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褒美
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英雄オーガのヒジリが生きていたという噂は瞬く間に樹族国に広まった。
サヴェリフェ家が一般開放している庭のヒジリ像に献花しに来た庶民が彼を目撃しているし、謀反を起こした魔法院院長をオーガが捕らえたという話も貴族の間では既に広がっている。
「それにしてもな・・・」
ヒジリはタスネ姉妹に体中に集られ、胡座の中ではシルビィが座っている。ヒジリが帰ってきてからずっとこうだ。
「いいじゃないですか」
珍しくウメボシは嫉妬せずに朗らかにそう言った。
「マスターの為に彼女たちは涙を流してくれたのですよ。イグナとシルビィ様に至っては仇討ちまで・・・。ウメボシはそこまでマスターの事を思ってくださった皆様には感謝の気持ちしかありません」
「そうだぞ!感謝しろ!まぁ私はヒジリが死んだとは思ってなかったけどな!キシシ」
ドラゴンの角のように立つ三つ編みをピコピコさせてコロネが威張る。
「アタシなんて、ヒジリが死んだふりしてると思って皆の前でそう発表しちゃって恥をかいたんだからね!」
タスネがプンスカと怒りながら、座っているヒジリの肩をスパンと叩く。
「あら、誰かしら?ヒジリが帰ってくるなり、泣きながら飛びついてほっぺと口にキスした人は?」
タスネは妖艶なる妹の碧眼ジト目に顔を赤くする。
「ば、ばか!あれは感情が昂ぶったからあんな事したのよ!」
「ホッフが好きだとか言っているけど、本当はお姉ちゃんもヒジリのこと狙っているんじゃないのぉ?」
「あんたらと違ってアタシはヒジリなんか好みじゃありません~だ」
安い三文ドラマのように、べ~っと舌を出してタスネは向こうを向く。
「あらそう?だったらいいのよ。ライバルが減っていいわぁ。あと二人ね・・・」
フランの視線はイグナとシルビィへと向かった。青い瞳が氷のように見えるぐらいに冷たい目で二人を見ている。
「なんだ?私とイグナは彼のために命を懸けて戦ったのだ。もう結婚確定フラグは立っているだろう。君の入る余地はない」
シルビィはヒジリが帰ってきてから数日で目の下の隈が無くなり、痩せこけていた頬も元通りになっている。寧ろふっくらしていて太っている。
「ヒジリはきっとおデブな樹族は好みじゃないんじゃないかしら?」
相手が上位貴族だろうがフランはお構いなしだ。フランは自分より格下には凄く優しいが格上には厳しい。
「君だって我々樹族から見ればブヨブヨなんだがぁー?」
少しキレ気味のシルビィを見てヒジリはまぁまぁと割って入る。
「私は好意を抱いてくれる者なら誰も拒まない。来る者全てを愛してみせる。例え感情制御チップを壊してでもな!」
ヒジリは自身の薄情さを気にしていた。何とかして皆と同じように、他人を思いやって心からの行動がとれるようにならないかと最近は考えるようになっていたのだ。これまでも誰かを助けたりしているが、結局あれらの行動は自分の為という要素が強い。
「おお、流石は度量が広いな、ダーリンは。じゃあ結婚確定だな。私は第一夫人でヨロシク」
「私は二番目でもいい」
「えぇ・・・。じゃ、じゃあ私は第三夫人?」
「ではウメボシはそれらの頂点に立つ夫人長という事で」
「あぁ?夫人長?そんな言葉は聞いた事ないな?なんだそれは?」
シルビィが急に立ったのでヒジリは顎を打つ。ダメージはないので動じず、ヒジリは頭を後ろにそらしてシルビィにぶつからないようにした。
「え?シルビィ様程の貴族が、この言葉を知らないのですか?」
「知らん!」
