未来人が未開惑星に行ったら無敵だった件

藤岡 フジオ

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禁断の箱庭と融合する前の世界(26)

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「まさか、こんな馬鹿げた対処法があったとはな・・・」

 暗黒騎士のセン・クロウはヴャーンズの能力に抗う術を帝国弓騎士団団長のデイ・デイから聞いて驚く。

「それでどうするかはお前の自由だ。あのひ弱なゴブリンメイジの命令にいつまでも従うならそれもよし。俺達について来るもよし。まぁ決まったら教えてくれや」

「ほぉ?教えた代わりについて来いとは言わないのだな?お前にしてはえらくあっさりしているではないか?」

 暗黒騎士団団長はその肩書とは裏腹に正攻法を好む男であった。自分とは真逆のスタイルである彼を―――不意打ちや遠方からの攻撃を好む目の前のオークを少し見直した。

「まぁ余裕があるんだわ」

「余裕?」

「ああ、俺に賛同する奴らが多くてな。特にバートラの連中はヴャーンズに恨みがあるみたいだぜ?あの国の連中は誰もがアサッシンみたいなもんだし、心強い」

「同じゴブリンであろう?何故そこまで皇帝代理を憎む」

「お前ら魔人族のようにどの種族も同族に甘いと思ったら間違いだぞ。皇帝代理の両親がバートラのアサッシンに殺されたと聞いたことがあるから、その辺が原因だろう。まぁ怨恨の応酬が泥沼化したって感じだな。事あるごとにヴャーンズはバートラの連中を虐げていたしよ」

「そうか。言っとくが私は参加せんぞ。お前らが束になった所で代理には勝てても陛下を倒せん。ただ、この情報の礼というわけではないが、私はお前との戦闘には参加はせん。病気で伏せているという事にしておこう」

「どうせメロに嫌われたく無いからだろ。でもお前が敵にならんだけでもありがたいぜ。ありがとうよ」

 デイは片手を上げて街の路地裏の闇に消えていなくなった。

 センは周りにヴャーンズの密偵がいないかを確認してから自分の屋敷へと戻っていった。




 「ダーリン、久しぶりだな!」

 シルビィは少し膨らんだお腹を気にもせず玉座に座るヒジリに飛びついた。

 ヴャーンズが「無礼者め!」と杖をかざすと、ヒジリは片手を上げてゴブリンの制裁と止める。それからシルビィの頭を撫でながら言う。

「夫の前で他の男に抱きつくのは関心しないなシルビィ殿?」

 ヒジリなら問題ないという顔でシオが答える。

「ああ、ヒジリならいいぞ。俺も抱きついていいか?」

 シルビィが手の平を夫に見せて言う。

「シオはダメだ。ダーリンに抱きついて良いのは私だけだぞ」

 何だこいつらは、礼儀を知らんのかとヴャーンズは呆れる。

 ウェイロニーは主の隣で、ヒジリと樹族の夫婦の三角関係が泥沼化しないかとワクワクしている。

「今日はなに用かな?夫婦揃って来るなんて何があったのかね?」

 シルビィはシオと戸惑うように顔を見合わせて恥ずかしそうにした後、喋り出した。

「実はな、ダーリン。マギンがまた逃げ出したのだ。今度は監獄島の最深部に閉じ込めたのだが、馬鹿な看守が彼女を慰み者にしようとして口枷を外してしまい逆に殺されてしまった。直ぐに追手を放ったが【姿隠し】や【変装】で中々見つからず見つかっても返り討ちに遭う始末。てっきり復讐に来るかと思って待ち構えていたのだが来る気配は全くなく、ジュウゾの報告では帝国に逃げ込んだとのこと。囚人監視の責任は”裏側“にある。同じ人物を二度も脱走させた事で、ジュウゾをよく思わない貴族たちが元老院とつるんでここぞとばかりに騒ぎ出したのだ。このままではジュウゾが更迭されて、長い歴史の有る”裏側“は解散させられてしまう恐れがある。彼は今、自宅で謹慎中だ。だから代わりに我々が何とかしてやろうと思ってな。今日は帝国での捜査権を認めてもらいに来たのだ」

 ヴャーンズはいつもの様に両手の指先を合わせながら毒づく。

「ついこないだまで戦争をしていた国の騎士に、我が国での捜査権を認める馬鹿がどこにいる」

「ここにいる」

 ヒジリはにやりと笑いながらゴブリンを見る。

 ヴャーンズは呆れて汗の流れる自分の顔を撫でた。

 すかさずウェイロニーがハンカチでヴャーンズのハゲ頭を拭く。

「そんな事が国民に知れれば、帝政の面子は丸つぶれですな陛下。支持率低下待ったなしですぞ」

「名目上、誰かを付けて捜査協力という形にすればいい。殺人鬼がそこかしこをウロウロしているのは臣民にとっても良い事ではないからな。権限はその二人にはない。あくまで付き添いの者に権限がある。で、誰か適任者はいるかね?ヴャーンズ」

