未来人が未開惑星に行ったら無敵だった件

藤岡 フジオ

文字の大きさ
313 / 373

禁断の箱庭と融合する前の世界(117)

しおりを挟む
 テーブルに肘を置き、顔の前で手を組んで座るナンベルがヤレヤレといった表情でドリャップを見る。

「浅はかでしたねぇ。甘言に騙されて、寝返るなんて。まぁ神の力を纏う地走り族の言葉ですからね、賭けに出る価値はあったんでしょうガ・・・」

「・・・」

 一応僧侶に回復魔法を掛けてもらったドリャップは折れた歯こそは戻らないものの、マーに殴られて砕けていた顎の骨は治っていた。

「しかも世話になった親友のヤイバ君を刺して君は何とも思わないのですか?ホッフとはどうやって連絡をとっていたのです?私が常にあちこちで監視させているスカウトが君の怪しい動きを見逃すはずは無いのですがねぇ」

「不思議な豆を・・・彼から貰い、耳に入れると遠くからでも会話が出来ました・・・」

「なるほど。で、その便利な豆はどこに?」

「消えました。ホッフの神の力が消えたと同時に・・・」

「君の儚い野望と同じく幻のように消えるアイテムだったんですね。まぁいいでしょう。連れていきなさい」

 ガードナイトがドリャップの両脇を抱えると立たせて連れて行こうとしたが、ヤイバが悲しい顔をしては友人の前に立った。

「陛下、彼と少し話をしていいですか?」

「んー、まぁいいでしょう」

「ありがとうございます。なぁドリャップ・・・。僕たちは友達じゃなかったのか?僕は君の事を親友だと思っていたのだが・・・」

 ドリャップは黄色い髪を揺らして笑う。

「ハハッ!なに寝言を言っているんだ?力ある者に近寄って恩恵を受けたがるのは誰でも一緒だろ。お前に近づいて親友のふりをしていたのも、何の後ろ盾もない俺が生き抜いていく為の術だったんだよ」

「では、これまで全て演技をしていたというのか?」

 少しは友人としての時間もあったと言ってくれとヤイバは願ってドリャップの言葉を待つ。

「そうだ。全ては演技。学生時代だってそうさ。お前の神の子としての権威を利用するために俺はお前に近づいた。お前と友達になる事で俺を貧乏人と呼んで馬鹿にする奴はいなくなった」

 友達同士で和気あいあいとして過ごした学生時代をヤイバは思い出し、その思い出が暗く歪んだような気がした。

「でも君は催眠状態のモビー達に殴られていたじゃないか。一応仲間だったんだろう?」

「あれは単に想定外の事だっただけだ。サキュバスの技にかかったというのも全部演技。カワーと喧嘩ばかりしていたのも演技。あれはカワーとお前を仲違いさせるのが目的だった。ホッフがそう望んだからな。何もかもぜーんぶ演技」

「嘘だ・・・。ずばり言うよ、君は今も催眠状態なんじゃないのか?そうなんだろう?」

(一応友人同士だったという事で二人に最後の会話をさせたのは間違いでしたネ・・・)

 二人の会話を聞いていたナンベルは後悔してため息をつき、現実を受け入れようとしないヤイバを諭す。

「ヤイバ君、こう言っちゃなんですが君は未練がましいですよ。彼はそういう人物なのです。道端で大道芸人をやっていた彼を拾って援助し学校に入れてあげたにもかかわらず、彼は小生を簡単に裏切った。そう、ドリャップは恩を仇で返す恥知らずだったのですよ。学生時代から神の子の横で恩恵を受けていたはずなのに、彼は容赦なく君に致命傷を負わせたヨネ?あれは神の子でなければ確実に死んでいた一撃だったはずですヨ」

