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初めての魔物狩り (ルーク十五歳)
我が帝国には魔物が出る。
それは座学の教授からも、書庫の書物からも学んだ。ただ巨大で凶悪な魔物は国境の向こう、オーガスタ王国の辺境シュバルツバルト侯爵家の大草原と大山脈が生息地だとも学んだ。
「ルーク様、本当に身分を隠して粗野な冒険者に混じって魔物退治をするのですか?」
「ああ。俺は皇族から抜けて独り立ちするつもりだからな」
「ルーク様ならば兄上様方の補佐として皇宮勤めもお出来になるのに……」
幼い頃から従者として付いてる者達は俺の心配をしてくれるが、彼等には俺よりも相応しい者に仕えた方が良いとずっと思っていた。
十五になった身なら冒険者登録しても問題は無いだろうと耐えてきた。
座学も剣技も体力作りもひたすら頑張ってきた。
「冒険者と言ってもそんなに危ない事はしないから大丈夫だよ」
大体、帝国には小型や中型の大して危なくないヤツしかいないしな。
まずは小型や雑魚モンを倒して慣れていかないとな。
「心配かけるが危ない真似はしないから安心してくれ。何、父上や兄上からの許可も取ったし早速行ってくる!」
厩舎にいる丈夫そうな鹿毛の馬を借りて皇都へと向かう。
皇宮がかなり広いから馬で出るのが一番だと知ってる。
少し上等な皮鎧に鋼鉄製の片手剣と腕に装着した小型の鋼鉄製のラウンドシールドが俺の装備だ。
ま、初心者の最初の魔物退治なら十分だろ?木の棒と鍋の蓋じゃないんだしな(笑)
皇都の冒険者ギルドに向かい、馬を馬番に預ける。
ギルドが預かってくれるのは学習済みだ。しかも無料だから安心だ。
盗むヤツがいるなんて聞いてないから大丈夫だろう。
こうして俺は冒険者ギルドで登録して、初めての魔物退治へと出る。
初めての魔物退治はスライム退治だった。
歩いて郊外に出てすぐに見つけた。
馴染みのある涙型じゃなく、ドロドロとしたタイプだった。何も考えず片手剣を抜いて叩く様に切りつける。
ピシャッ!
何か飛ばして来た!反射的にラウンドシールドで守る。
酸っぱい匂い……酸を飛ばして来た!ラウンドシールドにはキズらしいキズは無いけど、気分は悪い。
再度片手剣で攻撃する。弱々しくプルプルと揺れてるので、思い切り切りつけた。
ドロリと崩れたスライムの体は小さな核を残して消えていった。
「ふぅ……リアルだと体力結構使うな。ゲームとは違うって思い知らされるな……」
そう呟いて核を拾って腰に着けていた小さな皮のバックに入れる。
この小さな核が討伐証明になるから捨て置く事は出来ない。
倒した分だけ報酬を貰えるけど、そこは重要視してない。
経験を積む事が大事だ、でないと永遠のスライムハンターで終わるからな。
体力的に問題なさそうだからもう少し退治して帰ろう。
結局六匹退治してギルドに戻った。報酬はほんの少しだけど、自分一人だけで稼いだ事に嬉しくなる。
初任給を貰った時の気持ちを思い出す。
このお金はずっと大事に取っておこう。記念だからな!
俺は預けてた馬を受け取って皇宮へと帰った。
こうして俺は皇子と冒険者の二足のわらじを頑張る事になった。
いつか王国に行って、大型を討伐しに行くんだ!それまでに強くなる!絶対にだ!
それは座学の教授からも、書庫の書物からも学んだ。ただ巨大で凶悪な魔物は国境の向こう、オーガスタ王国の辺境シュバルツバルト侯爵家の大草原と大山脈が生息地だとも学んだ。
「ルーク様、本当に身分を隠して粗野な冒険者に混じって魔物退治をするのですか?」
「ああ。俺は皇族から抜けて独り立ちするつもりだからな」
「ルーク様ならば兄上様方の補佐として皇宮勤めもお出来になるのに……」
幼い頃から従者として付いてる者達は俺の心配をしてくれるが、彼等には俺よりも相応しい者に仕えた方が良いとずっと思っていた。
十五になった身なら冒険者登録しても問題は無いだろうと耐えてきた。
座学も剣技も体力作りもひたすら頑張ってきた。
「冒険者と言ってもそんなに危ない事はしないから大丈夫だよ」
大体、帝国には小型や中型の大して危なくないヤツしかいないしな。
まずは小型や雑魚モンを倒して慣れていかないとな。
「心配かけるが危ない真似はしないから安心してくれ。何、父上や兄上からの許可も取ったし早速行ってくる!」
厩舎にいる丈夫そうな鹿毛の馬を借りて皇都へと向かう。
皇宮がかなり広いから馬で出るのが一番だと知ってる。
少し上等な皮鎧に鋼鉄製の片手剣と腕に装着した小型の鋼鉄製のラウンドシールドが俺の装備だ。
ま、初心者の最初の魔物退治なら十分だろ?木の棒と鍋の蓋じゃないんだしな(笑)
皇都の冒険者ギルドに向かい、馬を馬番に預ける。
ギルドが預かってくれるのは学習済みだ。しかも無料だから安心だ。
盗むヤツがいるなんて聞いてないから大丈夫だろう。
こうして俺は冒険者ギルドで登録して、初めての魔物退治へと出る。
初めての魔物退治はスライム退治だった。
歩いて郊外に出てすぐに見つけた。
馴染みのある涙型じゃなく、ドロドロとしたタイプだった。何も考えず片手剣を抜いて叩く様に切りつける。
ピシャッ!
何か飛ばして来た!反射的にラウンドシールドで守る。
酸っぱい匂い……酸を飛ばして来た!ラウンドシールドにはキズらしいキズは無いけど、気分は悪い。
再度片手剣で攻撃する。弱々しくプルプルと揺れてるので、思い切り切りつけた。
ドロリと崩れたスライムの体は小さな核を残して消えていった。
「ふぅ……リアルだと体力結構使うな。ゲームとは違うって思い知らされるな……」
そう呟いて核を拾って腰に着けていた小さな皮のバックに入れる。
この小さな核が討伐証明になるから捨て置く事は出来ない。
倒した分だけ報酬を貰えるけど、そこは重要視してない。
経験を積む事が大事だ、でないと永遠のスライムハンターで終わるからな。
体力的に問題なさそうだからもう少し退治して帰ろう。
結局六匹退治してギルドに戻った。報酬はほんの少しだけど、自分一人だけで稼いだ事に嬉しくなる。
初任給を貰った時の気持ちを思い出す。
このお金はずっと大事に取っておこう。記念だからな!
俺は預けてた馬を受け取って皇宮へと帰った。
こうして俺は皇子と冒険者の二足のわらじを頑張る事になった。
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