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イグナを助けに5
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カモが来た!
オーガとその一行を見てノームモドキのシディマはそう直感する。
昼に見た地走り族の子供によく似た女を連れている事から、あの端正な顔立ちのオーガは奴隷商人だろうと考えたのだ。
「姉妹で捕まりやがったか? アホのオーガに捕まるぐらいだからあの女は相当間抜けなんだろうな。クキキっ!」
シディマは黄色く尖った歯とドドメ色の歯茎を見せて笑う。
ゴブリンの亜種なのでノームとは遺伝的に全く繋がりはない。が、何故か姿がそっくりなので、さながらムツゴロウとトビハゼの間柄のようなものだ。
ノームは奇妙な言動や行動はあるが、基本的に素行が良く、神話時代以降、他国を侵略した事もない為、好意的に扱われる事が多い。何よりもノームは自国からは滅多に出ないので他国に行くと珍しがられる。
そういうノームのメリットを利用し、ゴデの貧民街や富裕層地区で旅行者を騙して日銭を稼ぐノームモドキが多いのは当然だ。
シディマはヒジリに近づくと、萎びたコーンキャップを少し浮かせてお辞儀をした。
「オーガのお兄さん! 珍しい発明品がありますよ。見ての通りノームであるワシが作った自慢の逸品なのです!」
そう言うと袋から黒い箱を取り出した。
「これはですね、一度アイテムをしまうと合言葉を言うまで絶対に開かない箱なんです。中に沢山の宝石やら硬貨を入れたのですが、うっかりと合言葉を忘れてしまいましてね・・・。開く事が出来ずに困っているのです。国に帰る旅費がどうしても今直ぐに必要なので、お兄さんにこれをチタン硬貨一枚で買ってもらえると、ワシはとても助かります! 合言葉は四文字ですので上手く開ける事が出来れば、中の物はお兄さんの物です。どうです?」
これが詐欺師の類だと解っているが、ヒジリにはガラクタ収集癖がある。
異空間ポケットに詰め込んだガラクタの数は軽く数万個ある。主に二十世紀代のガラクタばかりだ。古臭い看板や円筒形のポスト、マンホールの蓋、ソフトビニール人形等。
最初は箱を見てガラクタだと思って興味を示したが、どんどんと気分が冷めていく。どうも収集家としての勘が働かない。
「ウメボシ、スキャンしてみろ」
「はい。・・・中には宝石等は入っておりません。が、何かの装置のようです。どのような装置かまでは解りませんが」
「この星で初めて見る機械らしき物だな。何の装置か興味がある。よし・・ウメボシ、けん玉を出せ」
ウメボシが異空間ポケットではなく、データ化して収納している『マスターのガラクタ箱』内のデータを探る。
すぐにけん玉を見つけ物質化し、ヒジリに渡すとヒジリは器用にけん玉の技を披露しだした。
徐々に動きを加速させながらリズムよく技を成功させていくその様は、まるでダンスを踊っているようにも見える。
すぐに人集りができ、拍手が起こった。
ウメボシが空き缶を群衆に差し出すとコインがどんどん投げ込まれた。ヒジリは観客に一礼してパフォーマンスの終わりを示すとシディマに向かって言う。
「見たかね? たった数分でこんなに稼げたぞ? このけん玉という魔法の玩具は凄いだろう? この玩具に主と認められれば誰でもあれくらいのパフォーマンスが出来るのだ。たった一枚のチタン硬貨で故郷に帰るのは心細かろう? だったらこれで稼げるだけ稼いで帰ったらどうかね。その箱と交換してやってもいいぞ?」
「ほ、本当はそんな玩具と釣り合わないけどこの際仕方ないかな・・・。いいよ交換してあげます」
「では交渉成立だ。早速試してみたらどうかね?」
「ええ、そうしますとも」
そういうとノームは仕方なくといった感じで、先程ヒジリがやったような動きをしてみせると、いとも簡単に玉が剣先に入る。調子に乗ってどんなポーズをしようが入る。