 拳を握りしめて俯くヤイバは今にも泣きそうだった。

「それでも・・・陛下・・・。彼に恩赦を・・・幾らかの情けをお願いします。こんな事になってしまいましたが、やっぱり彼は僕の親友だったんです・・・」

 ナンベルは頬杖から頭を離すと驚いた顔でヤイバを見つめる。

「なんですと・・・?もう一度言いますよ?君は彼に殺されかけたのですよ?そんな彼に恩赦を与えろと言うのですか?」

「その・・・彼は家が貧しくて昔からお金に執着する節がありました。きっと魔が差したのです」

「親友に裏切られた事実を認めたくないのは解りますが、現実を受け入れなさい。それに君は優しすぎます。闇側の国にだって樹族のような駆け引きや裏切りを好む者は沢山いるのですよ。優しいだけではいつかあなたもそれらの餌食になります。もう少し心を鬼にする努力をするべきですネ。さぁその恥ずべき裏切り者を連れて行きなさい!」

 ナンベルが指示を出すとガードナイトがドリャップを連れて行ってしまった。

「・・・」

 天幕から連れ出されるドリャップの背中を見て、再び彼との思い出が蘇る。

 街でナンパのダシに使われたり、一緒に狩りに行って捕まえた魔物を売って小遣いを稼いだり、ミト湖の湖畔でキャンプをしたり。

 裏切られて刺されはしたが、結果的に自分はどういうわけかピンピンしている。刺されたことが大したことではなかったように思えてきた。

 もう一度皇帝に恩赦を頼もうと口を開けかけた時、そんなヤイバに被せるようにしてナンベルが話しかけてきた。

「昔、君の父上はこういう事を言った事があるんです。”力こそ全てという考えは力が有ってこそ通る。もし今ある強者のルールを力で打ち破れなかった場合、返ってくる反動は我が身で受け止めなければならない。力があると傍若無人な振る舞いができそうではあるが、力を示すべく多くの弱者を抱え、導くという責任も重く圧し掛かる。勿論民衆をがんじがらめにしてしまう独裁者もいるだろうが、その中から新たなる優れた指導者を生み出す可能性も秘めている。闇側のやり方は大きな責任を受け止める事が出来る器と実力のある者を選び出す解りやすいシステムだと私は思うのだ”と」

 ヒジリの囁くような声真似を止めてナンベルは更に話を続ける。

「ドリャップは小生という強者のルールを破って行動を起こした。彼にどこまで覚悟があったのかは知りませんが、今の社会の在り方を変えようと思って帝国に敵対したのは事実なのです。なのでそれを失敗してしまった以上、責任を取らないといけません。でも心配する事はありませんヨ。ヒー君が定めた刑罰では彼は精々懲役十年といったところでしょう。死刑になることはないですネ」

 皇帝は立ち上がるとヤイバ慰めるように肩を叩いてから、マーに向く。

「そうそう。マー隊は見事作戦を成功させましたねぇ。まぁ作戦ってほどでもないのですが。正面から突入して派手に暴れてホッフの目を引く。で、透明化したセン君が裏口からこっそりと盗賊のように忍び込んで潜み、杖を奪う機会を窺う。正々堂々とした戦い方を好む変わり者の暗黒騎士であるセン君にとってはさぞかし嫌な任務でしたでしょう。キュッキュー!」

 ナンベルは渋い顔をするセンを見てからかうように笑った。
 
「それにしても”暗黒騎士がもう一度、平野両脇にある森から攻める“という偽情報をドリャップが聞いてくれていて助かりましたよ。敵の部隊が森に集中してくれたのですから。今回の戦い方は一か八かの賭けだったんです。殆どの戦力を正面突破に使っていましたからね。突貫してから直ぐに敵の挟撃が始まりましたが、森と平野の間に罠を沢山仕掛けておいて正解でした。いやー成功成功大成功。始祖の杖も手に入りましたし、これでリザードマンも迂闊に反乱を起こさないでしょう。今後の交渉の材料にもなりますし。よくやりましたよ!皆さん!ご苦労様!では各自下がってよし!」
 
 ヤイバは天幕から出るとマーが後ろから話しかけてきた。

「傷は大丈夫か?」

「はい。もうなんともありません。それにしても奇跡ってあるんですね・・・。意識を取り戻して直ぐにフランさんが治してくれたと思って思わず彼女の姿を探しました・・・」

「ハハッ!野営地まではまだ距離はあったからな。聖騎士が回復をしに前線まで来てくれたと考えるのはおかしくない。我が隊としても、敵の攻撃に怯まずダメージも通りにくい堅牢なメイジを失うのは戦い方の幅を減らすことになるからな。ヤイバが助かって良かった」

