未来人が未開惑星に行ったら無敵だった件

藤岡 フジオ

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イグナを助けに4

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 谷の隅にバラック小屋を建て、通行人相手に商売をして住処としているゴブリン達は、ヒジリ一行が近づいてくるのを見て慌てる。

 この尋常ならざる強さのオーガと関わるのは得策ではないと感じたのか、谷の壁面にぴったりと顔を向け、自分は存在していませんよといった感じで微動だにしなかった。

 ゴブリンは谷底の薄暗闇の中でも視力は良く、かなり遠くからでもヒジリ達が門を突破してきたのが解ったのだ。

 仲間が数人倒れているのも確認している。何人かは最後のゲートに素早く走っていった。恐らく最後の門番に報告をしに行ったのだろう。

「さっきゴブリンを倒しちゃったから、今度は大人数で待ち構えてたりして・・・。やだなぁ」

 タスネはヒジリがいるので何とかなるのは解ってはいるが、心配性な性格なので落ち着かない。

「大丈夫だ、主殿。ウメボシ、もし次回戦闘になれば主殿の周りにフォースフィールドを張ってやれ」

「しかし、それではマスターが・・・」

「ざっと見た感じではパワードスーツを貫通できる武器を、ゴブリン達が持っているとは思えないな。今のところ問題ない。主殿の防御を最優先だ」

「解りました・・・」

 ウメボシは基本的にヒジリ以外を守りたくないと思っている。ヒジリはまだ一度も死んだ事が無く、地球ではオリジナルのままというのは一つのステータスなのだ。オリジナルのままだと周りが死なせまいと色々気を使ってくれるというメリットもある。

 しかし世間がいくら気を遣おうとも、死を克服した社会では死への恐怖が薄いので無茶をする者も多い。死ぬことで笑いに繋げる動画が出回っていたりと社会問題にもなっていた。

 四十一世紀において二十一世紀の死生観を持ち、お世話ロボットとして生きるプライドの高いウメボシにとって、ヒジリの死は有ってはならない事なのだ。たとえ蘇らせる事が出来ても。

「どれ、次のゲートでも見てみるか」

 ヒジリはそういうと、またバイザーを降ろした。その横でシルビィがぴったりと寄り添っている事にウメボシはイライラしている。もう彼女はゴブリンに変身する気もなく、目立たないよう目深にフードを被っているだけだ。

 ウメボシは段々と不安になってきた。まさかマスターは樹族とも交配出来るのでは? と思い密かにシルビィを詳しく調べる。その結果にウメボシは目を細めた。

(ふふふ、シルビィ様。書物通り樹族は多肉植物から進化した種族ですので、マスターとの間で子孫は残せませんよ。マスターにいくら惚れても無駄ですから! 無駄無駄無駄無駄ァ!)

 ウメボシは気が楽になりシルビィの愚行も幾らか許せるようになった。

「うん? 次のゲートの様子がおかしいぞ?」

 ヒジリは先程の門を観察した時と同じ口調で言う。

「次は私もヒジリ殿と一緒に戦うからな!」

 そう言ってシルビィはヒジリの太腿を触る。

 フードの陰の奥から濡れた目を光らせ、ヒジリの顔を見つめるシルビィの顔は、今まで男が言い寄ってくる事のなかった猛女としてのものではなく、男に心底惚れた女のそれだった。

 愚行を許せるようになったとはいえウメボシは思う。

(こ、こいつ、メスの顔になってやがります!!)

 瞳が青から黄色になるウメボシを見てタスネは茶化した。

「ウメボシって解りやすいね、瞳の色で」

「はて、何のことでしょうか? タスネ様」

 直ぐに冷静になり青い瞳に戻してから話題を逸らすように、ヒジリに話しかける。

「門前でゴブリン達が道を空けて土下座しています、マスター」

「うむ。どうやらすんなりと通してくれるみたいだな」

「なんだ、つまらん奴らだ」

「ほー、良かった」

 タスネはもう戦闘が無いと解ると気が楽になり、先頭を鼻歌交じりでスキップで駆け出した。そのままゴブリン達の土下座地点まで来ると門の向こうから、野太くて、たどたどしい女の声がする。

「待てぃぃ!」

 その声に驚いたタスネは逆回転再生のように後退し、素早くヒジリの後ろに隠れる。

 門が開くとそこにはヒジリと同じぐらいの背丈のフルプレートを着た女オーガが歩み出てきた。

 ゴブリン達の土下座は女オーガへの土下座だったのだ。

 女オーガは脇に抱えたヘルムをその辺のゴブリンに持たせると、右足をドンと前に出しヒジリを指差した。

「おでの名前はヘカティニス! お前たちは釣りをおかした!」

 隣に立つゴブリンが、釣りでは無く罪だと教える。

「そう、罪をおがした! よってばつ・・ばつ・・」

 隣のゴブリンがまた耳打ちをする。

「そう、罰金を支払え!」

 ヒジリは片眉を釣り上げ、女の言う理不尽な罰金に抗議した。

「いや、罪を犯したのはこのイービルアイだ。このイービルアイがゴブリン達を魅了して操って我々を襲わせたのだ。だから止む無く戦闘となった。ゴブリン達は気絶しているだけで殺してはいない」

