婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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お年玉SP ババアはチビナビちゃん達と暮らしたい!って妄想(笑)

寒い……お正月だから初詣に出たものの、大寒波襲来で重装備でも体は冷え切ってしまった……
カタカタと震える指でピンポンとドアベルを鳴らす。

「待つですー!すぐ開けるですー!」

程なく扉が開けられホワリと温かい室内の空気が漏れ出てくる。

「お帰りなさいですー!」

「ただいまー」

「早く入るですー!」

「早く温まるですー!」

わらわらとチビナビちゃん達がやって来てバックをもぎ取りトタトタと先導する。
さっさと入って靴を脱いだ途端、一人のチビナビちゃんが素早く隅に置いてシューズキーパーをセットする。完璧過ぎて何も言えません。

「早く手洗いとうがいするですー!」

「そうですー!」

「そしたらお風呂に入るですー!」

「早く温まるですー!」

次から次へと指示が出されます。逆らう事は出来ません。
なぜならチビナビちゃん達は私のサポートを完璧にこなしたいからです。
小さな体があっちこっちパタパタと動いてます。
重装備も次々と脱ぐ度にチビナビちゃん達がヒョイヒョイともぎ取ってアレコレしてるのを横目に洗面所へと追いやられる。
言われるまま手洗いうがいを済ませ、そのまま服を脱いでお風呂場へと入る。

「今日は私の番なのですー!」

「よろしくね」

「はいですー!」

背中を洗う係としてチビナビちゃんが一人、順番で一緒にお風呂に入ります。
使命に燃える彼女達ですが、私とのお風呂は少し気が抜けるようで大変可愛い。
背中だけは洗って貰い、後は自分でササッと洗いチビナビちゃんを洗いにかかる。
キャイキャイと喜ぶチビナビちゃんがどうにも可愛くて堪らない。
洗い終わり、シャワーで流し終わったら抱き上げ一緒に湯船に浸かる。
何分小さいので必ず膝の上に座って貰います。

「あったかいですー!」

「今日は何の入浴剤かなー?」

「白骨(はっこつ)ですー!イイ匂いですー!」

そうですか。はっこつ……しらほねですね。

「そうね」

なおしません!だってちょっと可愛いからです!

「温まったらご飯だね。今日は何か教えてくれる?」

「内緒ですー!」

匂いでバレてますよ。カレーですよね。でも良いんです。
ホコホコになった体で出て用意された室内着はホンノリ温かくて心配りに気持ちが和らぐ。

「髪乾かすですー!」

リビングからヒョイと顔と手を出してるチビナビちゃんの手にはドライヤーが握られてます。
言われるままリビングに座るとチビナビちゃん達が私とお風呂をしたチビナビちゃんの髪を乾かしていきます。
うん、至れり尽くせり!

「乾いたですー!ご飯にするですー!」

「今日はカレーですー!」

「おせちに飽きたらカレーですー!」

おせちに飽きてないですけど、カレーも良いですよね。

「ありがとね」

立ち上がってダイニングテーブルにつくと、カレーが出される。
サラダにラッシー(いつの間に覚えたのか?)も出される。

「いただきます」

パクリとカレーを食べる。辛さも丁度良い。

「どうですー?」

心配そうなチビナビちゃん達の顔をグルッと見回す。

「完璧!凄く美味しい!」

ワアッ!と全身で喜ぶチビナビちゃん達の笑顔だけでカレーがおかわり出来ます。
サラダは市販のドレッシングですがラッシーは手作りなのです。
ラッシーをコクリと飲み、チビナビちゃん達の優秀さに感謝する。
そうして夕食を終え、歯磨きを済ませてマッタリとテレビを見てる間にチビナビちゃん達は片付けを終えてやって来る。
こうして夜も更けたらベッドに向かえば布団の足元の辺りがポッコリとしてる。
湯たんぽが入れてあるのだ。
いつだったか頭寒足熱の事を聞かれてから湯たんぽが入れられる用になった。
スルリと布団に入り込み湯たんぽで温まった足元が気持ち良い……

「マスター!おやすみなさいですー!」

「おやすみなさいですー!」

次々と挨拶してベッドに潜り込んで来たチビナビちゃん達と一緒に雑魚寝です。
今日も幸せでした。グゥ……
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