 天幕の近くで干し肉を齧って寝そべっていたガスが、それを聞いて青髭の目立つ口を大きく開いてヌッハッハと笑った。

「『よくも、私のヤイバをぉぉぉ!』と怒り狂っていた奴が一丁前だな!マー隊長さんよぉ~」

「ガス先輩、一応階級は私のほうが上なのだから、もう少し敬意を払ってもらえないだろうか?」

「指揮官としての力はお前の方が上かもしれんが、戦いの実力では俺のほうが上よ。デカイ顔すんな?」

 喧嘩になりそうだったのでヤイバがマーの腰に手をやってその場を離れようとした。ヤイバにしても、正体こそばれてはいないが過去に不意打ちのような形でガスををボコボコに殴った負い目がある。

「行きましょう、隊長・・・」

 急に腰に手を回されたマーは体をびくりとさせる。

「(ひゃっ!)ああ」

 ガス・ターンから離れて人気の少ない場所まで来ると、ヤイバは改まってマーに頭を下げた。

「今回の任務は役に立てず、足を引っ張ってすみませんでした、マー隊長」

「気にするな。神殿に入った時点で任務は殆どは達成していたのだから」

 優しくそう言うマーの顔をヤイバは申し訳なさそうに見た。

 堀の深い顔だがマーの顔は造形が悪いというわけではない。寧ろ個性的な美人の類だ。伝説の生き物であるゴリラと揶揄されるのは堀の深さもあるが、実際は男勝りの活躍に対する称賛だったり嫉妬だったりする。

 その顔が破顔してヤイバをからかった。

「お前は任務以外だと黒竜を倒したり、吸魔鬼を改心させて自由騎士になったりと功績を残すのに、仕事となるとてんで駄目だな」

「あ!酷いですよー!隊長!一応、森の巨人討伐は任務中でしたよ!」

 マーはハハハと笑って、拳を振り上げて追いかけてくるヤイバから逃げた。

 しかし、マーは疲れていたのか足がもつれて倒れそうになる。

「危ない!」

 ヤイバがマーの腕を掴んで引き寄せると、彼女は勢い余って制服姿のヤイバの胸に抱きつくような形になった。

 抱きついたまま動かないマーをヤイバは心配する。

 減った隊員の分も補うように奮戦していた彼女が疲労困憊でもおかしくない。自分の隊から裏切り者を三人も出したのだ。他の隊の隊長からの冷たい視線にも気苦労が絶えなかっただろう。

「隊長?」

 今は鶏冠のように髪を立てておらず、イグナのようなショートヘアーの黒髪が小刻みに震えていた。泣いているのだ。

「ヤイバがドリャップに刺されて地面に倒れた時、私の胸は張り裂けそうだった。もう死んでしまったのではないか、二度と会えないのではないかと。怒りが全身を駆け巡っている間は何とか悲しみに耐えることが出来たが、任務が完了した後は頭が真っ白になって何も考えらる事ができなかった。呆然としながら、神殿から出てみると遠くでお前がカワーと喋っているではないか。あの時ほど人生で嬉しかった事はない」

「隊長・・・。そこまで僕の事を心配してくれていたんですか。嬉しいです」

「お前は私の自慢の部下なのだ。お前に死なれては困る。これからはどんな時もどんな相手にも警戒を怠るなよ?それから常に私の傍にいろ。戦闘中でも日常生活でも」

「はい・・・、えっ?」

 プロポーズのようなマーの言葉を流しそうになり、何かを聞き間違えたのかと考えるヤイバをよそに、マーはここぞとばかりにヤイバの胸に顔を埋めてさり気なく深呼吸をした。

(この状況を利用してヤイバの匂いを堪能するのは卑怯だが、今だけ・・・今だけだから!あーいい匂いだ。子宮が疼く)

