未来人が未開惑星に行ったら無敵だった件

藤岡 フジオ

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ウラガワ

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 マナを帯びた拳と脚が、薄暗い屋敷の中で赤い閃光のように線を描いて、次々とシオ男爵を襲う。

 アルケディアの地下にあるカタコンベで使用した、魔法アイテム光の扉から出て直ぐの事である。

 紺色の装束を着た樹族二人が、右から左からと拳を繰り出し、離れると吹き矢で攻撃してくる。それらを全て杖でいなし、反撃の機会をシオは窺っていた。

「休む暇もねぇな。相棒」

「糞杖は相手がアンデッドじゃないと、殆ど役に立たねぇな」

「持っているだけでヒーリング効果があるし、回復魔法もかけてやってるだろうが。そうじゃなきゃとっくに死んでるぞ、お嬢ちゃんよ。いざとなりゃ俺がトンズラワープしてやっから、安心して戦いな」

 得体のしれない敵の拳や蹴りは、繰り出す事に命中精度が上がり、シオの体にゆっくりとダメージを蓄積していく。

「おい! 嬢ちゃん! その手刀は避けろ!」

 杖がそう叫び、間一髪でシオは避けた。手刀が切った空間にはシオの金髪が舞っている。

「危なかったな嬢ちゃん。今のは体の一部を切り取る勢いだったぞ。首だったら即死だ」

 杖の話を聞いて、シオの真っ白で綺麗な首に鳥肌が立つ。

「くっそがぁぁぁ!」

 殺されかけた恐怖と怒りがシオの動きを素早くして、回避を確実なものにしていく。

 これにより一度は上がった敵の命中精度もまた落ちだした。

「そこだ!」

 今までこちらの攻撃は一切当たらなかったが、危機的状況で集中力が研ぎ澄まされたシオの持つ杖の強烈な一撃が、敵の鳩尾に入る。

 鳩尾を押さえ空気を吸おうと喘ぐ仲間の姿を見たもう一人は、素早く肩を貸すと煙玉を地面に叩きつけ逃げていった。

「ゲホゲホ! なんなんだあいつら!」

「思い出した! ありゃ裏側だ。お前の吸魔鬼の大お婆ちゃんの旦那が、最期に見たのが彼らだったからな。思い出した! 俺はそん時その場にいたわ」

「なんだ? 裏側って?」

「主に王族や上級貴族の汚れ仕事を、一手に引き受ける奴らさね」

「その通り。我が精鋭二人を退けるとは中々やるではないか、下級貴族にしては」

「誰だ!」

 シオの呼びかけに答えるようにして、先程の敵と同じ装束を着た男が現れた。竜の装飾が付いた鉢金を付けており、彼が幹部であるのは間違いない。

「裏側の古い文献を調べてみたのだが、貴様の一族には吸魔鬼がいるな? 吸魔鬼を封印し監視するという名目でお家取潰しを免れたようだが・・・。調査の為、その吸魔鬼のいる屋敷に向かった我が部下は尽く奴の餌となった。私は、吸魔鬼を操る首謀者であろう貴様を探していたのだ。オーク兵にエポ村を襲わせた件、鉱山で闇ドワーフを挑発した件、エルダーリッチを使って王都壊滅を目論んだ件、全て貴様が吸魔鬼と結託した結果だ。大人しく縄につけば良し。さもなくば手足をもいででも連れて行く」

「待ってくれ! 俺はその吸魔鬼を封印する為に、今まであちこち奔走していたんだよ! その俺が何で疑われなきゃならないんだ!」

「貴様の一族は、吸魔鬼が目覚めたなら直ぐに届け出る契約がなされているが? お前はそれをしなかった。疑われても仕方あるまい?」

 忘却の彼方から、ラーザ家の記憶を呼び起こした光の杖は、申し訳無さそうにシオに問いかける。

「お嬢ちゃん、屋敷に大事に保管されていた羊皮紙を読んでなかったのかい? 確かあれは、一族の後継者が必ず目を通す仕来りになっていたはずだぞ? まぁ俺も今思い出したんだがよ」

