殺人鬼転生

藤岡 フジオ

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帝国を目指して

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「いいの? キリマル」

 アマリはベッドに寝転ぶ俺の横で、服を脱ぎながら心配そうに言う。

「まぁ、何も言わなかったのなら、黙ってくれるって事だろ。奴隷売買なんてしてりゃあ、怪しい客なんてごまんといるだろうしよ。樹族から赤い血が出てくる客だってきっといたさ」

 奴隷印用の墨に血を入れる時に、俺は樹族の新緑のような緑の血ではなく、地走り族やノームと同じ赤い血を垂らしたのだ。

 レバシュは赤い血を見た時、一瞬動きを止めたが何事もなかったように奴隷印の準備を進めていた。

 まぁ客の事情に一々首を突っ込んでいたら、命がいくつあっても足らねぇだろうからな、などと考えていると、アマリが俺の柔らかな股間に吸い付いた。

 あっという間にイチモツを大きくしてしまう。こいつはサキュバスなんじゃねぇのかと思えてしまうほどだ。下手をするとまだ完全に勃起する前に射精してしまう事もある。

「尻をこっちに向けろ」

 アマリは命令に従順に従って俺の顔をまたぐと、再び肉棒をしゃぶり始めた。

「やるな・・・」

 最近フェラチオが格段に上手くなったアマリに負けじと、俺は彼女の可愛い肉の豆を丹念に舐め上げる。

「ふぁ」

 アマリが思わず亀頭から口を離して喘いだ。

「なんだ? もうイッたのか?」

 ブルブル震えるアマリの尻をぴしゃりと叩く。

「・・・イッた。もうキリマルのおチンチン入れたくなってきた」

「駄目だ」

 俺はアマリの小さな蜜壺にゆっくりと指を差し込む。

「またイクから、指をいれちゃダメ」

「今日はいつもに増して感度が良いな? どうした」

 アマリはゆっくりと俺の肉棒を扱きながら答える。

「キリマルがシルビィに欲情しているから」

「はぁ? いつものお前なら嫉妬して、俺の上で腰を振りまくっているだろうが。どうしてしない?」

「夢を見た」

「あ? 夢?」

「うん。キリマルがシルビィとセックスしている横で、私は手足を縛られて無理やりその様子を見させられている夢。とても興奮した」

「クハハ! お前に寝取られ願望があるとはな」

「でも実際にやられると嫌。いつも私だけを見ていて、キリマル。シルビィと寝たら嫌だから」

「誘われたらどうだかわからねぇなぁ? そん時は横で見てるのか? 刀の状態のまま」

 俺は意地悪く笑いながら、アマリの割れ目を舐める。

「あっ・・・。わ、私もまぐわいに参加する」

「クハハ! 参加するのかよ。まぁシルビィが誘ってくる事はないだろうし、俺も誘う事はねぇ。安心しろ、アマリ」

「そんなのわからない。カナの時みたいに間違ってしてしまう事もあるかもしれない」

「寝ぼけてなけりゃ大丈夫だ」

「じゃあ一生起きてて」

「無茶言うな。元々悪魔として生まれてりゃあ、眠らなくても済むんだろうけどよ。俺は元人間だからな。人間と同じ生活サイクルをとらないと、どうも頭がすっきりしねぇんだわ」

「だとしたら、無限の寿命の中でキリマルは気が狂ってしまうかもしれない。人間は長い寿命を乗り越えられるだけの精神力がないから」

「お前を握っても狂わねぇんだから大丈夫だろ。それに心や体の仕様が徐々に悪魔寄りになっていくかもしれねぇしな。そろそろ入れてもいいぞ」

「うん」

 アマリは向きを変えて俺に抱き着くと、ゆっくりと肉棒に腰を沈めていく。顔を上に向けて溜息のような吐息を吐いて俺のイチモツを秘部でじっくりと味わっている。

「気持ちいい」

「だろうな。俺もだ。お前のミミズ千匹は絶え間なく性感帯を刺激してくるぜ」

「キリマルの気持ちいい時の顔好き。少し優しい顔になる」

 そう言って俺の頬にキスをしてから抱き着いて、一生懸命腰を振るアマリの胸が、俺の体の上で押し潰されている。しっとりとしたマシュマロのような乳房の中央で勃起している乳首が擦れてこそばゆい。