「あーいい匂いだ。子宮が疼くー」

 マーの心の中の声を、いつの間にか近くにいたイグナがそのまま喋る。

「わぁぁぁぁぁ!」

 驚いてマーは小さく飛び跳ねると、頭がゴンとヤイバの顎に当たった。

「こ、心の中を覗くな!闇魔女のばかぁ!」

 そう言って隊長は顔を真っ赤にして半泣きで走り去ってしまった。

「あの隊長は良からぬ事を考えていた。今、ヤイバは危なかった」

「そ、そうなんですか?僕はまた裏切られていたのでしょうか・・・」

「そういう事じゃないから・・・。大怪我を負ったらしいけど、平気?」

「ええ、同僚に運ばれている途中に何故か完治してしまいました」

「そう・・・。ヒジリの子供だものね。奇跡が起きても不思議じゃない」

「傷なんかよりも、僕は親友に裏切られた事がショックでした・・・」

「彼の心を見たけど、ナンベルのおじちゃんに尋問されている間でさえ自分の事しか考えてなかった。罰を受ける覚悟は出来ていたみたいだけど、死刑にならない事を知っていたみたい。だからずっと今後監獄でどう上手く立ち回るかを考えていた。ヤイバの事なんてこれっぽっちも考えていなかった」

「う・・・。それはそれでショックですけど・・・」

「貴方は人との関係を甘く見る傾向がある。心の何処かで、芯からの悪人なんていないと思い込んでる。でもそんなことはない。生まれつきの悪人はいるし、彼らは善人のフリをして作り笑いをしながら他人の腹を探っている。ドリャップは貧しかったかもしれないけど、その貧しさで心を歪ませてしまった。自分はどんな汚い手を使ってでも高みに行くんだって・・・。彼は欲望の闇に飲まれていたの」

 ヤイバは急に俯いてポロポロと泣き出した。

 天幕の中ではナンベル皇帝の言葉を心の中でスルーしていたが、イグナの言葉でその現実がじわじわと心を侵食しだしたのだ。

「僕がドリャップと今まで築き上げてきた信頼関係や思い出は何だったのですか・・・。結局ドリャップは自分の利益のために、僕と友達のふりをしていたんですか?僕はずっと騙されていたというのですか?」

「そう。目を背けたい気持ちは解るけど現実はしっかりと受け入れた方がいい。人はその現実を糧に経験を積んでいく。今は思いっきり泣いて、気が済んだら前を向いて歩いて。貴方はきっと成長できるから」

 イグナはこの時、ヒジリが世界を救ってこの世を去った時の自分を思い出していた。

 現実を受け入れられずに癇癪を起こした子供のように泣き続け、立ち直るまで何か月も時間を要した。

「はい、励ましてくれてありがとうございます。イグナ母さん」

 ヤイバは眼鏡を外して涙を拭くと、イグナを抱き上げる。感謝の意味を込めて頬にキスをした。

「ドリャップには裏切られましたが、僕は悪い事ばかりじゃなかったんですよ。カワーが僕のことを友達だって言ってくれたんです。そんな素振りは今まで全く見せなかったのに」

「そうね。彼は本当にヤイバの事を思ってくれているみたい」

 イグナはチラリと大木の陰で腕を組んで背中を見せるカワ―を見た。彼はヤイバを心配してそこにいるのだが、どう声を掛けていいのか悩んでいるのだ。

 カワーはイグナの視線に気がついてスッと大木に隠れると近くの天幕に入り見えなくなった。

 イグナはフフフと笑う。

「べ、別に心配などしていない、だって」

「カワーの心を読んだんですか?」

「秘密。直接彼に聞いてみればいい」

 イグナはヤイバに降ろしてもらうと目を細めて笑いながら自分のテントへと走っていった。

 ヤイバは走り去る彼女を視線で追いながら、何度も脳内でイグナの笑顔を繰り返し再生している。

(それにしてもイグナ母さんの笑顔は凄く可愛い・・・。心の傷が癒されていく・・・。なんていうか胸がキュンとした)

 ヤイバの心の声を聞いてしまったイグナはピタっと一瞬立ち止まったが、また走る。

 ヤイバには見えなかったが彼女の顔は真っ赤だった。
しおりを挟む
感想 22

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。

アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚… スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。 いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて… 気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。 愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。 生きていればいつかは幼馴染達とまた会える! 愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」 幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。 愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。 はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

処理中です...