129 / 299
M字開脚のレッド
しおりを挟む
「うわぁぁ! 見るなぁ! 見ないでくれぇ!」
迷宮に少年と大人の中間のような、ハスキーな声が木霊する。
「レッド!」
「今助ける!」
一番初めに攻撃を仕掛けたレッドは、粘液の触手にからめとられて、M字開脚で空中に持ち上げられている。
まだ他の奴らは気が付いていないが、俺はレッドが化け物に何をされているのかが解ってしまい、こみあげる笑いを飲み込むので必死だった。
イエローの魔法のグレートハンマーがダスターに撃ち込まれると、体中にあるゴミの一部が粉砕され、埃を舞い上がらせた。
「ゴホッ! この野郎!」
イエローの攻撃はゴミを砕いただけで、本体にまでは届いていない。
その砕かれたゴミの隙間から見える本体らしきどす黒い粘液を目指して、ブラックがサーベルを挿し込む。
「くそ、手応えがねぇ」
だろうな。俺もスライムと戦った事があるが、戦った当時はお手上げだった。今は幾らでも対抗手段はあるがよ。
「ふっ! ふっ! ふっ!」
ドンが顔を真っ赤にして変な声を上げて歯を食いしばっている。まぁそうなるだろうな。童貞なら尚更。
「痛いのか? ドン! クソ! 早くしねぇとドンが殺される!」
クハハ! ドン太郎は殺されはしないと思うがなぁ? 寧ろ・・・。
「え? あれって・・・」
男たちよりも先に、俺の隣で戦いを観察していたアオが、レッドの異変に気が付いた。
「お? 気が付いたか? 流石はそういう事に興味があるアオだな」
俺の言葉に自分の考えが正しかった事を確信したアオは頬を赤らめながらも、顔に少し色気を滲ませて虹色の閃光のリーダーをボーっと見つめている。
アオは欲情してやがる。匂いですぐばれるんだよなぁ。クハハ!
アオが特に集中して見ているのが、ドンの股間だった。
蠢く触手が腰当ての下で激しくのたくっている。ズボンの股間部分は溶かされているが、恐らくいきり立っているであろうソレは触手に隠れて見えない。
セオリー通りならよ、こういう目に遭うのはヒロインとか、お色気担当キャラだったりするのだが、どうやらこのパーティのヒロインはドン太郎のようだ。まぁ、あいつはボーイッシュな女子にみえなくもねぇ。まつ毛もなげぇし。プスス。駄目だ、笑いを堪えきれねぇ。
「どうしたらいいでしょうか?」
困惑しつつも上気する顔でアドバイスを求めてくるアオに、俺は対抗策を言ってみる。
「お前、【闇の炎】は使えるか?」
【闇の炎】は射程距離は短いが任意の場所に、闇属性の炎を発生させられるからな。
「いえ、それは闇種族の魔法なので・・・」
まぁそうか。獣人は光側だからな。
「じゃあ無理だな。【火球】を当ててもゴミに阻まれるだろうしよ。【雷撃】だとドンも巻き込んでしまう。それにどうもあれはダスターとかいうスライムじゃないような気がするんだわ」
俺がのんびりと考えているとレッドが叫んだ。
「うわぁぁ! 早く助けてくれ! 俺、もう! もう・・・!」
「ふぇぇ!」
堪りかねたモモが走ってレッドに近づき、M字になった脚の片方を持って引っ張り始めた。モモはパーティの中でもイエロー、レッドに次ぐ腕力の持ち主だ。
「こらぁ! ドンを離しなさぁ~い!」
しかし触手はモモを掴んで、レッドの股間に押し付けた。
「ふわぁ! え? これってぇ・・・。わぁ! もごっ!」
「モモ!」
イエローはモモも捕まったのを確認して、焦りながらもダスターの体の表面に張り付くゴミを叩き飛ばしていく。
「アオ! こっちに来てくれ! ゴミの間に大きい隙間ができた! そこに【火球】を撃ちこむんだ!」
「はい!」
ブラックに呼びかけられてアオは彼らの傍に走り寄った。
レッドの股間に押し付けられたモモの「んーーんーーー!」という悲鳴を聞きながら、アオは顔を赤くしたまま魔法を素早く唱えて、ダスター思しき魔物の体に【火球】を撃ち込んだ。
と同時に、レッドの「あ゛っ!」という声が迷宮に反響する。
「きゃああ!」
レッドの奇妙な声から少し遅れて、魔物が女の声で悲鳴を上げた。途端に体表に付いていたゴミがボトボトと落ちて中から人の形をとる水が現れた。