「はぁ・・・。情けないですね。我がウメボシ語録の中にはしっかりと載っていますよ」
「造語だろうが!」
シルビィがウメボシにいい加減にしろという感じで人差し指を差したその時、間の抜けた声が門の方から聞こえてきた。
「すみませ~~ん、タスネ・サヴェリフェ子爵様~!」
禿頭のゲルシが汗を拭きながら門前でこちらに声を掛けている。慌ててサヴェリフェ家の召使いが門に向かうが、シルビィはそれよりも先に手招きした。
「なんだ、ゲルシではないか。入れ」
拷問官のゲルシは慌てて駆け寄ってきた召使いに門を開かせると、馬に引かれる荷馬車が中に入ってきた。
「なんだそれは?」
「はい、陛下からの褒賞金だそうです」
「ふむ、それは解るが何故お前が来た?」
「それが・・・。今、城の中では魔法院派貴族の粛清が進んでおりますが、魔法院派の貴族たちもただではやられんとばかりに反発しておりますので・・・」
「ああ、つまり公式にヒジリ殿に感謝出来ないというわけだな。オーガに肩入れしているとか、オーガを使って老師を嵌めたとか言われるのを避ける為に」
「ええ、陛下と親しい私を送ったという事はそういうことでしょうな・・・」
「ふん、魔法院派どもめ。あいつらは元老院とも繋がっている。いつか根絶やしにしてやるぞ」
闇堕ちしそうな程、精神的にも肉体的にも無理をしたシルビィはまた暫く休暇を貰っているので城の内情には疎くなっている。
「ところで、陛下からのご褒美って何かしらぁ?」
フランが両手を合わせて目をキラキラさせていた。ニの腕に圧迫された胸が余計大きく見える。
騎士見習い達が綺麗に装飾された宝箱を大勢でヨタヨタしながら持ってきたが、その中に弟やその友人の顔をシルビィは見つけた。
「おや?お前たちはもう騎士団に入ったのか?」
赤色のキノコのような髪型の弟は姉をちらりと見てから、仲間と息を合わせて宝箱を置いた。
「ええ、姉上には内緒にして驚かせようと思いましてね。どうです?驚いたでしょう?」
シルビィの義弟ゴルドンは髪を掻き上げてそう言うと、弟の横にいた騎士見習いも緊張しながら声を掛けてきた。
「お、お久しぶりです、シルビィ様」
ゴルドンの親友でよく家に遊びに来ていたコーワゴールド家の長男、キウピーがペコリと頭を下げる。ひょろっとした彼はそばかすを掻いて照れくさそうにして立っていた。
「おお、キウピー君か!久しぶりだな。父上は元気かな?」
「ええ、領地で狩りばかりしていると聞きます」
「ああ、君の父上は長距離魔法の名手だものな。狩りは魔法の命中精度を高める為の鍛錬なのだろう。流石だな」
「えへへ、自慢の父です」
ゲルシはあまり長居するのも悪いと思ったのか、シルビィに腰を折って挨拶をした。
「それではシルビィ様、我々はこれにて」
「うむ、陛下にも宜しく」
ゲルシの後を追うゴルドンはライバル視するイグナを鬼の形相で睨み、フランを見て顔を赤らめて門から出ていく。
他の騎士見習い達も妖艶なフランを見て胸をドキドキさせ、英雄オーガを見て興奮した様子で去っていった。
「ははは、子供たちはフランばかり見ていたな。きっと夢に見るだろう」
ヒジリが笑うとフランはもうと言って肘で突いた。
「さてぇ、お宝は何かしら~?」
フランが宝箱に近づくと既にコロネが箱を開けており、金貨の中にある羊皮紙を広げて見ていた。
「わぁ!タスネお姉ちゃん!これ、宝の地図だ!」
「っていうか、これだけ、きききき、金貨があれば宝なんてどうでもいいような気がするんだけど」
タスネはまた財産が増えた事に震えていた。既に人生をもう二週ぐらい出来そうなお金を持っている。何度商人が融資をしてくれと頭を下げに来た事か。
「駄目だよ。せっかく王様がくれたんだぞ!見つけてあげなきゃ失礼だろ」
