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初陣 37 (ルーク)
領都を目指した帰路は、寄り道ありきと言うより寄り道だらけの帰路だった。
バートンを始め多くの隊員達が騎乗したまま街道の先へ行ったり街道から外れた場所で獲物や魔物を狩りあげ、実に良い笑顔で隊列に戻ってくる……その手に獲物や魔物を引っ掴んで。
それらの獲物や魔物は最寄りの集落(街や町、たまに村)で売ったりするが生肉だけは隊で消費する事が多かった。
「ルーク隊長、今最寄りの町に毛皮や牙何かを売りに行ったらこの辺りの魔物の討伐を要請されました。話しでは小型ばかりですが如何せん数が多いらしく町人だけではどうにも対応出来ないと」
「なら討伐していこう」
昼間だが、それならこの辺りに野営地を設営して明日討伐すれば良いだろう。
「あ!」
「ん?」
空からチラチラと雪が降って来る。
小さな町に入る訳にもいかず、隊員達に号令を出して手早く設営をさせる。
街道は雪が積もらないようになってるが、そこらの草原なんかは積もってしまう。
街道から近い場所は街道からの影響もあって積もらないが、街道から離れた場所は関係無い。
海が近い場所だと殆ど雪は積もらない。代わりに凍ったりするようだが……
天幕も馬車も中に入れば暖かい。
外は露出してる部分は痛い程寒い。
それでも武装が良いとその寒さも軽減されてるのが分かる。
バートンからうっかりでも武装を着ないで外に出たら体の芯から冷えて大変だと言われた。
キースは安物の武装は寒くて大変だと愚痴っていた。
今着ている武装は寒さを感じなくて重宝してると笑っていた。
こんなに寒さの厳しい国で自分の側近に安物の武装を着せるとかバカだろ。
次々と建てられる天幕を見ながら自分の馬車を見る。小さく扉が開いてノエルとルチルがソロリと出て来る。
「ノエル!ルチル!」
離れているが声を掛ければ二匹ともトテトテと走って来る。
しゃがんで両手を拡げれば二匹とも飛びついて来る。
ふんわりとしたノエルの柔らかい毛が頬に当たって気持ち良い。
「ノエル、ルチル。今日はここで野営して明日一日この近隣の討伐をするんだ」
「ホントにゃ?」
「やるピカ?」
どうやら二匹共明日はやる気のようだ。なら俺もやらないとな……
「ああ、そうだな。討伐やるか!」
「ガンバルにゃ!たくさんやっつけるにゃ!」
「ボクもやるピカ!」
「じゃあ明日は頑張って沢山やっつけましょう」
キースの言葉にノエルもルチルもご機嫌になって尻尾を振る。
俺もキースを見て笑う。
領都はまだ遠いが帰路が楽しくなってきて、少しだけ義父上の気持ちが分かった気がした。
バートンを始め多くの隊員達が騎乗したまま街道の先へ行ったり街道から外れた場所で獲物や魔物を狩りあげ、実に良い笑顔で隊列に戻ってくる……その手に獲物や魔物を引っ掴んで。
それらの獲物や魔物は最寄りの集落(街や町、たまに村)で売ったりするが生肉だけは隊で消費する事が多かった。
「ルーク隊長、今最寄りの町に毛皮や牙何かを売りに行ったらこの辺りの魔物の討伐を要請されました。話しでは小型ばかりですが如何せん数が多いらしく町人だけではどうにも対応出来ないと」
「なら討伐していこう」
昼間だが、それならこの辺りに野営地を設営して明日討伐すれば良いだろう。
「あ!」
「ん?」
空からチラチラと雪が降って来る。
小さな町に入る訳にもいかず、隊員達に号令を出して手早く設営をさせる。
街道は雪が積もらないようになってるが、そこらの草原なんかは積もってしまう。
街道から近い場所は街道からの影響もあって積もらないが、街道から離れた場所は関係無い。
海が近い場所だと殆ど雪は積もらない。代わりに凍ったりするようだが……
天幕も馬車も中に入れば暖かい。
外は露出してる部分は痛い程寒い。
それでも武装が良いとその寒さも軽減されてるのが分かる。
バートンからうっかりでも武装を着ないで外に出たら体の芯から冷えて大変だと言われた。
キースは安物の武装は寒くて大変だと愚痴っていた。
今着ている武装は寒さを感じなくて重宝してると笑っていた。
こんなに寒さの厳しい国で自分の側近に安物の武装を着せるとかバカだろ。
次々と建てられる天幕を見ながら自分の馬車を見る。小さく扉が開いてノエルとルチルがソロリと出て来る。
「ノエル!ルチル!」
離れているが声を掛ければ二匹ともトテトテと走って来る。
しゃがんで両手を拡げれば二匹とも飛びついて来る。
ふんわりとしたノエルの柔らかい毛が頬に当たって気持ち良い。
「ノエル、ルチル。今日はここで野営して明日一日この近隣の討伐をするんだ」
「ホントにゃ?」
「やるピカ?」
どうやら二匹共明日はやる気のようだ。なら俺もやらないとな……
「ああ、そうだな。討伐やるか!」
「ガンバルにゃ!たくさんやっつけるにゃ!」
「ボクもやるピカ!」
「じゃあ明日は頑張って沢山やっつけましょう」
キースの言葉にノエルもルチルもご機嫌になって尻尾を振る。
俺もキースを見て笑う。
領都はまだ遠いが帰路が楽しくなってきて、少しだけ義父上の気持ちが分かった気がした。
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