 ヘカティニスは長いまつげの大きな垂れ目をぱちくりとさせて、ボサボサの髪を掻き毟る。

「わがぁんない! このオスのオーガは何をいっているのが、わがぁんない! 難しい言葉、沢山喋る! メンドクサイのでもう通らせよう」

 清潔であれば愛嬌があって可愛いであろう垢塗れのタヌキ顔を苦悶させ、ヘカティニスは隣に立つゴブリンを見下ろした。

 どうやらヘカティニスは門番として、このゴブリンに雇われたようだ。

「驚いたな。まさか闇側の英雄傭兵が門番をやっているとは・・・。まぁ確かに戦争が小康状態で活躍の場がないから仕方ないか。私も笑えない立場だが・・・。とはいえ、人材の無駄遣い感が半端ないな・・・」

 この西の大陸で知らない者はいないと言われる、噂に名高いオーガの女傭兵ヘカティニスを見て、シルビィは武者震いをした。

(一度ヘカティニスとは戦ってみたいものだが・・・。ミスリルのフルプレートか・・・。もし最初の魔法攻撃をレジストされたら私は即死だろうな。あの魔剣“へし折り”に叩き潰されて・・・)

 秋の麦畑のような金色の瞳に脂ぎったボサボサの長い銀髪、あまり修理に出さないのか、激戦を潜り抜けてきた証である打痕があちこちに残る全身鎧は赤いオーラを纏っている。

(ただのミスリルプレートではないな。魔法を帯びている・・・。傭兵は三か月生き延びたらベテランと言われる程生き残るのが難しい。そんな中で彼女は四年も生き延びているのだ。高い身体能力に魔法の武具、死の淵で動じない胆力があってこそか。しかし今は仕事がないせいで、門番をやって日銭を稼ぐしかないと・・・。やはり勿体ない)

 立ち塞がる敵を幾人も叩き千切った通称“へし折り”という名前のグレートソードが背中に浮いて見える。鎧同様、刀身にうっすらと赤い光を帯びている事から、魔法の剣であるのは間違いない。

 その魔剣をヘカティニスは徐に抜き、剣の腹で隣にいたゴブリンをグイっと前に押し出して言った。

「おまえ、喋れ!」

「そ、そんなぁ。ちゃんと仕事してくださいよ、ヘキャティニス様ぁ~!」

 と隣のゴブリンは押されながらも不服そうな顔でヒジリ達と交渉をしだした。

「あの~、ではそのイービルアイを引き渡してもらえないでしょうキャ? 使い魔の主に請求しますんで」

「断る。これは大事な交渉材料なのでな。我々もこのイービルアイの主に用があるのだ」

「困ったなぁ。そのイービルアイに主の名前を聞いてもらえませんキャ?」

 ウメボシがグルグル巻きにされたイービルアイに主の名前を言いなさい、と命令するとイービルアイは以外にも素直に答えた。

「主はナンベル・ウィン様だ。私はその使い魔、ア・カイロだ」

 その名を聞いて突然ゴブリンは「キィィィ!」と叫ぶと、天を仰ぎ絶望した。

「ふざけんじゃねぇぇ!! 貧民街の殺し屋兼軍師様に請求なんキャ出来るわけないっ! キャといってこの強そうなオーガ相手にヘキャティニス様を使えば! 契約通り高額の追加料金が俺に発生するッ! 損しかしねぇじゃねぇキャ! 俺はゲートギルドに雇われただけの! しがない現場責任者だぞ! 何でこんな厄介事に巻き込まれないといけないんだ! あああ! 八方塞がりだぁ~!」

 地面に寝転び、頭を軸にして歩くようにグルグルと円を描きながら苦悩するゴブリンを見て、タスネは彼が可哀想に思えてきた。

「ゲートギルドって・・・。えーっと、じゃあこのゲートって全部裏で繋がってたんだ・・・。ぼったくりじゃんか・・・。でも何だかあのゴブリン可哀想ね。ヒジリ、幾らか払ってあげたら?」

「通行料次第だな。責任者ゴブリンよ、罰金を払うことはできないが、通常の通行料金なら払ってもいい」

「なんと! (千載一遇!ぼったくりチャンス到来!)それでは一人、一チタン硬貨で宜しくお願いします」

 今まで散々嘆いていた責任者ゴブリンは、重力を無視したかのようにスッっと立ち上がると丁寧なお辞儀をした。

「高いな。我々はこれから、そのナンベルとか言う殺し屋と交渉をしに行くのだぞ。金を幾ら請求されるか解らんのだ。何なら君達が罰金を寄越せと言っていたと殺し屋ピエロ殿に告げ口をしてもいいのだが?」