「熱いじゃない! 馬鹿! ちょっとからかっただけでしょ! 私、もう帰る!」
「水の精霊! じゃあ、俺たちが戦ったのはダスターじゃなくて水の精霊だったのか!」
ブラックロックが驚いていると、水の精霊は「バーカ」とパーティを罵って、近くにあった泉に潜って消えてしまった。
「くっそ! 無駄な戦いをさせやがって! 水の精霊の悪戯かよ!」
ブラックが悔し紛れに蹴飛ばしたゴミの中から、ウッドペックが何かを見つける。
「これ・・・」
ウッドペックは転がる何かを拾って、アオに鑑定しろと無言で差し出した。
「ノミ?」
「うん、金属部分が気になった。紫色の金属はアダマントしかない」
アオがノミに手をかざし、すぐに鑑定を止めた。鑑定はさほど難しくなかったようだ。
「確かに、貴重なアダマントのノミですね。恐らくこれの持ち主はダイアモンドゴーレムを、ノミで砕こうと思ったのでしょうが、この地下九階で力尽きたか落としたかしたのでしょう」
そう、この階層は地下九階。コズミックノートまであと少しの階層だ。魔物も強力になり、悪魔や強力な魔獣などが多い。悪魔は同族との争いを避ける傾向にあるのか、俺を見ると手を振って立ち去ってしまう。
なのでこれまで魔獣を相手にしてきたが、実力値が10あるこいつらでも俺のサポートなしではきつい。とにかくブレス攻撃をしてくる厄介な魔獣が多いのだ。このノミの持ち主はとっくに魔獣の腹の中だろうよ。
「いいもん拾ったな。ダイアモンドゴーレムを削る手段は多い方がいいからよ」
俺が褒めるとウッドペックは童顔をほころばせた。アマリもそうだが、普段無表情な奴が、たまに見せる笑顔は破壊力があるな・・・。
少し離れたところでモモがレッドを癒している。いや、癒しているふりをしているだけだ。何かヒソヒソと喋っている。
ブラックとイエローは泉からまた水の精霊が出てこないか見張っているので、モモとドン太郎の近くにいねぇ。
俺の地獄耳が、ハスキーボイスともったりしたヒソヒソ声を捉えた。
「俺の精液飲んじゃったのか?」
「うん・・・。吐き出すと皆にばれちゃうから・・・」
ドン太郎は鼻の下を指で擦りながら、泣きそうな顔をしている。
「くぅーーー!おまえ・・・。良い奴だな! 俺の名誉のために・・・。すまねぇ」
「いいの。私もよくお漏らししちゃうから・・・。人前でしゃ・・・、射精をするのって凄く恥ずかしい事だもんね・・・」
「今までお前のお漏らしをからかったりしてごめんな? 今後はお前のお漏らしをからかったりしねぇ! 約束する! これからは困った事があったら何でも言ってくれ! 絶対手伝ってやっから!」
「うん!」
モモは恥ずかしそうに笑って、股間隠し用にとレッドに布切れを渡した。傷口に巻くためにいつも持ち歩いているのだ。
「サンキュー! 助かる!」
レッドは布をベルトに引っ掛けて股間を隠してモモと一緒にブラックロックたちがいる泉の方へと歩き出した。
「あの二人、なんだかいい雰囲気ですね・・・」
ドン太郎がどういう状況だったのかも、モモがレッドのそれを口で受け止めた事も知っているアオは、眉間に皺を寄せて二人を見ている。
「ん? 焼きもち焼いてんのか?」
「まさか! パーティ内での恋愛は御法度ですし、そうならないように心配していただけですよ」
俺は慌てるアオを見て茶化す。
「別に恋愛してもいいじゃねぇか。そういう感情が絡むと迷宮では命とりになったり、判断が鈍ったりするかもしれねぇが、それらのデメリットを凌駕するだけの力や戦い方を、身に付けりゃあいいんだ。だからもしお前がパーティ内で好きな人が出来たんならよ、お前が強くなって守ってやりゃあいい。簡単な事だろ?」
「簡単じゃないですよ! そんな軽い感じで言わないでください」
「クハハ!」
俺は腰かけていたゴミの上から立ち上がると尻を叩く。
「さぁ、コズミックノートまで後ひと踏ん張りだ。行くぞお前ら」
「おう!」
「はーい!」
コズミックノートには然程興味はねぇが・・・。さて、どんな質問をするかな。なんたって宇宙的なノートなんだしよ。聞けばなんだって答えてくれるのは面白いな。変な質問をして台無しにするのも一発芸としてはアリか? クハハ!
