない。それにルークの仕事振りは中々だ、行く行くは領地を少し割譲し任せたい。むぁ、仕事が増えすぎてキャスバルの負担が酷くなりそうだからな。トールがいても大変だと思うがな」
エリーゼの発案が凄すぎて領の発展が止まらない。
このまま数を増やさないと対応出来なくなるからな。
「さて、随分と長い事留守にしていた。向こうに戻って楽しもうじゃないか」
そう言ってアルバートと別れ大広間に戻ったがフェリシアの刺すような視線の笑顔に背筋が凍った。
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