 この抱き着く体勢はアマリにとって安心感があり、ついでにクリトリスへの刺激とGスポットへの刺激が得られて気持ちいいそうだ。

 勿論俺にも同様に快感が襲ってくる。アマリが腰を動かすたびに亀頭をミミズのような襞(ひだ)が刺激し、膣の入り口が陰茎を締め付ける。

「出る」

 射精する俺の顔をうっとりと見つめるアマリが、物凄く淫靡に見えた。目を細め、半開きの口で笑って腰をまだ振り続ける。

 精液でヌルヌルになった結合部はまた違った快楽を運んできた。滑りが良くなった分早く腰を動かせるのだ。緩いが何度も押し寄せてくる快感。

「あっあっあっ!」

 黒髪ショートヘアーの幼顔が、俺にしがみ付いて体を震わせた。

「んーーーっ! んーーーっ!」

 アマリがイクと同時に俺は二発目をぶち込む。俺の場合、一発目は取り敢えず射精が目的みたいなもんで絶頂前に出てしまうが、二発目は純粋に快楽で射精している。

「ぐぉ」

 思わず声が出てしまう程気持ちいいんだわ。足の裏が痺れるような感覚が射精後にもまだある。

「はぁ・・・」

 余韻に浸っていると俺の乳首を弄りながらアマリが荒い息のまま話しかけてきた。

「気持ち良かった・・・。もう私のアソコはキリマルの形になっている」

「あぁ、俺専用だ」

 乳首を弄られてまた勃起してきた俺は、起き上がってアマリに覆いかぶさる。

「何回でも出してやるからな」

 アマリの脚を開かせて、精液で白濁した泡だらけの彼女の秘部へ肉棒を差し込む。

「イッたばかりで敏感だから駄目。一突きごとにいっちゃうから!」

「何度でもイキ顔を見せてくれや」

 小さい体が揺れる度に彼女は歯を食いしばってシーツをギュッと掴んでいる。食いしばった歯の隙間から涎を垂らして目は固く閉じている。

「だめっ! イクっ! 何度もイッてる! やだ、気持ち良すぎて苦しい」

 体を仰け反らせてよがる幼い顔を見ていると背徳感と嗜虐心が綯交ぜになり、俺のアソコは更に硬くなった。

 言っとくが俺はロリコンじゃねぇからな。それにアマリのボリュームある体(デブという意味ではない)はどう見ても成熟している。

「じゃあ止めるか? ん?」

「意地悪! もっとして欲しい! でもいやっ!」

 して欲しいのかして欲しくないのか、どっちだ! と心の中でつっこんで、俺はその夜はアマリが失神するまで何度も突いた。




「エストは寝ましたか?」

 周囲の見回りから帰ってきたビャクヤは、焚火の火守をするリンネに訊いた。

「うん。木のうろの中でぐっすり寝ているわ。それにしても前から思ってたんだけど、樹族国はニムゲインと違って、眠るのに丁度いい木のうろが森の中にあちこちあるよね」

「木の精霊に愛されている国ですからね。精霊が協力的で人々の為に小さな宿を提供してくれるのです」

 そう言ってビャクヤは体を擦ってリンネの横に座ると焚火に当たった。

「もう冬が来ますねぇ。気が付けば吾輩もあっという間に18歳になってしまいました」

「私もよ。もう結婚できる年齢だね。ビャクヤは私と結婚してくれるよね?」

 リンネがクスクス笑いながら、ビャクヤの肩にしなだれかかる。

「勿論ですとも。ですが、その前にやる事が山積みですなッ!」

「そうね。魔法の小さな合わせ鏡を手に入れてキリマルを召喚しないとダメだし、ニムゲインで竜騎士になっても、初めてのメイジ部隊創設だから色々苦労がありそう」

「吾輩、その最初で躓きそうな気がしてきましたよ・・・。合わせ鏡の情報を地下図書館で得られたのは良かったのですが、その在処がまさかツィガル城の宝物庫だななんて・・・」