いや、勿体ないな、それは。なんだったらビャクヤたちのもとへ簡単に帰れる手段が解るかもしれねぇってのに・・・。
―――ん?
契約の縛りによる帰巣本能みたいな気持ちの他に、俺は純粋にビャクヤのもとに帰りたがっているような気がするな・・・。まぁそう考えるのも仕方ねぇか。こいつら同様、ビャクヤとリンネには腐れ縁というか絆みたいなもんができちまったからよ。
俺はちょっとずつ丸くなってる気がしねぇでもない。このままいけばいつか善人になっちまうんじゃねぇかな? ニムゲインの僧侶たちが呼ぶように、そのうち本当に聖魔キリマルになってしまうかもな! クハハ!
いや、それはねぇか・・・。今も人間を殺したくてウズウズしているしよ・・・。
さて、コズミックノートに何を質問するか考えるか・・・。手っ取り早く強くなるにはどうすればいいかを訊くか・・・? やはり質問の幅を広くして世界の仕組みを知るか?
俺は悩みながら虹色の閃光の後ろを歩いて、気が付くと地下十階への階段を降りていた。
迷宮に少年と大人の中間のような、ハスキーな声が木霊する。
「レッド!」
「今助ける!」
一番初めに攻撃を仕掛けたレッドは、粘液の触手にからめとられて、M字開脚で空中に持ち上げられている。
まだ他の奴らは気が付いていないが、俺はレッドが化け物に何をされているのかが解ってしまい、こみあげる笑いを飲み込むので必死だった。
イエローの魔法のグレートハンマーがダスターに撃ち込まれると、体中にあるゴミの一部が粉砕され、埃を舞い上がらせた。
「ゴホッ! この野郎!」
イエローの攻撃はゴミを砕いただけで、本体にまでは届いていない。
その砕かれたゴミの隙間から見える本体らしきどす黒い粘液を目指して、ブラックがサーベルを挿し込む。
「くそ、手応えがねぇ」
だろうな。俺もスライムと戦った事があるが、戦った当時はお手上げだった。今は幾らでも対抗手段はあるがよ。
「ふっ! ふっ! ふっ!」
ドンが顔を真っ赤にして変な声を上げて歯を食いしばっている。まぁそうなるだろうな。童貞なら尚更。
「痛いのか? ドン! クソ! 早くしねぇとドンが殺される!」
クハハ! ドン太郎は殺されはしないと思うがなぁ? 寧ろ・・・。
「え? あれって・・・」
男たちよりも先に、俺の隣で戦いを観察していたアオが、レッドの異変に気が付いた。
「お? 気が付いたか? 流石はそういう事に興味があるアオだな」
俺の言葉に自分の考えが正しかった事を確信したアオは頬を赤らめながらも、顔に少し色気を滲ませて虹色の閃光のリーダーをボーっと見つめている。
アオは欲情してやがる。匂いですぐばれるんだよなぁ。クハハ!