それもそのはずで、自前の技術でパフォーマンスを披露していたヒジリとは違い、シディマの時には上手く玉が入るようにウメボシが操作していたのだ。
それを脇で見ていたゴブリンが俺にもやらせろと言ってやってみるが上手くいかず、頭に玉をしこたまぶつける。周りから笑いが起きゴブリンはけん玉を突き返すと、タンコブを撫でながら恥ずかしそうに人ごみに消えていった。
「どうやらその魔法の玩具はノーム殿を主と認めたようだな、良かったな」
「そうみたいですね。(やったぞ! 暫くこれで稼ぎ放題だ! こんな玩具誰も持ってねぇだろ! クキキッ! 観客に飽きられたら高値で売り払えば良いし! そのゴミを持ってとっとと消えろ! このウスノロのアホオーガめ!)」
シディマは大事そうにけん玉を皮袋に入れると、笑顔でヒジリと握手をしてその場を離れていった。
彼が次にけん玉を披露する時は、先程のゴブリンの二の舞になっているのは間違いない。
「ダーリ・・・、ヒジリ殿は何故そんな継ぎ目も無い黒い箱を欲したのか?」
時間の経過とともにヒジリへの愛の妄想が膨らみ、危うくダーリンと言いそうになったシルビィが聞いた。
「なんの装置か気になったのだよ。マジックアイテムらしき物は頻繁に見かけるが、こういった純粋な装置は珍しい」
「まぁノーム製なんだし当然だよね」
タスネはノーム国製の物なら魔法ではなく機械仕掛けであってもおかしくないといった感じで言う。
アルバイト中に冒険者が、ノームの機械の話をしているのを度々聞いた事があるからだ。
大体は暴走したカラクリに尻を叩かれたとか、人型から四角い箱に変形して以降全く動かなくなったという下らない話ばかりである。
シルビィは今のノームがノームモドキだと見抜いていた。スパイを取り締まる事もある王国近衛兵独立部隊にとって、ノームとノームモドキを見分ける術は身に着けて当然のものなのである。
「おや、タスネ殿はあの男がノームモドキだと見抜けなかったのか? ノームにしては鼻が尖っていただろ? 目も釣り目だったし。あれはゴブリンの仲間だ。交換した箱も正直言って役に立たない物だろう」
「え? そうなの? ノームを実際に見た事が無いから解らなかった・・・」
「そうだったのですか? スキャンして遺伝子を調べておくべきでした」
ウメボシは若干悔しそうに言う。
が、地球と違ってクラウドにデータを保管出来ないこの惑星では、ノームモドキの情報を収集し、データとして保管する優先度は低いと判断する。
ウメボシ個人で地球の全てをデータ化出来るだけの容量を持っているが、それも限界に近いのだ。
「道草を食ってなイデ、早くナンベル様の下に向かったらどウダ?」
グルグル巻きにされているイービルアイのア・カイロが無感情な声で言う。
「それにしてもこの糸はなンダ。ナンベル様と連絡すら取れない。魔力を封じる効果でもあるノカ?」
「いいえ、昔からある人工合成クモ糸ですが・・・。そんな事よりも貴方の仰った待ち合わせ場所に貴方の主はおりませんが、どういう事でしょうか? 待ち合わせ場所より北東に一キロの地点にてピエロの反応があります。マスター、そこに向かいましょう。イグナの反応もそこにありますので。」
「そうするとしよう。そのイービルアイのけん引はいい。私の腰にでもぶら下げておく。二人を抱えて高速移動をする。サポートを頼むぞウメボシ」
「かしこまりました」
「えー、あれ速くて怖いんだけど・・。でも早くイグナを迎えに行かないとね・・・我慢する!」
タスネは胸前でグッと拳を握って「がんばるぞぃ!」と自分を鼓舞する。
手を後ろに組んだシルビィは早く抱っこをしてほしくて、ヒジリの前をウロウロそわそわしていた。
「通行人が多いので最大高度まで浮上して進んでください。それならば誰も傷つけなくて済みます」
ヒジリはア・カイロから伸びている人工クモ糸を腰のベルトに巻き付けると二人を抱き上げ十メートルほど浮く。
タスネが恐怖でウググと呻き、周りの住民からどよめきが起こるがヒジリは気にせず、小汚いバラック小屋が続く貧民街を見下ろしながら最短距離で目的地に向かった。
オーガとその一行を見てノームモドキのシディマはそう直感する。
昼に見た地走り族の子供によく似た女を連れている事から、あの端正な顔立ちのオーガは奴隷商人だろうと考えたのだ。
「姉妹で捕まりやがったか? アホのオーガに捕まるぐらいだからあの女は相当間抜けなんだろうな。クキキっ!」
シディマは黄色く尖った歯とドドメ色の歯茎を見せて笑う。
ゴブリンの亜種なのでノームとは遺伝的に全く繋がりはない。が、何故か姿がそっくりなので、さながらムツゴロウとトビハゼの間柄のようなものだ。
ノームは奇妙な言動や行動はあるが、基本的に素行が良く、神話時代以降、他国を侵略した事もない為、好意的に扱われる事が多い。何よりもノームは自国からは滅多に出ないので他国に行くと珍しがられる。
そういうノームのメリットを利用し、ゴデの貧民街や富裕層地区で旅行者を騙して日銭を稼ぐノームモドキが多いのは当然だ。
シディマはヒジリに近づくと、萎びたコーンキャップを少し浮かせてお辞儀をした。
「オーガのお兄さん! 珍しい発明品がありますよ。見ての通りノームであるワシが作った自慢の逸品なのです!」
そう言うと袋から黒い箱を取り出した。
「これはですね、一度アイテムをしまうと合言葉を言うまで絶対に開かない箱なんです。中に沢山の宝石やら硬貨を入れたのですが、うっかりと合言葉を忘れてしまいましてね・・・。開く事が出来ずに困っているのです。国に帰る旅費がどうしても今直ぐに必要なので、お兄さんにこれをチタン硬貨一枚で買ってもらえると、ワシはとても助かります! 合言葉は四文字ですので上手く開ける事が出来れば、中の物はお兄さんの物です。どうです?」
これが詐欺師の類だと解っているが、ヒジリにはガラクタ収集癖がある。
異空間ポケットに詰め込んだガラクタの数は軽く数万個ある。主に二十世紀代のガラクタばかりだ。古臭い看板や円筒形のポスト、マンホールの蓋、ソフトビニール人形等。
最初は箱を見てガラクタだと思って興味を示したが、どんどんと気分が冷めていく。どうも収集家としての勘が働かない。
「ウメボシ、スキャンしてみろ」
「はい。・・・中には宝石等は入っておりません。が、何かの装置のようです。どのような装置かまでは解りませんが」
「この星で初めて見る機械らしき物だな。何の装置か興味がある。よし・・ウメボシ、けん玉を出せ」
ウメボシが異空間ポケットではなく、データ化して収納している『マスターのガラクタ箱』内のデータを探る。
すぐにけん玉を見つけ物質化し、ヒジリに渡すとヒジリは器用にけん玉の技を披露しだした。
徐々に動きを加速させながらリズムよく技を成功させていくその様は、まるでダンスを踊っているようにも見える。
すぐに人集りができ、拍手が起こった。
ウメボシが空き缶を群衆に差し出すとコインがどんどん投げ込まれた。ヒジリは観客に一礼してパフォーマンスの終わりを示すとシディマに向かって言う。
「見たかね? たった数分でこんなに稼げたぞ? このけん玉という魔法の玩具は凄いだろう? この玩具に主と認められれば誰でもあれくらいのパフォーマンスが出来るのだ。たった一枚のチタン硬貨で故郷に帰るのは心細かろう? だったらこれで稼げるだけ稼いで帰ったらどうかね。その箱と交換してやってもいいぞ?」
「ほ、本当はそんな玩具と釣り合わないけどこの際仕方ないかな・・・。いいよ交換してあげます」
「では交渉成立だ。早速試してみたらどうかね?」
「ええ、そうしますとも」
そういうとノームは仕方なくといった感じで、先程ヒジリがやったような動きをしてみせると、いとも簡単に玉が剣先に入る。調子に乗ってどんなポーズをしようが入る。
それもそのはずで、自前の技術でパフォーマンスを披露していたヒジリとは違い、シディマの時には上手く玉が入るようにウメボシが操作していたのだ。
それを脇で見ていたゴブリンが俺にもやらせろと言ってやってみるが上手くいかず、頭に玉をしこたまぶつける。周りから笑いが起きゴブリンはけん玉を突き返すと、タンコブを撫でながら恥ずかしそうに人ごみに消えていった。
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「そうみたいですね。(やったぞ! 暫くこれで稼ぎ放題だ! こんな玩具誰も持ってねぇだろ! クキキッ! 観客に飽きられたら高値で売り払えば良いし! そのゴミを持ってとっとと消えろ! このウスノロのアホオーガめ!)」
シディマは大事そうにけん玉を皮袋に入れると、笑顔でヒジリと握手をしてその場を離れていった。
彼が次にけん玉を披露する時は、先程のゴブリンの二の舞になっているのは間違いない。
「ダーリ・・・、ヒジリ殿は何故そんな継ぎ目も無い黒い箱を欲したのか?」
時間の経過とともにヒジリへの愛の妄想が膨らみ、危うくダーリンと言いそうになったシルビィが聞いた。
「なんの装置か気になったのだよ。マジックアイテムらしき物は頻繁に見かけるが、こういった純粋な装置は珍しい」
「まぁノーム製なんだし当然だよね」
タスネはノーム国製の物なら魔法ではなく機械仕掛けであってもおかしくないといった感じで言う。
アルバイト中に冒険者が、ノームの機械の話をしているのを度々聞いた事があるからだ。
大体は暴走したカラクリに尻を叩かれたとか、人型から四角い箱に変形して以降全く動かなくなったという下らない話ばかりである。
シルビィは今のノームがノームモドキだと見抜いていた。スパイを取り締まる事もある王国近衛兵独立部隊にとって、ノームとノームモドキを見分ける術は身に着けて当然のものなのである。
「おや、タスネ殿はあの男がノームモドキだと見抜けなかったのか? ノームにしては鼻が尖っていただろ? 目も釣り目だったし。あれはゴブリンの仲間だ。交換した箱も正直言って役に立たない物だろう」
「え? そうなの? ノームを実際に見た事が無いから解らなかった・・・」
「そうだったのですか? スキャンして遺伝子を調べておくべきでした」
ウメボシは若干悔しそうに言う。
が、地球と違ってクラウドにデータを保管出来ないこの惑星では、ノームモドキの情報を収集し、データとして保管する優先度は低いと判断する。
ウメボシ個人で地球の全てをデータ化出来るだけの容量を持っているが、それも限界に近いのだ。
「道草を食ってなイデ、早くナンベル様の下に向かったらどウダ?」
グルグル巻きにされているイービルアイのア・カイロが無感情な声で言う。
「それにしてもこの糸はなンダ。ナンベル様と連絡すら取れない。魔力を封じる効果でもあるノカ?」
「いいえ、昔からある人工合成クモ糸ですが・・・。そんな事よりも貴方の仰った待ち合わせ場所に貴方の主はおりませんが、どういう事でしょうか? 待ち合わせ場所より北東に一キロの地点にてピエロの反応があります。マスター、そこに向かいましょう。イグナの反応もそこにありますので。」
「そうするとしよう。そのイービルアイのけん引はいい。私の腰にでもぶら下げておく。二人を抱えて高速移動をする。サポートを頼むぞウメボシ」
「かしこまりました」
「えー、あれ速くて怖いんだけど・・。でも早くイグナを迎えに行かないとね・・・我慢する!」
タスネは胸前でグッと拳を握って「がんばるぞぃ!」と自分を鼓舞する。
手を後ろに組んだシルビィは早く抱っこをしてほしくて、ヒジリの前をウロウロそわそわしていた。
「通行人が多いので最大高度まで浮上して進んでください。それならば誰も傷つけなくて済みます」
ヒジリはア・カイロから伸びている人工クモ糸を腰のベルトに巻き付けると二人を抱き上げ十メートルほど浮く。
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