「傀儡が欲しいのであれば、いっそブーマーにでも強力をさせたらどうですか、陛下」

「ではそうするか」

「(皮肉が判らんのか!)仰せのままに。・・・ブーマーにケルベロスを放ってここまで誘導しろ!」

 ウェイロニーが目を閉じてワンドを振ると、階下から「ヤメロォォ!イダイ!」と間抜けなオーガの声が聞こえてきた。

 ガードナイトが扉を開けると、みっともなく太ったオーガが「ドォッ!」と叫んで転がり込んでくる。

「はて・・ブーマーはここまで醜かったかな?・・・おい!ウェイロニー!この男は一体何者だ!」

「ハァイ!ヴャーンズ様。彼はこの城一番の愚か者、正真正銘のブーマーでございます」

 ピンクの癖毛を垂らしながらサキュバスは主にお辞儀をして答える。

 醜く太った、若干頭が長めの黄色い肌のオーガは体を起こすとヒジリを見て跪く。

「おでに何か用か?皇帝陛下」

「やぁ、ブーマー。君にこの二人の捜査協力をして欲しいのだ」

「捜査・・・?解った!」

「(ほんとに解ったのかね・・・。)この二人はある魔人族を追って帝国に来たのだが、二人が捜査しやすいように協力してやってくれ。君に捜査官の証明書と権限を与える。頼んだぞ」

「かしこまりられられました!」

 召使が持ってきた羊皮紙に”捜査協力を求められればそれに従うように“とその旨を書いてサインする。そして満足そうな目でブーマーを見つめた。ここまで知性の低そうなオーガであれば傀儡に持って来いだ。ヴャーンズの人選も中々のものだと感心する。
 
「では、早速捜査に取り掛からせてもらうよ、ヒジリ。あんまりのんびりしてるとシルビィのお腹から赤ちゃんが産まれちゃうからな!じゃあな!」

 シオの冗談に微笑み、二人に手を上げて別れの挨拶とした。

 二人の後ろを付いて行くブーマーに念押しで声をかける。

「二人がトラブルに巻き込まれそうになったら守ってやってくれ。ブーマー」

「かしこまりられられました!」

 本当に解ったのかねと再度思い、閉まる扉の向こうの三人を見送った。



 
 シルビィは焦点も定かで無い黄色いオーガに一抹の不安を抱きつつ、挨拶をする。

「暫くの間よろしくな、ブーマー殿。私がシルビィでこっちが夫のシオだ」

「此方こそ。おで、城の外に出るの久しぶりだど」

 流石に樹族のままでは捜査がやり難いので二人は【変装】で魔人族に化ける。その様子を見ていたはずのブーマーがキョロキョロと二人を探す。

「何処行った?おで、さみしんぼ!迷子になるのは嫌だ!ワァァァ!」

 パニックになるブーマーを二人は呼び止める。

「ここ!俺たちはここだ!」

「誰だ!お前たち!おでを誘拐しに来たのか!」

「シルビィとシオだ!」

「そうか。急に居なくなったから驚いたど。(シルビィとシオって誰だったっけ?)」

「ずっと居ただろ」

 シオは同じオーガなのに何故こうもヒジリと違うのかと不思議そうにブーマーを見る。

 頭が悪いと思われている典型的なオーガよりも、更に彼は頭が悪そうに見える。よくこんなのが城勤め出来たなと内心毒づいた。

 シルビィは以前使った【変装】系を見破るレアアイテムを目に装着して辺りを見回していた。何か手がかりはないかとキョロキョロしていると魔人族が酒場に入っていくのが見えた。

 マギンの同族なら何か知っているかもしれない。シルビィは酒場に入っていった魔人族の事を話すと皆で酒場へと向かった。

「いらっしゃいませ!」

「いらっしゃいました!」

 店主の威勢の良い挨拶にブーマーは被せ気味に一々返す。

 店主のオークは変な客が来たという感じで此方を見てグラスを拭きだした。

「やぁ、隣に座って良いかな?同胞」

 シルビィはフードを目深に被った女性の魔人族の顔を覗こうと上目遣いになる。

「なんですか?樹族の方がこんな所で」

 【変装】は知性が高く魔法に精通した者には直ぐに見破られるのだ。

 シルビィは一瞬戸惑うが、変に隠し事をして話すよりは幾らか真実を言って信頼を得ようと考えた。

「流石は魔人族。我々の稚拙な魔法は通じないか。実は人探しをしていてな。マギン・シンベルシンという女を探しているのだ。この女は種族問わず色んな国で殺人を犯している。その凶悪犯が帝国に逃げ込んだのだ。何か知っていたら教えてほしい」