アオが特に集中して見ているのが、ドンの股間だった。
蠢く触手が腰当ての下で激しくのたくっている。ズボンの股間部分は溶かされているが、恐らくいきり立っているであろうソレは触手に隠れて見えない。
セオリー通りならよ、こういう目に遭うのはヒロインとか、お色気担当キャラだったりするのだが、どうやらこのパーティのヒロインはドン太郎のようだ。まぁ、あいつはボーイッシュな女子にみえなくもねぇ。まつ毛もなげぇし。プスス。駄目だ、笑いを堪えきれねぇ。
「どうしたらいいでしょうか?」
困惑しつつも上気する顔でアドバイスを求めてくるアオに、俺は対抗策を言ってみる。
「お前、【闇の炎】は使えるか?」
【闇の炎】は射程距離は短いが任意の場所に、闇属性の炎を発生させられるからな。
「いえ、それは闇種族の魔法なので・・・」
まぁそうか。獣人は光側だからな。
「じゃあ無理だな。【火球】を当ててもゴミに阻まれるだろうしよ。【雷撃】だとドンも巻き込んでしまう。それにどうもあれはダスターとかいうスライムじゃないような気がするんだわ」
俺がのんびりと考えているとレッドが叫んだ。
「うわぁぁ! 早く助けてくれ! 俺、もう! もう・・・!」
「ふぇぇ!」
堪りかねたモモが走ってレッドに近づき、M字になった脚の片方を持って引っ張り始めた。モモはパーティの中でもイエロー、レッドに次ぐ腕力の持ち主だ。
「こらぁ! ドンを離しなさぁ~い!」
しかし触手はモモを掴んで、レッドの股間に押し付けた。
「ふわぁ! え? これってぇ・・・。わぁ! もごっ!」
「モモ!」
イエローはモモも捕まったのを確認して、焦りながらもダスターの体の表面に張り付くゴミを叩き飛ばしていく。
「アオ! こっちに来てくれ! ゴミの間に大きい隙間ができた! そこに【火球】を撃ちこむんだ!」
「はい!」
ブラックに呼びかけられてアオは彼らの傍に走り寄った。
レッドの股間に押し付けられたモモの「んーーんーーー!」という悲鳴を聞きながら、アオは顔を赤くしたまま魔法を素早く唱えて、ダスター思しき魔物の体に【火球】を撃ち込んだ。
と同時に、レッドの「あ゛っ!」という声が迷宮に反響する。
「きゃああ!」
レッドの奇妙な声から少し遅れて、魔物が女の声で悲鳴を上げた。途端に体表に付いていたゴミがボトボトと落ちて中から人の形をとる水が現れた。
「熱いじゃない! 馬鹿! ちょっとからかっただけでしょ! 私、もう帰る!」
「水の精霊! じゃあ、俺たちが戦ったのはダスターじゃなくて水の精霊だったのか!」
ブラックロックが驚いていると、水の精霊は「バーカ」とパーティを罵って、近くにあった泉に潜って消えてしまった。
「くっそ! 無駄な戦いをさせやがって! 水の精霊の悪戯かよ!」
ブラックが悔し紛れに蹴飛ばしたゴミの中から、ウッドペックが何かを見つける。
「これ・・・」
ウッドペックは転がる何かを拾って、アオに鑑定しろと無言で差し出した。
「ノミ?」
「うん、金属部分が気になった。紫色の金属はアダマントしかない」
アオがノミに手をかざし、すぐに鑑定を止めた。鑑定はさほど難しくなかったようだ。
「確かに、貴重なアダマントのノミですね。恐らくこれの持ち主はダイアモンドゴーレムを、ノミで砕こうと思ったのでしょうが、この地下九階で力尽きたか落としたかしたのでしょう」
そう、この階層は地下九階。コズミックノートまであと少しの階層だ。魔物も強力になり、悪魔や強力な魔獣などが多い。悪魔は同族との争いを避ける傾向にあるのか、俺を見ると手を振って立ち去ってしまう。
なのでこれまで魔獣を相手にしてきたが、実力値が10あるこいつらでも俺のサポートなしではきつい。とにかくブレス攻撃をしてくる厄介な魔獣が多いのだ。このノミの持ち主はとっくに魔獣の腹の中だろうよ。
「いいもん拾ったな。ダイアモンドゴーレムを削る手段は多い方がいいからよ」