「宝物庫は侵入が難しいの?」

「ええ。城の中庭にありますから常に人の目がありますし、エリートオーガが守っていますからね。皇帝以外は命令がなければ近づく事もありません」

「やっぱりエリートオーガは強いのかな? 魔法で隠れて忍び込んでもダメ?」

「要所にいるエリートオーガは皆、魔法の鎧を着ていますので呪文が効き難く、彼らは状態異常にも強いのですよ。それに幾ら吾輩が魔法で姿を消せるといっても、所詮はメイジですからね。気配や足音でバレてしまいますッ!」

「転移魔法で一気に中まで入るとかは?」

「ここからなら通常の転移魔法でツィガル帝国まで飛べますが、宝物庫の中まではちょっと・・・。あそこは当たり前ですが転移魔法を弾く結界が張られていますからね」

「まぁくよくよ考えていても仕方がないわ。明日転移魔法でツィガル帝国まで行ってから考えましょ。私たちも早く寝なきゃ」

「そうですね」

 ビャクヤは無限鞄から毛皮の敷物を出すと地面に敷いて寝転んだ。

 リンネがビャクヤの隣に寝転んでウフフと笑っている。

「なんで笑っているのですか?リンネ」

「だって、明日ビャクヤの故郷に行けるんだもん。どんな国かな~って思って」

「吾輩の生まれ育ったツィガル帝国とは時代が違いますからねぇ・・・。この時代はチョールズ・ヴャーンズという名のゴブリンメイジが皇帝です。歩くマジックアイテムと呼ばれる程、色んな魔法の装備を身に着けていますし、扱う魔法も強力で、中々優秀なメイジです。あと闇側の者を支配できる能力を持つ能力者でもあるのです。内政が非常に得意な皇帝ですが、戦いは苦手なのか、帝国の悩みの種でもあった東の沼地のリザードマン討伐は、在任中には叶いませんでした。リザードマンは帝国のルールをいつも無視して、略奪や虐殺をしていましたから、都市部がいくら繁栄していても、末端の村や町は陰鬱としていたそうです」

「でも国民はオーガやオーク、ゴブリンがメインなんでしょう? なんだか皆強そうだけど」

「勿論強いですよ。ただの一般人が人間の戦士並みの強さだったりしますから。だから生半可な覚悟で村を襲った夜盗なんかは返り討ちに遭って、翌日には生首を街道に晒す事も多かったそうデスッ!」

「凄いわね。エストとは明日でお別れかしら。彼女はギグラに会いにいくんだもんね」

「ヒジリですよ、リンネ。毎回名前を間違えますね。なんです? そのダンジョンの中でアイテムを奪って逃げ回る姑息な怪物みたいな名前は」

「エストはヒジリに会えるといいね」

「ええ・・・。そうですね」

 多分会えない、とビャクヤは心の中で呟く。会えていれば歴史の教科書に書いてあったはずだ。

「一人で大丈夫かしら? エストは」

「心配ですね。せめて旅に困らないだけの路銀を渡しましょうか。明日は転移前に冒険者ギルドでクエストを受けましょう」

「樹族国のクエストって割と簡単だけど、報酬は良いよね」

「いや、簡単ではありませんよ? ただ我々が強くなっただけなのです」

 伸びしろの少ないビャクヤと違って、リンネは旅の途中の魔物退治などで、メキメキと強くなっている。メイジとしても精神的にも。

 これまでのように守る必要性があまりなくなってきたようにも思えて、ビャクヤは少し寂しくなり、リンネをぎゅっと抱きしめた。
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