レンジャー、或いはスカウトの素質があるコロネは宝探しには目がない。
タスネが時々宝の地図を描いてお菓子やらお小遣い等を入れて隠すのだが、直ぐに見つけてしまう。
コロネがタスネに纏わりついて探しに行こうよと催促していると、門の方が騒がしい。
「宝探しと聞いて・・・ん~~~!やってきますた!!」
勝手に敷地に侵入した自分を取り押さえようとする召使い達を魔法で吹き飛ばしながら、マサヨシは笑顔でオフオフと笑いながら来た。
サヴェリフェ家が一般開放している庭のヒジリ像に献花しに来た庶民が彼を目撃しているし、謀反を起こした魔法院院長をオーガが捕らえたという話も貴族の間では既に広がっている。
「それにしてもな・・・」
ヒジリはタスネ姉妹に体中に集られ、胡座の中ではシルビィが座っている。ヒジリが帰ってきてからずっとこうだ。
「いいじゃないですか」
珍しくウメボシは嫉妬せずに朗らかにそう言った。
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「あら、誰かしら?ヒジリが帰ってくるなり、泣きながら飛びついてほっぺと口にキスした人は?」
タスネは妖艶なる妹の碧眼ジト目に顔を赤くする。
「ば、ばか!あれは感情が昂ぶったからあんな事したのよ!」
「ホッフが好きだとか言っているけど、本当はお姉ちゃんもヒジリのこと狙っているんじゃないのぉ?」
「あんたらと違ってアタシはヒジリなんか好みじゃありません~だ」
安い三文ドラマのように、べ~っと舌を出してタスネは向こうを向く。
「あらそう?だったらいいのよ。ライバルが減っていいわぁ。あと二人ね・・・」
フランの視線はイグナとシルビィへと向かった。青い瞳が氷のように見えるぐらいに冷たい目で二人を見ている。
「なんだ?私とイグナは彼のために命を懸けて戦ったのだ。もう結婚確定フラグは立っているだろう。君の入る余地はない」
シルビィはヒジリが帰ってきてから数日で目の下の隈が無くなり、痩せこけていた頬も元通りになっている。寧ろふっくらしていて太っている。
「ヒジリはきっとおデブな樹族は好みじゃないんじゃないかしら?」
相手が上位貴族だろうがフランはお構いなしだ。フランは自分より格下には凄く優しいが格上には厳しい。
「君だって我々樹族から見ればブヨブヨなんだがぁー?」
少しキレ気味のシルビィを見てヒジリはまぁまぁと割って入る。
「私は好意を抱いてくれる者なら誰も拒まない。来る者全てを愛してみせる。例え感情制御チップを壊してでもな!」
ヒジリは自身の薄情さを気にしていた。何とかして皆と同じように、他人を思いやって心からの行動がとれるようにならないかと最近は考えるようになっていたのだ。これまでも誰かを助けたりしているが、結局あれらの行動は自分の為という要素が強い。
「おお、流石は度量が広いな、ダーリンは。じゃあ結婚確定だな。私は第一夫人でヨロシク」
「私は二番目でもいい」
「えぇ・・・。じゃ、じゃあ私は第三夫人?」
「ではウメボシはそれらの頂点に立つ夫人長という事で」
「あぁ?夫人長?そんな言葉は聞いた事ないな?なんだそれは?」
シルビィが急に立ったのでヒジリは顎を打つ。ダメージはないので動じず、ヒジリは頭を後ろにそらしてシルビィにぶつからないようにした。
「え?シルビィ様程の貴族が、この言葉を知らないのですか?」
「知らん!」
「はぁ・・・。情けないですね。我がウメボシ語録の中にはしっかりと載っていますよ」
「造語だろうが!」
シルビィがウメボシにいい加減にしろという感じで人差し指を差したその時、間の抜けた声が門の方から聞こえてきた。
「すみませ~~ん、タスネ・サヴェリフェ子爵様~!」