俺が褒めるとウッドペックは童顔をほころばせた。アマリもそうだが、普段無表情な奴が、たまに見せる笑顔は破壊力があるな・・・。
少し離れたところでモモがレッドを癒している。いや、癒しているふりをしているだけだ。何かヒソヒソと喋っている。
ブラックとイエローは泉からまた水の精霊が出てこないか見張っているので、モモとドン太郎の近くにいねぇ。
俺の地獄耳が、ハスキーボイスともったりしたヒソヒソ声を捉えた。
「俺の精液飲んじゃったのか?」
「うん・・・。吐き出すと皆にばれちゃうから・・・」
ドン太郎は鼻の下を指で擦りながら、泣きそうな顔をしている。
「くぅーーー!おまえ・・・。良い奴だな! 俺の名誉のために・・・。すまねぇ」
「いいの。私もよくお漏らししちゃうから・・・。人前でしゃ・・・、射精をするのって凄く恥ずかしい事だもんね・・・」
「今までお前のお漏らしをからかったりしてごめんな? 今後はお前のお漏らしをからかったりしねぇ! 約束する! これからは困った事があったら何でも言ってくれ! 絶対手伝ってやっから!」
「うん!」
モモは恥ずかしそうに笑って、股間隠し用にとレッドに布切れを渡した。傷口に巻くためにいつも持ち歩いているのだ。
「サンキュー! 助かる!」
レッドは布をベルトに引っ掛けて股間を隠してモモと一緒にブラックロックたちがいる泉の方へと歩き出した。
「あの二人、なんだかいい雰囲気ですね・・・」
ドン太郎がどういう状況だったのかも、モモがレッドのそれを口で受け止めた事も知っているアオは、眉間に皺を寄せて二人を見ている。
「ん? 焼きもち焼いてんのか?」
「まさか! パーティ内での恋愛は御法度ですし、そうならないように心配していただけですよ」
俺は慌てるアオを見て茶化す。
「別に恋愛してもいいじゃねぇか。そういう感情が絡むと迷宮では命とりになったり、判断が鈍ったりするかもしれねぇが、それらのデメリットを凌駕するだけの力や戦い方を、身に付けりゃあいいんだ。だからもしお前がパーティ内で好きな人が出来たんならよ、お前が強くなって守ってやりゃあいい。簡単な事だろ?」
「簡単じゃないですよ! そんな軽い感じで言わないでください」
「クハハ!」
俺は腰かけていたゴミの上から立ち上がると尻を叩く。
「さぁ、コズミックノートまで後ひと踏ん張りだ。行くぞお前ら」
「おう!」
「はーい!」
コズミックノートには然程興味はねぇが・・・。さて、どんな質問をするかな。なんたって宇宙的なノートなんだしよ。聞けばなんだって答えてくれるのは面白いな。変な質問をして台無しにするのも一発芸としてはアリか? クハハ!
いや、勿体ないな、それは。なんだったらビャクヤたちのもとへ簡単に帰れる手段が解るかもしれねぇってのに・・・。
―――ん?
契約の縛りによる帰巣本能みたいな気持ちの他に、俺は純粋にビャクヤのもとに帰りたがっているような気がするな・・・。まぁそう考えるのも仕方ねぇか。こいつら同様、ビャクヤとリンネには腐れ縁というか絆みたいなもんができちまったからよ。
俺はちょっとずつ丸くなってる気がしねぇでもない。このままいけばいつか善人になっちまうんじゃねぇかな? ニムゲインの僧侶たちが呼ぶように、そのうち本当に聖魔キリマルになってしまうかもな! クハハ!
いや、それはねぇか・・・。今も人間を殺したくてウズウズしているしよ・・・。
さて、コズミックノートに何を質問するか考えるか・・・。手っ取り早く強くなるにはどうすればいいかを訊くか・・・? やはり質問の幅を広くして世界の仕組みを知るか?
俺は悩みながら虹色の閃光の後ろを歩いて、気が付くと地下十階への階段を降りていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる