婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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大寒波襲来なので温まりたいババアが妄想しました。(お年玉SP)

寒い……年末にやって来た大寒波襲来に足元から冷えが来てツラい……
エアコンの温風とコタツでは足りない……

「どうしたにゃ?」

「そうにゃ、いまからごはんにゃ!」

タマとトラジがイソイソとコタツに電気コンロを置いて鍋の用意をしてくれてる。

「きょうはさむいにゃ!コタツにはいってアツカンのむとイイにゃ!」

タマがそう言ってコタツムリになりかかってる私の目の前に熱燗と板わさが載ったお盆を丁寧に置いてくれた。

「そうにゃ!ゆっくりしててほしいにゃ!おなべのじゅんびはまかせるにゃ!」

有難い……そして尊い……ニャンコ達の仕事ぶりがイケメン過ぎて惚れてまうやろ……
手酌で熱燗飲もうとしたら、タマがサッとお猪口に注いでくれました!
上げ膳に据え膳のサービスです!

「いまトラジのじゃまはできないにゃ!」

「ありがと……」

ホワホワとした湯気が見えるお猪口を摘まんでチビチビと飲む。
……ああ……温まる……純米吟醸酒かな?美味しい……
チラリと見えるキッチンではトラジがニャンニャン言いながら忙しなく働いてる。

「せっかくのやすみにゃ!ゆっくりしてほしいにゃー!」

トラジの叫びが聞こえてキュンです。

「トラジもああいってるにゃ。ゆっくりするにゃ」

減ったお猪口に熱燗が注がれる。
……私を酔わせてどうするつもり?なーんてね!
チビチビと飲んでも、タマがついでくれるお酒が嬉しくて一合を飲みきってしまった……
ボンヤリとした頭で板わさをつまむ。

「おまたせにゃ!きょうはおしょうがつにゃ!かにすきにしたにゃ!」

トラジ……蟹の量がおかしいわよ?運ばれた大皿は二枚。一枚には蟹しか載ってない。しかも山盛り。
もう一枚は野菜も載ってるけど、明らかに一~二人前位の野菜。
まぁ、良いか。お正月だもんね。

「うん。かにすき、良いね」

「んにゃ?アツカンないにゃ!つくってくるにゃ!タマにゃ、よろしくにゃ!」

「まかせるにゃ!」

蟹の腹がボトボト入れられ、白菜やネギが入れられてく。

「おまたせにゃ!」

尽くされまくりです。
にゃんこのいる暮らしサイコーです。

「幸せ……」

私の呟きにタマとトラジが照れた様に尻尾を揺らして黒目を丸くする。
可愛いな……寒い筈だったのに、にゃんこの可愛さと鍋から上がる湯気と熱燗のアルコールでポカポカと温まってくる。

「ボクもしあわせにゃ!」

「そうにゃ!いっしょでしあわせにゃ!」

ありがとね、今年も一緒にいてね。

「あけましておめでとう。これからもよろしくね」

「そうだったにゃ!あけましておめでとうにゃ!よろしくにゃ!」

「もちろんにゃ!あけましておめでとうにゃ!ずっといっしょにゃ!」

うん。にゃんこイイ……♡ずっと一緒だよ♡
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