禿頭のゲルシが汗を拭きながら門前でこちらに声を掛けている。慌ててサヴェリフェ家の召使いが門に向かうが、シルビィはそれよりも先に手招きした。
「なんだ、ゲルシではないか。入れ」
拷問官のゲルシは慌てて駆け寄ってきた召使いに門を開かせると、馬に引かれる荷馬車が中に入ってきた。
「なんだそれは?」
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「ふむ、それは解るが何故お前が来た?」
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「ええ、陛下と親しい私を送ったという事はそういうことでしょうな・・・」
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闇堕ちしそうな程、精神的にも肉体的にも無理をしたシルビィはまた暫く休暇を貰っているので城の内情には疎くなっている。
「ところで、陛下からのご褒美って何かしらぁ?」
フランが両手を合わせて目をキラキラさせていた。ニの腕に圧迫された胸が余計大きく見える。
騎士見習い達が綺麗に装飾された宝箱を大勢でヨタヨタしながら持ってきたが、その中に弟やその友人の顔をシルビィは見つけた。
「おや?お前たちはもう騎士団に入ったのか?」
赤色のキノコのような髪型の弟は姉をちらりと見てから、仲間と息を合わせて宝箱を置いた。
「ええ、姉上には内緒にして驚かせようと思いましてね。どうです?驚いたでしょう?」
シルビィの義弟ゴルドンは髪を掻き上げてそう言うと、弟の横にいた騎士見習いも緊張しながら声を掛けてきた。
「お、お久しぶりです、シルビィ様」
ゴルドンの親友でよく家に遊びに来ていたコーワゴールド家の長男、キウピーがペコリと頭を下げる。ひょろっとした彼はそばかすを掻いて照れくさそうにして立っていた。
「おお、キウピー君か!久しぶりだな。父上は元気かな?」
「ええ、領地で狩りばかりしていると聞きます」
「ああ、君の父上は長距離魔法の名手だものな。狩りは魔法の命中精度を高める為の鍛錬なのだろう。流石だな」
「えへへ、自慢の父です」
ゲルシはあまり長居するのも悪いと思ったのか、シルビィに腰を折って挨拶をした。
「それではシルビィ様、我々はこれにて」
「うむ、陛下にも宜しく」
ゲルシの後を追うゴルドンはライバル視するイグナを鬼の形相で睨み、フランを見て顔を赤らめて門から出ていく。
他の騎士見習い達も妖艶なフランを見て胸をドキドキさせ、英雄オーガを見て興奮した様子で去っていった。
「ははは、子供たちはフランばかり見ていたな。きっと夢に見るだろう」
ヒジリが笑うとフランはもうと言って肘で突いた。
「さてぇ、お宝は何かしら~?」
フランが宝箱に近づくと既にコロネが箱を開けており、金貨の中にある羊皮紙を広げて見ていた。
「わぁ!タスネお姉ちゃん!これ、宝の地図だ!」
「っていうか、これだけ、きききき、金貨があれば宝なんてどうでもいいような気がするんだけど」
タスネはまた財産が増えた事に震えていた。既に人生をもう二週ぐらい出来そうなお金を持っている。何度商人が融資をしてくれと頭を下げに来た事か。
「駄目だよ。せっかく王様がくれたんだぞ!見つけてあげなきゃ失礼だろ」
レンジャー、或いはスカウトの素質があるコロネは宝探しには目がない。
タスネが時々宝の地図を描いてお菓子やらお小遣い等を入れて隠すのだが、直ぐに見つけてしまう。
コロネがタスネに纏わりついて探しに行こうよと催促していると、門の方が騒がしい。
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