鍍金の勇者の新たなる旅立ち

第1話 未来で目覚めた少年

鍍金の勇者の新たなる旅立ち

「…セリア…セリア…セリアー 」と少年シンクはセリアという少女の名前を叫びながらベッドから目を覚めた。
 「こ…こ…は どこだ？」とシンクは見たことのない天井で呆然としている。
シンクの叫びで階段の音なのか上に上がって来る音が聞こえた。部屋の扉を開けて入って来たのはシンクと同じ年くらいの少女だった。
 「めーさめた？」とシンクに問いかける少女。
 「ここはどこなんだ、私はどの位眠っていた？」とシンクは少女に声をかけ尋ねた。
 「私があなたを見つけたのは1年前、あなた私の家の地下倉庫の奥で眠っていたんだよ」と少女はいう。
 「今何年なんだ？」と少女に問いかけるシンク。
 「2950年だよ」と少女はシンクに言った途端驚きをみせる。
 「2950…年…… 俺は300年近く眠っていたのか…」と小さい声で囁いた。
300年と聞いて少女は笑い出した。それもそう人間が300年も生きられるはずがない。300年経った今、シンクは300年前と変わらない姿である。
 「そういえば君、なんて名前？」
 「俺の名前はシンク、シンク・クロマージュ」
 「君の名前は？」
「私の名前はミリアン・シュレインって言う名前よ。ミリアと呼んでね！」
 「ミリアン・シュレイン…シュレイン シュレイン…ってシュレイン家だと！」とシンクはシュレイン家を知っているかの様に驚きを見せた。
 「知ってるの？」
 「なんだってレイジ・シュレインは俺やレイジ、様々な共にと過ごした仲間なんだから」とシンクは懐かしそうに話す。
 「なんで先祖の名前を知ってるの？」とミリアは驚いた。
 「だってレイジは300年前一緒に共に過ごした仲間なんだから」
 「そ…そうなんだ… もっと先祖のお爺様の事聞かせてくれない？」とミリアは300年のシンクとレイジの事を凄く興味を持っている。
 「うん…その前にミリアの現当主に話がしたいのだが会わせてもらえるかな？話はその時言うから」とシンクはミリアに頼む。
 「うん分かったわ！お父様を呼んで来るからちょっと待ってて」とミリアの父親を呼びに行った。