「酷い! で、では大きく譲歩して半額の五鉄貨で! これ以上はギルド長に殺されてしまいます」

「こうしよう。我々は金は無いがマジックアイテムなら持っている。それで取引しないか? 上手に売れば大金になるかもしれんぞ?」

「わ、わキャりました。ではマジックアイテムを見せてください」

「ウメボシ、私のガラクタ箱から二十一世紀のソーラー電卓を二つ出せ。この星の計算方法や数字は地球とよく似ているから使えるだろう」

 ウメボシはどこに保管していたのか、何も無い空中から電卓を二つ出した。

「君達は計算をする時、そろばんを使っているな?」

「それがどうかしましたキャな?」

「これを見るがいい。ここに数字が書いてあるだろ。ここをこうしてこう・・」

 最初は大したマジックアイテムじゃないなという態度でヒジリの説明を聞いていたゴブリンだったが、表情が見る見ると驚きに変わっていった。

「なんと便利なんだキャ! 一瞬で難しい計算が正確に出来るじゃないキャ!」

「だろう? 一つは君が持っていたまえ。責任者という立場上、会計の最終確認もするだろう? もう一つは売るなりプレゼントするなり好きにするがいい」

「二つもくれるのキャ? こんな便利なマジックアイテムを!? 太っ腹過ぎる!」

 ゴブリンが何か良い物を貰ったという事だけは解ったヘカティニスが、ズイっとヒジリとゴブリンの間に割り込んでくる。

「一個、おでにもくで。一個」

「ヘキャティニス様はこれの価値も使い方も理解出来ないでしょうギャ!」

「うん、わがらない。でもおでも何か欲しい。お前、何だか良い匂いがするな。おでに何かくれ」

 ヘカティニスはヒジリにキスでもしてしまうのではないかというくらいの至近距離で、顔や首をクンクンと匂っている。

 それを見たシルビィとウメボシがソワソワとしだした。

「この飴の匂いかな?」

 そういうと色んな味の大きな飴が沢山入った袋を、どう見ても収納不可能な肩の平らなポケットから取り出したが、ヘカティニスは飴しか見ていない。

「一個くで!」

「一個と言わず袋ごとくれてやろう」

「いいのか? お前良い奴だな!」

 ヘカティニスはいきなりヒジリの顔をペロッと舐めた。ヒジリは全く動じていない。挨拶か何かだと思っているのだ。

 それがオーガの好意的なサインであると知っているシルビィとウメボシは心の中で「あぁぁぁ!」と叫ぶ。

 が、ここで有名な傭兵と敵対するのは面倒なのでぐっと堪えた。

「ではこのまま通してもらうぞ? いいな?」

「どうぞどうぞ! お帰りもまたご利用下さい」

 ゴブリンはそう言うと深々と頭を下げ、部下のゴブリン達に扉を開けさせた。

 一行は扉を通り谷が途切れた少し先に見えるゴデの貧民街を目指して歩き出す。

「はぁ・・・。三タン程の距離だったのに結構色々あったね・・・。多分寿命が三年くらい縮んだと思う。早くイグナを迎えに行かないと」

 二十一世紀の地球人と左程寿命が変わらない地走り族のタスネは、疲れ果てた表情で言う。

 ではなく、という言葉を使っている事から、イグナが無事であると確信したようだ。

 先程、イービルアイが交渉する用意があると言ったので交渉材料を無下に扱う訳がないとタスネは踏んでいる。

 そのタスネの肩にシルビィが手を置いた。

「確かに短い距離ではあったが何か月も歩いたような気分だな。(しかしながら、私とヒジリ殿の距離は今回の件でかなり縮んだはず。ヌフフッ)」

 各々が色々な思考を巡らせながら歩いていると、後方のゲートから文字が実体化して飛んできそうな勢いでヘカティニスの叫び声が聞こえてきた。

「おどぉぉぉ! くせぇぇぇ! ウンコだぁぁ! この飴、ウンコだぁぁぁ!」

 ヘカティニスが八つ当たりをして何かを壊す音と、甲高いゴブリン達の悲鳴がその後に続いた。

「おかしいな、あの袋にドリアン飴は一個しか入ってないのに、いきなり引き当てるとはヘカティニスとやらも運が悪い」

「あのウン・・・ドリアン飴を食べたのか・・。(愛しいヒジリ殿の顔を舐めた罰だな)フフフ」

 同じタイミングでウメボシも似たような事を考えていたのか、二人が意地悪な声で笑う。

 その声はあと少しで終わろうとする谷の壁面に反響し、エコーを掛け過ぎたカラオケ部屋のように鳴り響いた。

「ホキキキキキ!」

 とシルビィが更に笑う。

「ドォ~ドッドッド!」

 何故か張り合うようにウメボシも笑う。

「パゴァ! パゴァ!」

「ぐばぁら、ぐばぁら!」

 段々と奇妙な笑い声合戦になる二人に

「いい加減にしたまえ! ワライカワセミですら、もう少し上品な笑い方をするぞ」

 と珍しくヒジリが突っ込み、貧民街までの短い道中は静かになった。
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