「羊皮紙か・・・! 読むの忘れてたわ。沢山あって読む気にならねぇんだよ、あれ」

「アチャー! どうする? 拷問覚悟で大人しく捕まるか? それとも・・・」

「ほぉ? この私に挑むというのか? 裏側の長であるこの私に」

 ジュウゾの体からはどす黒いオーラが滲み出ている。

 光魔法を駆使し、暗殺と隠密の術に変えて標的を抹殺する事を生業とする彼の手には、既に触媒が握られていた。

 暗殺者の長が高位呪文を唱えようとしたその時。

 どこかで聞き覚えのある、優しく囁くような―――、それでいてよく通る声が響いた。

「話は聞かせてもらった!」

 バーン! と屋敷の大きな扉が開くと、いつぞやの英雄少女が、オドオドとしながら自分を抱きしめるようにそこに立っていた。

「ヒエッ!」

 可愛らしい悲鳴が上がった。しかしこの悲鳴以外は、地走り族の少女のものではない。

「フハハッ!」

 パリーン! と近くの窓が破られて巨体が飛び込んでくる。

 手足をクロスさせて飛び込んでくるオーガだったが、窓が小さかったので壁の殆どぶち抜いてしまっている。

「マスター・・・、この行動に何か意味はあるのですか?」

 ウメボシは迷惑そうに主の壊した壁と窓を再構成して修繕している。

「演出は大事だぞ、ウメボシ」

「痺れる登場だな! ダーリン!」

 タスネの横でシルビィは胸に手を置いて感激している。

 対照的に反対側に立つエリムスは呆れていた。

(阿呆なのか、賢いのか)

 ヒジリのお目付け役は、軽くため息をつき、裏側の長ジュウゾを警戒していつでもワンドを抜けるように構える。

 エリムスの構えなど気にした様子もなく、ジュウゾは仁王立ちのままシルビィに顔を向けた。

「これはこれは、シルビィ様。手柄の横取りに参られたのですかな?」

「まぁそんなとこだ。ところでシオ男爵よ・・・。って貴様、何て格好してんだ! イヤラシイ! ヒジリ殿は見てはいけない! 事前情報でによると! 貴様は男だったはずだが?」

 先程のカタコンベでの戦いで、レイスから魔法攻撃を受けた赤いローブからは、白く艶めかしい肌が露出していた。

 ローブの胸元はぱっくりと切れて開いており、思春期の女子のようにぷっくりと膨らむ小さな胸を、全く隠そうともしないシオ男爵にシルビィは更に驚く。

「おおお、おっぱい! おっぱいが丸見えだ! しまえ!」

「これはおっぱいじゃない! 俺は男だ! いや、私は男です! シルビィ様」

 シオは一度怒りかけたが、相手が憤怒のシルビィと解り言い直した。

「仕方ありませんね。ウメボシが直しておきましょう。シオ様、少し眩しいですから目を閉じていて下さい」

 ウメボシはローブを再構成する為にシオをスキャンする。そしてとある事に気が付いた。

(あらあら! なんとなんと! 両性具有なんて珍しい! しかもどちらの性も機能不全を起こしていないなんて・・・。母親にも父親にもなれるとは素敵ですね! ウメボシは初めてこの目で見ました。四十一世紀ではあり得ない存在です!)

 驚きを隠しつつ、目から光を再度照射するとローブは元通りになった。

「べ、別に直してくれなんて頼んでないんだからな! ありがと」

 シオは怒りつつもウメボシによって修復され、裾に可愛いウサギの模様が追加された自分の赤いローブを見て、くるりと回って喜んだ。

「どういたしまして」

 ウメボシがニッコリ笑ってそう言うと杖は「可愛いうさちゃん模様だな」とシオをからかって笑う。

「いいなぁ・・・。では行こうか、シオ男爵。吸魔鬼を封印しにいくのだろう?」

 シルビィは若干ウサギ模様のローブを羨ましがりつつも、シオを誘った。

 が、ジュウゾが割って入るようにして立ち塞がる。

「シルビィ様は、何故そこまでその男(男なのか?)を信用するのですかな? 吸魔鬼のもとへ案内されて襲われる、というお考えはないのですかね?」

「その時の為のお前であろう。お前たち裏側は常に誰かの尻拭いや、汚れ仕事をやってきたのだ。だったらついでに私の尻も拭ってくれ。私はお前たちを信用しているぞ! ハッハ!」

「そう言ってくださるのは有難いのですが、部下の大半をマギン捜索に割いており、その殆どが吸魔鬼に倒されております。マギンと結託した吸魔鬼、そして疑いのあるシオ・ラーザ男爵の監視。それらを背負いながら、私一人でシルビィ様の大きなお尻を拭くのは、少々荷が重いかと」

