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婚約者 8 (キャスバル)
やはり女性は甘味が好きなのだな。
ラーラルーナ嬢の甘味を食してる顔と言ったら、母上と同じ顔で……甘味は女性の顔と心を穏やかにする物なのだな。
それにしてもバタークッキー三枚では足りなかったか……母上だってバタークッキーは……どれ位食していたかな?さっぱり見てないが、気が付けばずっと食べてた様な……
とりあえず母上とは仲良くやれるだろう。お茶会に持ち込めば、母上はもとよりエリーゼともお祖母さまとも話題尽きる事無く楽しめるだろう。
「ええ、是非とも楽しみにして下さい。驚かれる程の甘味があると自負しております」
「そんなにありますの?!どういった物があるか少しだけでも教えて下さいませ!」
ハハハ……やはり甘味好きなのだな。こんなに嬉しそうに食い付いて来るなんて、可愛らしいものだな。
「そうですね。母上はアンコが特に好きで……」
「アンコですって?!」
見た事も聞いた事も無い甘味に驚いているな。
「ええ。まめを甘く煮た物らしいのだが、とにかく出て来ると母上が始終笑顔でね。あれとイチゴを一緒に揚げたギョウザは絶品だったな……」
王都最後の日に食べたきりだな。帰ったら執事に伝えて出して貰おう。
「イチゴとアンコのギョウザですって?!気になります!」
フフフ……初めて聞く単語ばかりに釘付けか。帝国の侯爵令嬢と構える必要は無いな、こう言う所は普通の令嬢と何一つ変わらないな。
これが俺の可愛いお姫様なら可愛い笑顔で『キャス兄様!もっとお話しして!私キャス兄様にお話しして欲しいの!』って甘えて来るんだがな。(作者注!お兄様よ、それは一体何の妄想でござろうか?貴方の妹はそんな風に甘えてた憶えが無い様な気がしますよ)
「ハハハハハ!我が家に着いたら是非とも食べて頂きたいな!」
俺が食べたいだけだが、この際利用させて貰おう。
「キャスバル様、出立は明日になさいますか?」
「あぁ、レイか。そうだな、さすがに満足も休みもせずに出立は良くないだろう。町に行った従者達にはそのまま宿で朝までゆっくりして貰えば良いだろう。ラーラルーナ嬢はどうしますか?町で一泊して来ますか?」
客用の天幕は幾つか用意しているし、どちらでも良いのだが天幕で休むのなら早くしないと組み立てれないからな。
「私、天幕で休んだ事がありませんの。出来れば天幕で休みたいですわ!」
瞳をキラキラとさせて……好奇心があると言うのは良い事だ。我が領の発展にも欠かせない要素の一つだと俺は思ってる。
「レイ、客用の天幕を組み立てるように伝えてくれ」
「畏まりました。では従者の方達には宿を取る様にお伝えし、隊員には客用天幕の組み立てを伝えましょう」
一礼して立ち去るレイの後ろ姿を見送る。
……?何故にラーラルーナ嬢もレイの後ろ姿を真剣に見詰めているんだ?
「……しりぷり……」
は?何だ?しりぷりと呟いた?一体何の事だ?
俺は少しだけ不審な目でラーラルーナ嬢を見てしまった。
ラーラルーナ嬢の甘味を食してる顔と言ったら、母上と同じ顔で……甘味は女性の顔と心を穏やかにする物なのだな。
それにしてもバタークッキー三枚では足りなかったか……母上だってバタークッキーは……どれ位食していたかな?さっぱり見てないが、気が付けばずっと食べてた様な……
とりあえず母上とは仲良くやれるだろう。お茶会に持ち込めば、母上はもとよりエリーゼともお祖母さまとも話題尽きる事無く楽しめるだろう。
「ええ、是非とも楽しみにして下さい。驚かれる程の甘味があると自負しております」
「そんなにありますの?!どういった物があるか少しだけでも教えて下さいませ!」
ハハハ……やはり甘味好きなのだな。こんなに嬉しそうに食い付いて来るなんて、可愛らしいものだな。
「そうですね。母上はアンコが特に好きで……」
「アンコですって?!」
見た事も聞いた事も無い甘味に驚いているな。
「ええ。まめを甘く煮た物らしいのだが、とにかく出て来ると母上が始終笑顔でね。あれとイチゴを一緒に揚げたギョウザは絶品だったな……」
王都最後の日に食べたきりだな。帰ったら執事に伝えて出して貰おう。
「イチゴとアンコのギョウザですって?!気になります!」
フフフ……初めて聞く単語ばかりに釘付けか。帝国の侯爵令嬢と構える必要は無いな、こう言う所は普通の令嬢と何一つ変わらないな。
これが俺の可愛いお姫様なら可愛い笑顔で『キャス兄様!もっとお話しして!私キャス兄様にお話しして欲しいの!』って甘えて来るんだがな。(作者注!お兄様よ、それは一体何の妄想でござろうか?貴方の妹はそんな風に甘えてた憶えが無い様な気がしますよ)
「ハハハハハ!我が家に着いたら是非とも食べて頂きたいな!」
俺が食べたいだけだが、この際利用させて貰おう。
「キャスバル様、出立は明日になさいますか?」
「あぁ、レイか。そうだな、さすがに満足も休みもせずに出立は良くないだろう。町に行った従者達にはそのまま宿で朝までゆっくりして貰えば良いだろう。ラーラルーナ嬢はどうしますか?町で一泊して来ますか?」
客用の天幕は幾つか用意しているし、どちらでも良いのだが天幕で休むのなら早くしないと組み立てれないからな。
「私、天幕で休んだ事がありませんの。出来れば天幕で休みたいですわ!」
瞳をキラキラとさせて……好奇心があると言うのは良い事だ。我が領の発展にも欠かせない要素の一つだと俺は思ってる。
「レイ、客用の天幕を組み立てるように伝えてくれ」
「畏まりました。では従者の方達には宿を取る様にお伝えし、隊員には客用天幕の組み立てを伝えましょう」
一礼して立ち去るレイの後ろ姿を見送る。
……?何故にラーラルーナ嬢もレイの後ろ姿を真剣に見詰めているんだ?
「……しりぷり……」
は?何だ?しりぷりと呟いた?一体何の事だ?
俺は少しだけ不審な目でラーラルーナ嬢を見てしまった。
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