未来人が未開惑星に行ったら無敵だった件

藤岡 フジオ

文字の大きさ
107 / 373

冬の空

しおりを挟む
「わぁ! お友達がいっぱいだ!」

 ルビにしてみれば昨日に何か怖いことがあって、一瞬目の前が暗くなったが、次の日には何事もなく目が覚めたような感覚なので、父親との対面はそこまで感動はない。

 暫く父親と一緒にいたが飽きてしまい、下校中の生徒たちに誰彼構わず話しかけていた。

 オークやオーガの生徒たちも、彼女がナンベル校長の娘だと知って驚く。

「校長ってこんな小さな子どもがいたんだな~。俺達の年齢で言えば四十路半ばくらいだろ? 高齢出産ってやつ? 奥さんどこだ?」

 そう言ってキョロキョロしていると、タラップからリツに支えられて降りてくる坊主頭の女性が視界に入った。

「あれがそうなのかな?」

 生徒たちは坊主頭の女性を見つつも、暫くルビを構っていたが、家に帰るからと言って去っていく。

 ルビは仕方なく自分を呼ぶ父親や、黒い服を着たオーガたちと校舎の中へ入っていった。




「もう感謝は必要ない!」

 ナンベルが感謝と喜びの表現として、さっきからずっと体に触ったり、頬にキスしたりするのでヒジリは笑いながらも道化師の顔を向こうへグイと押しやった。

「駄目ですよ! 感謝してもシ足りません!」

「だが、君の妻の遺体は無かったのだぞ。生き返らせる事が出来なかった。私でも悔いが残るのだ。なのに君が悔しがらないのはおかしい」

「そこまで小生は厚かましくないですヨ! ルビが戻ってきてくれただけでもイイーンです。それにヒジリ君は星のオーガなんだし、いつか妻も生き返らせてくれると信じてタップを鳴らし続けます」

 そう言ってナンベルはいつもより煩く踊った。

「やはり君は厚かましいな。私もそこまで万能ではないのだがね。でもそうする事で、君の狂気が少しでも和らぐのであれば協力はする」

 ヒジリがそう言うとナンベルは「アハァ!」と奇妙な声を上げて、また頬に感謝のキスをしだした。

 見かねたイグナが狂喜の道化師を【捕縛】の魔法で縛り上げる。

「ヒジリに何回もキスをしていいのは、妻となる私だけ」

「そんなぁ~。じゃあ小生もヒー君と結婚します」

「駄目(ヒー君?)」

 ヒジリに妙なあだ名をつけるナンベルに、イグナはムッとした。

(私だってヒジリにあだ名をつけて、仲良しアピールをしたいのに・・・)

「それにしても、彼女は誰なのだろうな」

 背が高くスマートな体型が多い魔人族にしては、体に筋肉がついている。

「魔人族で戦士系をやっている方かな? 珍しいですネ」

 ソファに座ってぼんやりする彼女は、まだ体力が回復していない。フランやカプリコンによる癒やしを一切拒み、ケーキを食べるルビをただじっと見ている。

「オウベル・・・」

 彼女の記憶にあるのはそれだけなのか、ポツリとそう呟く。

 他者にあまり気をかけないナンベルだったが、彼女の零した言葉をしっかりと拾っていた。

「オウベル・・・? 小生のおじいちゃんと同じ名前ですね」

 そう言って厳しかった祖父をナンベルは思い出す。記憶の中の祖父は若い見た目のままだ。樹族同様、魔人族も死に際まで老化しない。

 戦争に巻き込まれて死んだ両親の代わりに、双子の自分たちを育ててくれた祖父。質実剛健で曲がった事が大嫌いだった祖父は、何かにつけ卑怯な手ばかり使う性格のナンベルを何度も叱りつけていた。

(結局、小生のネジ曲がった性格は治らなかった)

 祖父から拳骨を食らって、目の中に星を散らす自分を見て笑っていた近所の女の子を思い出す。

「そういえばハナはどうしていますかね・・・。彼女も魔人族なのに戦士の道を歩んでいった。とてつもない茨の道なのに・・・」

 そういうナンベルも、元々は付魔師だったが今は暗殺者だ。

「ハナか。私の母親に似た名前だな」

 頬にケーキのクリームがついているイグナの頬を、ハンカチで拭きながら、ヒジリはハナについて尋ねた。

「幼馴染かね?」

「ええ。ハナは魔力が魔人族の最低値しかなくてねぇ。腕力や体力だって、ドワーフやオーガに比べたら遥かに劣るのに、それでも戦士の道を選んでしまいました。各国で傭兵として転戦しては、戦地から手紙を送ってきてくれましてね。しかし世界は彼女のような中途半端な者が生きていくには厳しいと思います。今頃、どこかで野垂れ死んでいるやもしれませんね」

 中途半端な者、という言葉がヒジリの心に突き刺さる。それは地球で器用貧乏として扱われ、笑われていた自分の事でもある。

「野垂れ死んでいるとは穏やかじゃないな。幼馴染なんだろう? 生きている事を願ってやらんのかね?」

「小生だってそう思いたいですがね。彼女は暗黒大陸へ傭兵として渡っています。悪魔がひしめく暗黒大陸へ渡る前に死を覚悟したのか、自分の子供をこの孤児院へ預けに来ました。小生の兄との間の子です」