「例え知っていても他国の素性の知れない者に教えることはありません」

「ブーマー!」

「何だ?」

「君の捜査官権限を証明してやってくれ。さっき陛下から貰った羊皮紙を見せるのだ」

 ブーマーは鎖帷子のシャツの中から無造作に羊皮紙を取り出し、開いてシルビィに見せる。

「私じゃない、そちらの婦人にだ」

 言われた通り羊皮紙をフードの女に向ける。

「まぁ!陛下のサイン。あなた方は陛下と知り合いなのですか?」

「うむ。関わりは深い」

「解りました。今、帝国はクーデターの兆しがあり、その有志を募る場所が旧市街地の廃教会にあります。そこに見慣れない髪の無い魔人族の女が入っていくのを部下が見ました」

「部下?」

「実は私は陛下にクーデーターの情報を集めるように命じられた者なのです。魔法騎士団団長のメロ・アマイと申します」

「おっと・・・。その名は・・・うちのコーヴ侯爵が失礼をしたな。私はシルビィ・ウォール。こっちは夫のシオ・ウォール」

「憤怒のシルビィ様でしたか。どこかで見覚えがあると思いました。戦で騎士が倒れるのは珍しいことではありません。私はコーヴ侯爵より弱かっただけの事。それにヒジリ陛下に蘇生していただけたので恨みはありません」

「そう言って頂けるなら助かる。情報をありがとう」

「お力になれて何よりです。あ、それから陛下は道化師の様な方も雇っております。陛下の雇った方にこういうのも何ですが、得体のしれない不気味な方でしたのでお気をつけ下さい」

「ははは、ナンベルだな、それは・・・。気をつけるよ」

 シルビィは旧市街の場所を聞くと酒場を後にした。

 新市街を抜けて大きな門を潜ると古い町並みが見えてきた。石垣の隙間には苔がむし、石畳は頑丈に作られていたのか修復の跡がない。

 シオは旧市街と聞いて貧民街に近いイメージを持っていたが古い趣きのある旧市街を気に入った。

 少し坂を下った先に木々に囲まれた廃教会が見える。昔は帝国でも宗教が活発だったのだろうかと信仰心の深いシオは考える。今はどこにも僧侶の姿はない。自分はメイジを名乗ってはいるが能力的に司祭に近い。廃れた教会に何ともいえない寂しさを感じた。

 教会を見てぼんやりするシオに聖なる光の杖は話しかける。

「なぁ相棒。このまま普通に行ってもトラブルになるだけだぜ?どうするんだ?」

「うーん、クーデーターの参加者を装って侵入するのが一番なんだろうけどなぁ。中に魔人族がいたら一発で【変装】がバレちゃうだろうし」

「簡単じゃねぇか。灰か靴墨を顔や体に塗ればいいだろ。それとも綺麗なお顔が汚れるのが嫌か?お嬢ちゃん」

 おお!と驚いてアイデアを提供してくれた聖なる杖を撫でる。

「その手があったか!無駄に長生きしてないな、糞杖!シルビィ!闇樹族を装うぞ!」

「はは、古典的だがそれしか方法は無さそうだな」

 直ぐに靴墨を靴屋で買うと二人は路地裏で魔法を解いて体や顔に塗りたくった。

 オーガは二人のその様子を見てガハハハ笑っているが、夫婦が靴墨を塗り終わると二人が居なくなったと騒ぎ出した。

「よし、ブーマーには変装がバレてないな。上手くいった。良い作戦だったなシオ」

「皮肉か?ブーマーを騙すなら葉っぱ一枚あれば十分だと思うぞ、シルビィ」

「どこいった?ふたりとも~!」

「ここだ、ブーマー!俺たちは目の前にいる!」

「誰だ!お前たち!」

「シルビィとシオだ!」

「何だ、そこにいたのか。(誰だこいつら)」

 一々面倒臭いブーマーをそれ以上相手にせず二人は廃教会に向かった。壊れた屋根から光が差し、その光が暗い教会の中で星のオーガとその下僕であるゴブリンやオークの神の石像を浮き上がらせていた。

 突然、神々の像が喋り出す。

「汝らは何者か」

 シルビィとシオはしまった!という顔をする。合言葉を想定して事前に探るべきだったと。二人はヒソヒソと相談する。

「この手の類は答えを間違えると罠が発動して、大変な事になる。何も答えず一旦退こう、シオ」

「そうすっか。折角顔を灰色にしたのに・・・。これ洗って取れるのかな」

「わがんねぇ」

 え?っと二人はブーマーを見る。石像の質問に答えてしまったのだ。直ぐ様、防御魔法を唱え罠に備え背中合わせで辺りを警戒する。

 しかし何も起こらず石像がまた喋り出した。

「人は誰も自らの存在意義を知らぬ。何故生まれ何故死んでいくのか。知った気でいるのは愚者の所業。正しい答えは結局誰にも判らぬ。先へ進むが良い」

 石像の台座が動いて床に階段が現れた。ブーマーの「わがんねぇ」が正解だったのだ。聖なる光の杖が笑い出す。

「ウッヒャッヒャ!なるほどねぇ。下手に自己紹介したり、仲間になりに来たなどと言うと一生ここで立ち往生だったわけか。罠なんかねぇぞ。そんな事したらここがいよいよ怪しい場所だと言うようなもんだからな」

