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刺繍の腕ばかりが上がるっ!(ラーラルーナ)
窓の外は雪景色……たまのお天気に反射する光が眩しい。
「大分、色々刺せたわ……」
ラーラルーナは側で刺繍に付き合ってくれていた侍女へと声を掛けた。
日差しが当たるように配されたテーブルセットは前世では憧れの高級家具のダイニングテーブルと椅子のセットと張る程の逸品で、さすが侯爵家お金があるなぁ……と心のどこかで溜息をついた。
いや、そんな事より刺繍よ!
愛しの婚約様(側近込みで!)を思い浮かべて刺していたが、限界があるわ。
侯爵令嬢って思ったよりも暇だわ。
*本当は暇ではないです。ただラーラルーナは勉学は早々に終わらせ、学院を卒業まで好きにして良くなっているので実家でのんびり過ごしている。
他の令嬢達は学生生活を帝都で送ってたりします。
勿論、優勝な令嬢達はサッサとカリキュラムを終わらせ好きに活動してます。
チラリと刺した刺繍を見た侍女は軽い溜息を吐いて手を止めた。
「ラーラルーナ様、紋章の刺繍に飽きたのでしたら何か花でも刺したら良いのでは?」
普段から素っ気ない侍女である。だが、いつでも冷静で困った時は頼りになる侍女でもあった。
確かに紋章ばかりで飽きてきた。それに花か……
「そうね、バラやスミレを刺しましょうか」
やはりバラ族だし菫の君だし!フフッ……バラとスミレで決まりよ!
「殿方にバラやスミレですか……」
ツッコミ来たわね。でも負けないわよ!
「然り気無く入れる程度です。さすがにバラとスミレだけでは失礼でしょう」
ドラゴンや剣とつるバラとかなら問題無い筈だわ。
「左様ですか」
「ええ、そうよ」
そう言いながら新しいハンカチ用の布に枠を嵌める。
青いハンカチに紺色一色でドラゴンとつるバラにしましょう。
格好良く!格好良くよ!
集中して刺繍をして出来上がった物は中々良い出来で、さすがの侍女も「まぁ……!」と驚いてました。
フフンッ!見たか!
まぁ、刺繍は貴族女性の嗜みだから出来ないと恥ずかしいのよね。
「まだ雪解けには早いわよね……」
「そうですね、後二ヶ月は無理ですね」
「長いわね……」
「あっという間です。お支度だって何日も掛かりますので」
「そうね」
そうだった。鞄一つって訳には行かなかった。
時間も掛かるから、その分荷物も増えるのよね。
ああ……待ち遠しい……私の楽園!
「大分、色々刺せたわ……」
ラーラルーナは側で刺繍に付き合ってくれていた侍女へと声を掛けた。
日差しが当たるように配されたテーブルセットは前世では憧れの高級家具のダイニングテーブルと椅子のセットと張る程の逸品で、さすが侯爵家お金があるなぁ……と心のどこかで溜息をついた。
いや、そんな事より刺繍よ!
愛しの婚約様(側近込みで!)を思い浮かべて刺していたが、限界があるわ。
侯爵令嬢って思ったよりも暇だわ。
*本当は暇ではないです。ただラーラルーナは勉学は早々に終わらせ、学院を卒業まで好きにして良くなっているので実家でのんびり過ごしている。
他の令嬢達は学生生活を帝都で送ってたりします。
勿論、優勝な令嬢達はサッサとカリキュラムを終わらせ好きに活動してます。
チラリと刺した刺繍を見た侍女は軽い溜息を吐いて手を止めた。
「ラーラルーナ様、紋章の刺繍に飽きたのでしたら何か花でも刺したら良いのでは?」
普段から素っ気ない侍女である。だが、いつでも冷静で困った時は頼りになる侍女でもあった。
確かに紋章ばかりで飽きてきた。それに花か……
「そうね、バラやスミレを刺しましょうか」
やはりバラ族だし菫の君だし!フフッ……バラとスミレで決まりよ!
「殿方にバラやスミレですか……」
ツッコミ来たわね。でも負けないわよ!
「然り気無く入れる程度です。さすがにバラとスミレだけでは失礼でしょう」
ドラゴンや剣とつるバラとかなら問題無い筈だわ。
「左様ですか」
「ええ、そうよ」
そう言いながら新しいハンカチ用の布に枠を嵌める。
青いハンカチに紺色一色でドラゴンとつるバラにしましょう。
格好良く!格好良くよ!
集中して刺繍をして出来上がった物は中々良い出来で、さすがの侍女も「まぁ……!」と驚いてました。
フフンッ!見たか!
まぁ、刺繍は貴族女性の嗜みだから出来ないと恥ずかしいのよね。
「まだ雪解けには早いわよね……」
「そうですね、後二ヶ月は無理ですね」
「長いわね……」
「あっという間です。お支度だって何日も掛かりますので」
「そうね」
そうだった。鞄一つって訳には行かなかった。
時間も掛かるから、その分荷物も増えるのよね。
ああ……待ち遠しい……私の楽園!
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