「ほう。君の兄はどうしたね? 何故彼女は子供をナンベル孤児院に預けたのだ?」

 道化師は自分に【捕縛】をかけたまま、ケーキに夢中になっているイグナに顔を向けた。

「いい加減、捕縛を解いてくださいよ。イグナちゃん」

 魔法を解いてもらったナンベルは、娘の隣に座る。

 ケーキのおかわりを欲しそうにするルビの皿に、自分のケーキを置いた。

 目を輝かせてお礼を言い、美味しそうにケーキを食べる娘を見て、「娘はここにいる!」と実感し、少し涙ぐみながら彼女の頭を撫でた。

「ほぼ私生児なんですよ。兄は自分に子供がいる事なんて知りません」

「教えてやらないのか?」

「ハナに固く口止めされていますからネ。それどころか、帰ってくるまで子供の名前はつけないと言って去ったものですから、小生は未だに兄の子を、名無しと呼んでおります」

 生きて帰ってくるという約束なのだろうが、子供にしてはたまったものではないなとヒジリは思う。もし母親が死んでいたら一生名無しのままだ。他人が名前をつけてくれたところで、根っこではずっと名無しのままなのだ。

「本当に名無しと呼んでいるのかね?」

「いいえ、ちょっとシャレオツに、ナナァーシィと呼んでおりますヨ」

「大して変わらんな・・・。案外、そこの魔人族の女が、君の幼馴染のハナかもしれんぞ」

 ナンベルは、ソファに座る女を下から舐めるように見つめた。

「ノー! 小生は! 若かりし頃に! 兄のホクベルと彼女を奪い合うほどでしたから、ハナの顔を忘れることはありませんヨ。それにハナの性格は肝っ玉母ちゃんタイプで覇気があります。そこの抜け殻みたいな女ではありませーん」

 美人なのに肝っ玉母ちゃん・・・。自分の好みではないな、とヒジリはどうでもいい事を考えて、謎の魔人族の女性を見つめた。

 確かに器量は良い方ではない。それに不自然な感じがする。何がどう不自然なのかは判らないが、何となく出会った頃のイグナのような生気の無さを感じる。

「ウメボシ、彼女をスキャンしてみたのか?」

 ウメボシは瞳を虹色にさせて困惑している。

「ええ、彼女を見た瞬間にスキャニングしました。しかし、マナを溜め込んだマジックアイテム同様、あまりデータは得られませんでした」

「魔人族はマナ依存が高いからか? しかし、ミミやナンベルを見る事は出来ていただろう?」

「はい、スキャニングできていました。どういった条件があるのかわかりませんが、時々、セイバー様やこの方のように、見通す事が出来ない方がおります。原因は不明です」

「そうか。では彼女が何かを思い出すまで、ここで預かってくれないかね? ナンちゃん」

 突然、あだ名で自分を呼ぶヒジリに、ナンベルは怒る。

「いきなりあだ名で呼ばないでください! どうかしています、ヒー君! 急激に距離を詰めてくるだなんて、馴れ馴れしいにも程がありますヨ!」

「なに? 君だって私のことをヒー君と呼んでいるだろう。君はよくて、私は駄目なのか?」

「小生はいいんです! それに小生はそんな安い女じゃありませんから! ツーン!」

 ウメボシの真似をするナンベルに、ヒジリは苦笑いして「もう滅茶苦茶だな」と肩を竦めた。

「ウメボシの真似、上手い」

 イグナがボソッとナンベルを褒める。

「ほんとねぇ。流石は道化師ねぇ」

 それまで静かだったフランもクスクスと笑いだした。

 ウメボシはむぅと拗ねて向こうを向いて不貞腐れる。

 そんなウメボシが可愛く思え、抱えて撫でるとヒジリは立ち上がった。

「さぁ美味しい紅茶も飲んだし、城に帰るか。では彼女の事を頼んだぞ、ナンベル」

 ヒジリが急に王としての立場で物を言うので、ナンベルは丁寧に一礼してそれに応える。

「御意」




 孤児院の門まで見送りに来たナンベル達に手を振り、スレイプニル車に向かう数歩の間、ヒジリは何気なく空を見上げた。

 日没後のオレンジや青、紫色の混じった薄明かりが幻想的だったが、それらを綺麗に映す冬の空気が、寒さを一層駆り立てている。

 次の春が来ればこの星に来てから一年が経つ事になるな、とふとヒジリは思った。

 この星の謎の幾つかは解明出来たが、未だに謎だらけだ。

 魔法の存在も、サカモト博士が歩んだ軌跡も、星を包む遮蔽装置の場所も、判らない事ばかりだが、地球外知的生命体がいるこの惑星ヒジリは、自分にとって生涯の住処とも言える。

 この星で研究した結果内容を送るだけで、地球は一々大騒ぎになるのだ。科学者としてこれほど嬉しいことはない。

 判らない事だらけの不安よりも、解明していく喜びに心が打ち震える。しかも気がつけば一国の王。

 街では、貧乏王やお人好し王と揶揄される事もあるが、皆が自分を頼ってくれて、そこから絆が生まれていく。地球では味わえなかった幸せがここにあるのだ。

 そう思うと嬉しくなり、ヒジリはイグナとフランをいきなり抱えると、驚く二人の悲鳴を耳元で聞きながら、スレイプニル車に乗り込んだ。
しおりを挟む
感想 22

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。

アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚… スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。 いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて… 気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。 愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。 生きていればいつかは幼馴染達とまた会える! 愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」 幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。 愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。 はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?

処理中です...