「やるじゃねぇか!ブーマー!」

「なにが!おでは誰も殺ってねぇど!」

「もういいや・・・」

 二人のやり取りにシルビィがアハハハと笑う中、シオはブーマーを褒めるのを止めて階段を降りていった。

 暫く進むと大きな扉があり、ブーマーがそれを開くと大きな部屋があった。

 中にいたのは主にゴブリンとオークだが魔人族も数人おり、クーデター参加者は百人程いるだろうか。皆、身なりがよく仮面を被って素性を隠す者もいた。

 長テーブルと長椅子に座って周りを伺うと部屋の隅で、目と口の部分が細長く繰り抜かれた白い仮面を付けるナンベルが鼻歌を歌いながら高速でタップを踏んでいた。

 タップの音が煩いので誰も彼の周りに近寄ろうとはしない。

「相変わらず、ナンベルはわけの判らん奴だ。仮面を付けてても解るぞ」

「ああ見えても、人見知りが凄いんだぜ?彼は素顔になって二人きりになると・・ププププ!」

 視線を感じたナンベルが細い目を二人に向ける。もうとっくに気がついていたのか、タップを踏みながらも此方をじっと見ている。
 
「ナンベルのあの無表情に見える仮面こえぇ」

「シオ、いたぞ!講壇近くの坊主の女がそうだ。う~む。何とか奴が一人になるまで待つしか無いな・・・」

 一時間ほど待つとようやく講壇に人が現れた。

 オークはこれまで帝国に貢献してきた貴族の地位がどうのこうの、これまでのヴャーンズの悪行がどうのこうの熱弁していたが、ウォール家夫婦の視線はずっとマギンに注がれていた。

 講壇のデイ・デイがクーデター決行の合図と時間を教え一応、この集会を解散すると言うと身なりの良いオークやゴブリン達は帰っていく。

「何だ?ニ十人ほど帰らないな。マギンもナンベルも」

 デイ・デイは声を上げる。

「傭兵として雇って欲しい者はこっちの部屋だ!」

「なるほど、そういうことか。行くぞシオ、ブーマー」

「いいか、ブーマー。俺たちは傭兵として雇われに来たんだからな?羊皮紙は我々が預かっておくから渡してくれ」

 雇われた事にした、と言わないのはブーマーがその手の空気を読めないと思ったからだ。なので雇われに来たと断言した。

「でもこで、俺のだぞ」

「全て終わったら返すから」

「わがった」

 ブーマーから羊皮紙を受け取るとシオとシルビィは急いで指定された部屋に入った。

 中では既にオークが雇用内容を話していた。

「諸君らは基本的にゲリラ戦や陽動で参加してもらう。正規軍の邪魔さえしなければ、独自の判断で行動してもらって構わない。報酬は一人チタン硬貨五十枚。城に入ってヴャーンズの首を持って来れば更にチタン硬貨百枚、ヒジリ皇帝の首は千枚だ」

 おお!と傭兵の間からどよめきが走る。チタン硬貨千枚は銀行に預けておけば、その利子だけで左団扇の生活が出来る。

「とにかく、明日合図の花火が上がったら正面門前で騒いで守衛達の注目を集めておいてくれ。そうだな・・・そこの魔人族二人と闇樹族二人はその隙に中に入って城内をかき回す役目をしてもらおうか。我々を待ち構えているであろうヴャーンズの指揮する帝国軍を引きつけている間に頼むぞ。別働隊のアサシン部隊が到着する前に城内へ入りやすくしてくれればそれでいい。無理はするな。あと、これを指を付けておけ。売るなよ?聖属性が付与されているだけの指輪だ。これが無いとヴャーンズの能力で意思を奪われるから気をつけろ。では解散!」

 そう言うとオークは奥の部屋に消えていった。一同が出口に向かう中、シルビィは常にマギンを視界に捉えていたが、廃教会から出た途端、マギンは【姿隠し】で消えてしまったようだ。

(くそ!やはり用心深いな。チャンスは明日か・・・)

 シルビィは既にマギンに気づかれているかもしれない、後をつけられているかもしれないという不安からフードを更に目深に被った。

 結局マギンを探すのは諦め、一同は新市街に向かうと適当な宿屋に入り明日に備えた。
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