 身分の低いジュウゾの行き過ぎた皮肉にエリムスが注意しようとすると、シルビィが片手を上げてそれを止めた。

「確かに私の尻は大きい。だがお前ひとりに私の尻を拭かせるつもりはない。部下もいるし、英雄子爵殿もいる。さぁもう行くぞ! ここで問答をしている間に吸魔鬼が逃げ出すかもしれないからな」

 そう言って自分の大きな尻を撫でると、ジュウゾの横を通り過ぎてシルビィは歩き出した。




 一同が馬で吸魔鬼のいる屋敷に向かう途中で、ウメボシは主の腰の装置に気が付く。

「ノームモドキと交換した装置を腰飾りにしたのですか? マスター」

「うむ。この装置の小さなランプが時たま、何かの拍子で点滅するのだ。気になってな」

「古代日本の記憶デバイスに似た形をしておりますね。何度かスキャンし、更に書物の知識を総動員して解ったのですが、魔法を使用していない純粋な装置ではなさそうです。何かを解除する装置だとは解るのですが・・・。肝心な部分は魔法が関わるので解りません」

「では我々が持っていると効果は発動はしないな・・・」

 ウメボシは急に周辺をスキャンをしだした。球形の光が全方位に広がっていく。

「どうした? ウメボシ?」

「先程、近くの空き地で僅かな次元振動と空気の揺れがありました。誰かが【姿隠し】で後をつけているようです。魔法効果時間が切れてもう一度かけ直したのでしょう。書物によると優秀な者ほど長く隠れる事が出来るとありました。暫く周辺への警戒を続けます」

 先頭を馬で駆けるルビィにヒジリは走って近づき、【姿隠し】でこちらを追跡する何者かを警戒する為、殿につくと伝えて後ろに下がった。

 シルビィは心配そうに振り向いてヒジリを見送ったが、すぐ後ろには部下たちが続いており、立ち止まるわけにはいかないのでそのまま馬を進める。

「隠れていないで、出てきなさい」

 ウメボシは【姿隠し】を使う何者かが潜んでいるであろう、木々や茂みに向かって声をかけた。

 すると空気が少し揺れて、ゆっくりとその何者かが姿を現す。

 そこに現れた小さな少女を見てヒジリ達は驚いた。

「イグナ! なんでついてきたの!」

 タスネが駆け寄って妹を叱る。叱りながらも彼女の格好がメイジのそれである事に気がついた。

 タスネ達が家探しをしている間、イツカに付き添われて王都で買った軽い魔法防御効果の付いた黒い魔女の帽子とマントをイグナは羽織っている。腰のホルダーには初心者用のスティックワンドが見えた。

「服を買っていいって言ったけど、そんな実用的な装備を買うとは思わなかったよ・・」

 幾らお金持ちになったとはいえ、これだけの装備を買えばいい値段になる。タスネは後々送られてくる請求書を想像して青い顔をした。

 イグナは、タスネとシルビィが屋敷に帰ってきてから光の扉を使っているのを見ていた。ナンベルの時同様、こっそりと扉に飛び込んだのだ。

 魔法の恩恵を受けないヒジリとウメボシは先にクロス地方に向けて出発していたので、シオの屋敷前で合流している。

「私だって戦える」

「幾らイグナが凄いメイジだとしてもまだ実戦経験はないでしょう! 怖いんだよ戦うってのは! ミミちゃんの時みたいになるんだよ!」

「ミミみたいに、お姉ちゃんやヒジリ達を死なせたくない!」

 平坦な口調だったイグナは突然叫ぶようにそう言って姉に抗った。こんなに感情を表に出す妹を、タスネはあまり見たことがなかったので驚く。

「あんたが死ぬ可能性もあるでしょうが!」

 ヒジリは声を荒げる主の肩にそっと手を置いた。

「主殿。イグナを連れて行こう。主殿もイグナも私が守る。それにウメボシのフォースフィールドやシールドがあるから大丈夫だ」

「そうです、ウメボシの防御は完璧です」

 本当は完璧ではないが、ウメボシは皆を安心させるためにそう言った。ウメボシの防御にも僅かながら隙や欠点がある。

 タスネは妹の無鉄砲さに溜息をつき、ヒジリ達に一層負担をかける事に申し訳ない気持ちになった。

「ごめんなさいね、ヒジリ、ウメボシ。妹をよろしくお願いします」

 そう言って彼女はぺこりと頭を下げた。

「なに、気にしなくてもいい」

 ヒジリはタスネとイグナを抱きかかえると、高速移動でシルビィ達を追いかけたのだった。

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