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側近選び 10 (イワン) BL注意!
全員から香る匂いは爽やかで、こんなにも違うのかと内心驚く。
先を歩く執事からは森の中みたいな香りが漂って来る。
何種類かあるのか?俺達、候補者は同じ香りだけど……メイドとかから香る匂いは少し違うんだよな……
それにしても広い……いや、この感じはワザと歩かされてるんだな……
「側近として選ばれれば部屋住みと言われて、主の部屋の一部で寝起きするようになる。こちら側は客室ばかりで部屋自体も小さいし、使用人の案内が無ければ分かり辛い造りになってる。……主家のご家族は皆、別の区画で暮らしてる。使う廊下も短く簡単だ」
執事は淡々と話しながら歩いて行く。
「側近に選ばれなくても戻らない事もある……私もそうだが、執事として採用される道がある。もし、そうなれば使用人棟で生活する事になるな。そしたら先輩後輩になるな、ルーク様が全員ここに留めるよう言ってくれると良いな」
チラリと振り返って小さく笑った顔は本当に俺達の事を思ってくれてる気がした。
「同期の方は……?」
思わず声に出てしまった事に冷や汗が出る。
「同期は全員執事になった。俺達は候補者になる前に側近が決まったんだ。でも執事の候補者がいなかったから勝ち上がって推薦され候補者として来て執事になった。抜け駆けだとは思ってない……俺達にはそこまでの情熱が無かった。キャスバル様の側で仕事出来るだけで嬉しいんだよ」
キャスバル……次期様……次期領主となる立場であれば、その側近は生半な覚悟ではなれない。
情熱……ただ付き従うだけでは勤まらない側近中の側近だ。
一階に下り見た事のある廊下へと進んで来た。
初めて見る美しい女性と可愛らし……い?ゾクリと背筋に冷たい何かを感じる。
これは昨日感じた視線の……
執事が廊下の脇に下がり頭を下げる。
俺達も真似して廊下の脇へと下がり、頭を下げてつま先を見る。
何か話してるようだが、隣にいるキースへとかけてる視線の威圧が凄くて意識がどうしても会話へと向かない。
フッと威圧が無くなりそろりと頭を上げる。
静かに息を大きく吐き出し、キョロキョロと視線を彷徨わせる。
「エリーゼ様と専属侍女のアニス様だ。……この中の誰かがアニス様のお気に入りらしい。まあ、頑張れとしか言えんな。意味はその内分かるから抗うなよ、抗うだけ無意味だからな。さ、もう少しだ行くぞ」
お気に入り……キース、頑張れよ。
俺には無理だ、あんな威圧を飛ばして来る女は。
こうして側近と専属侍女だけが使う事を許された食堂へと案内された。
先を歩く執事からは森の中みたいな香りが漂って来る。
何種類かあるのか?俺達、候補者は同じ香りだけど……メイドとかから香る匂いは少し違うんだよな……
それにしても広い……いや、この感じはワザと歩かされてるんだな……
「側近として選ばれれば部屋住みと言われて、主の部屋の一部で寝起きするようになる。こちら側は客室ばかりで部屋自体も小さいし、使用人の案内が無ければ分かり辛い造りになってる。……主家のご家族は皆、別の区画で暮らしてる。使う廊下も短く簡単だ」
執事は淡々と話しながら歩いて行く。
「側近に選ばれなくても戻らない事もある……私もそうだが、執事として採用される道がある。もし、そうなれば使用人棟で生活する事になるな。そしたら先輩後輩になるな、ルーク様が全員ここに留めるよう言ってくれると良いな」
チラリと振り返って小さく笑った顔は本当に俺達の事を思ってくれてる気がした。
「同期の方は……?」
思わず声に出てしまった事に冷や汗が出る。
「同期は全員執事になった。俺達は候補者になる前に側近が決まったんだ。でも執事の候補者がいなかったから勝ち上がって推薦され候補者として来て執事になった。抜け駆けだとは思ってない……俺達にはそこまでの情熱が無かった。キャスバル様の側で仕事出来るだけで嬉しいんだよ」
キャスバル……次期様……次期領主となる立場であれば、その側近は生半な覚悟ではなれない。
情熱……ただ付き従うだけでは勤まらない側近中の側近だ。
一階に下り見た事のある廊下へと進んで来た。
初めて見る美しい女性と可愛らし……い?ゾクリと背筋に冷たい何かを感じる。
これは昨日感じた視線の……
執事が廊下の脇に下がり頭を下げる。
俺達も真似して廊下の脇へと下がり、頭を下げてつま先を見る。
何か話してるようだが、隣にいるキースへとかけてる視線の威圧が凄くて意識がどうしても会話へと向かない。
フッと威圧が無くなりそろりと頭を上げる。
静かに息を大きく吐き出し、キョロキョロと視線を彷徨わせる。
「エリーゼ様と専属侍女のアニス様だ。……この中の誰かがアニス様のお気に入りらしい。まあ、頑張れとしか言えんな。意味はその内分かるから抗うなよ、抗うだけ無意味だからな。さ、もう少しだ行くぞ」
お気に入り……キース、頑張れよ。
俺には無理だ、あんな威圧を飛ばして来る女は。
こうして側近と専属侍女だけが使う事を許された食堂へと案内された。
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